キャッシングの歴史

事業でお金を借りるのに役立つ『信用保証協会』の歴史

会社経営者・自営業の方などがお金を借りる場合、もし審査に通るなら「キャッシング」よりも「日本政策金融公庫」「銀行」などの融資の方がいいです。

で、こういう「お堅い機関」から借りる時「保証人になってくれる」のが「信用保証協会」です。ここでは、その信用保証協会の歴史をまとめます。

(単語だけ書かれているものは「○○を制定」ということです)

目次&年表

1.戦前(創設期)
1937年 『東京』で設立(『東京信用保証協会』)
1939年 『京都』で設立(『京都~』)
1942年 『大阪市』で設立(『大阪市~』)
2.戦後~1950年代
1948年 『中小企業金融対策要項』が内閣で決定
1953年 根拠となる法律『信用保証協会法』が公布・施行
1955年 『全国連合版』が設立(全国信用保証協会連合会)
1958年 『中小企業信用保険公庫』設立
3.1960年代~1980年代
1965年 無担保保険・特別小口保険
1981年 通産省から通達『信用補完制度の健全な運営』
1986年 『当座貸越根保証制度』(当貸)
4.1990年代~2000年代前半
1998年 中小企業金融安定化特別保証制度
1999年 『中小企業総合事業団』設立
2000年 中小企業特定社債保証制度
2001年 売掛債権担保融資保証制度(売債)
2003年 資金繰り円滑化借り換え保証制度
5.2000年代後半
2006年 4項目の改正
2007年 ABL保証(流動資産担保融資保証制度)
2008年 『中小企業金融公庫』が『日本政策金融公庫』に統合
2008年 緊急保証制度
6.2010年代
2010年 景気対応緊急保証制度
2011年 東日本大震災復興緊急保証制度
2013年 経営力強化保証制度
2014年 『経営者保証に関するガイドライン』の開始
7.参考サイト&文献一覧

1.戦前(創設期)

目次に戻る

1-1.1937年…東京信用保証協会

名前の通り「信用保証協会の、東京版」。これが日本で最初の信用保証協会です。

当時は「第2次世界大戦が始まる2年前」ですが、「この時代に日本のビジネスが動いていたのか?」と思う人もいるでしょう。実は「バリバリ動いていた」んですね。

特に株式市場は、広島の原爆が落ちた後も、動いていたのです。(東京証券取引所)

長崎にも原爆が落ちて、ようやく停止したのですが、このように「ポツダム宣言の、わずか6日前」まで、普通に株取引をしていたのです。

これは「政府が、国民を不安がらせないように、無理やり維持していた」のですが、東証がこのように動いているくらいだったので、まして「大戦の2年前」だったら、余裕で中小企業の支援もあったわけです。

1章 目次へ

1-2.1939年…京都信用保証協会

京都信用保証協会も、今でもあります。京都府の中小企業の「32.8%」が利用しているということで、京都の会社経営者の方々にとっては、かなり身近な存在でしょう。

京都といえば、消費者金融では「アイフル」がスタートした場所です。後に「銀行を買収したい」という意欲を見せ、銀行や、関連の政治家から集中攻撃されたアイフルですが、この背景には「京都という土地柄」があったと言われています。

京都の料亭の「一見さんお断り」は有名ですが、銀行にもそういう態度が見られるらしく、アイフルのような会社は「金貸し」として、あまりいい待遇を受けられなかったらしいんですね。

そういう偏見にめげずに事業を拡大した…というアイフルの福田社長の自負心が、

  • 銀行に属さず、消費者金融としての独立を貫き続けた
  • 結果、無実の罪(脅迫テープ)をかけられるなど、集中砲火を浴びた

…と言われています。個人的にアイフルの歴史は非常に好きなのですが、何はともあれ、そういう土地柄での信用保証協会は、「他とは一味違った意味」があるでしょう。

(おそらく、他の地域より信用保証協会の権威が大きいと思われます)

1章 目次へ

1-3.1942年…大阪市信用保証協会

現在では「大阪市」信用保証協会は消滅して「大阪~」になっています。

  • 1942年…「大阪市~」
  • 1948年…「大阪府~」

と、2種類の信用保証協会ができて、長く「両方活動していた」んですね。2014年にようやく合併し、「大阪~」になったのですが、外部の人からすると「何でもっと早く合併しなかったの?」という感じでしょう。

この辺は、『ナニワ金融道』の「政治家の選挙」のエピソードで、一部触れられています。ポイントをまとめると、

  • 大阪で政治家になるなら、
  • 「府」の議員より「市」の議員の方がいい
  • 「大阪府」と「大阪市」では、議員の特権が全然違う
  • 「市」の議員になる方が、断然おいしい

ということです。これと関係あるのかはわかりませんが、大阪の府議会と市議会が、長らく分裂していたというのは、何となく想像がつくでしょう。

もちろん、あくまで青木雄二氏の見方なので、本当にそうだったのかはわかりません。また、これは90年代前半の話なので、以後は違ったかも知れません。

(とりあえず、参考までに)

1章 目次へ

2.戦後~1950年代

目次に戻る

2-1.1948年…『中小企業金融対策要項』が内閣で決定

この内容のポイントの1つが「信用保証制度の活用」でした。つまり、

  • 東京・京都・大阪などで、
  • すでに「中小企業の保証人になってあげる」システムがある
  • これは、全国に広めた方がいいんじゃないか?

ということですね。で、これ以後、各地に「信用保証協会」が設立されていきます。

現在では、信用保証協会はすべての都道府県と、主要都市にあります。すべてのエリアの信用保証協会は、下で見ることができます。

  • 全国信用保証協会連合会「お近くの信用保証協会一覧」
  • http://www.zenshinhoren.or.jp/others/nearest.html

2章 目次へ

2-2.1953年…根拠となる法律『信用保証協会法』が公布・施行

これはそのままです。どんな仕組みでも「それに関する法律」を決める必要があります。これを「根拠法」といいます。

キャッシング関連の根拠法を一覧にすると、

  • 消費者金融…貸金業法
  • 銀行カードローン…銀行法
  • クレジットカード(キャッシング機能)…貸金業法
  • クレジットカード(ショッピング機能)…割賦販売法
  • (個別商品の)分割払い…割賦販売法
  • 質屋…質屋営業法

…という風になっています。全部共通するのが、

  • 利息制限法
  • 出資法
  • 破産法
  • 民事再生法

などです。法律は「種類が膨大」で面倒なのですが、書いてある内容自体は「全部普通のこと」です。

2章 目次へ

2-3.1955年…全国信用保証協会連合会

これまで各エリアでバラバラにやっていた信用保証協会が「ついに連合」します。これもよくある流れですね。

「統一」というのは、口で言うのは簡単ですが、実際にやるのは難しいものです。たとえば信用保証協会の場合、

  • 企業の保証人になる時「どういうポイント」をチェックするのか
  • それを「どういう書類」にまとめるのか

などがバラバラなわけです。これが「パソコンのファイル」だったら、編集も簡単でしょう。しかし、当時は「すべて手書き」だったのです。表も、方眼紙に定規で手書きする時代だったんですね。

もちろんメールもないし、あらゆる連絡手段が今より不便です。そういう時代の「統一」は、現代よりもよほど大変だったのです。

(ちなみに、この「統合」の大変さは、消費者金融の審査の「個人信用情報機関」でも同様でした。その統合の苦労は『理解されないビジネスモデル 消費者金融』などに書かれています)

2章 目次へ

2-4.1958年…『中小企業信用保険公庫』設立

通称「中小公庫」。簡単に言うと、

  • 信用保証協会…企業の「保証人」になる
  • 中小公庫…企業に「お金を融資」する

ということです。普通の借金でいうなら、

  • 信用保証協会…保証人
  • 中小公庫…お金を貸す人

…ということですね。こう書くと、「信用保証協会で保証してもらった場合、常に中小公庫でお金を借りるのか」と思うかも知れません。しかし、そうではありません。

あくまで「連携していて借りやすい」というだけです。

  1. 保証は「信用保証協会」で受ける
  2. しかし、融資は「銀行」や「信用金庫」で受ける

…というのもありなんですね。これをやる人はまずいませんが、信用保証協会の保証を持って、消費者金融のビジネスローンでお金を借りるというのもありでしょう。これだと、ほぼ100%審査に通ります。

(消費者金融のビジネスローンは、無担保・無保証でもOKなくらいなので)

…という、中小公庫がこの年に設立されたわけです。

2章 目次へ

3.1960年代~1980年代

目次に戻る

3-1.1965年…無担保保険・特別小口保険

無担保保険とは?

文字通り「担保を取らないで、本人の信用だけで融資する」というもの。たとえば日本政策金融公庫の場合、下のような条件です。

  • 限度額…8000万円
  • てん補率…80%
  • 保険料率(年率)…0.25~1.69%

消費者金融などの「個人向けキャッシング」を見慣れていると、「無担保でも8000万円まで」という限度枠の大きさに驚くでしょう。(中小企業でも、事業はこれだけのお金が動くんですね)

「てん補率」というのは、

  • 本人が返済できなくなった時、
  • 保証人になった「信用保証協会」に対して、
  • 返せなくなった本人の代わりに、
  • 「日本政策金融公庫」が、借金を払う
  • その割合が「80%」

ということです。で、「返済できなくなった本人」は、日本政策金融公庫に対して返済していきます。(状況によりますが、借金の総額がそのまま「8割」で終わる可能性もあります)

特別小口保険とは?

「小口」といっても、「最大で1000万円以上」借りることもできます(愛知県信用保証協会の場合、最大1250万円)。

で、条件としては下のようなものです(協会によって違います)。

  • 1年以上、事業を継続している
  • 「事業の多角化」のための資金でなく、これまで続けてきた本業の資金である
  • 従業員20人以下、などの規模の制限がある

…というものです。あまり「特別」という感じはないかも知れません(一般のイメージとしては)。

3章 目次へ

3-2.1981年…通産省から通達『信用補完制度の健全な運営』

この時期、信用保証協会による審査が、テキトーになったため、

  • ダメな会社にも、融資してしまうようになった
  • 結果、返済できない「貸し倒れ」が増えた

…という問題が発生していました。で、通産省が「通達」を出したんですね。

「通達」というのは、「法律ではないけど、法律と同じ効力を持つ」ものです。

  • 法律を改正する時間はない
  • しかし、重要なので急いで公布しなければいけない

…という時に、通産省などのお役所が出すわけです。ちなみに、名古屋学院大学の論文集によると「効果は期待ほどではなかった」とのこと。

(基本的に、信用保証協会も日本政策金融公庫も、働く人々は「公務員」なので、それも当然でしょう。生活がかかっていなければ、人間の仕事はどうしても甘くなるものです)

3章 目次へ

3-3.1986年…『当座貸越根保証制度』(当貸)

「根保証」というのは、消費者金融などのキャッシングに近いイメージです。

  1. 一度審査を受けたら、
  2. 「50万円」などの「限度額」が設定され、
  3. 「その範囲内で、何度でも借り入れできる」

…というものです。この保証をするのが「根保証」なので、保証人の側からすると、この範囲内なら、Aさんが何度借り入れしても、自動的に保証人になりまっせということです。

この「自動的に」というのが怖いのです。たとえば「Bさん」が「Aさんの根保証人になる」としましょう。

  • Aさんが最初に借りる時は「50万円の保証人」という話だった
  • しかし、50万円で済むのは「初回だけ」だった
  • Bさんがサインする契約書は「500万円の根保証」だった
  • 今後、Aさんは「Bさんに何も言わずに、500万円まで借金できる」
  • ある日突然、Aさんは「500万円の肩代わり」を、業者に要求された

…ということがあるのです。これが「根保証の恐ろしさ」です。

と、いきなり「危険性」について書いてしまいましたが、この根保証制度が「中小企業の融資に対しても、導入された」ということですね。

保証人を騙さず、しっかり返済する分には、根保証は「毎回契約する時間を省略できる」ということで、良い制度なのです。

3章 目次へ

4.1990年代~2000年代前半

目次に戻る

4-1.1998年…中小企業金融安定化特別保証制度

銀行の「中小企業に対する貸し渋り」の対策の制度。

  • 中小企業の、
  • 金融(資金繰り)を、
  • 安定させる制度

…という意味。内容をまとめると、

  • この保証制度は、もともとあった
  • しかし、それが「特別」保証制度になった

わけです。で、何が特別になったのかというと、

  • それまでは「信用保証協会の審査」が必要だった
  • それが「ほぼ無し」になった
  • 具体的には「ネガティブチェック」だけになった
  • ↑(要はブラックリスト入りしてなければいい、ということ)

…ということです。要するに無審査なので、当然「貸し倒れ」が大量に出ます。

  1. 中小企業が、銀行にお金を返せない
  2. 銀行の経営が悪化する
  3. 倒産寸前になる
  4. 税金を使った「公的資金注入」が行われる

…ということで、こういうずさんな政治は「我々庶民にとっても、損」なのです。こういうニュースを見るたびに「稼いだお金はできるだけ事業に投資して、ムダな税金を払わず、生き金に投資したい」と思いますね。

4章 目次へ

4-2.1999年…『中小公庫』が統合

先に書いた「中小公庫」が、下の2つの組織と統合されます。

  • 中小企業事業団
  • 繊維産業構造改善事業協会

で「中小企業総合事業団」となります。さらにその後、2004年に他の団体と統合されて、中小企業基盤整備機構になります。

4章 目次へ

4-3.2000年…中小企業特定社債保証制度

社債とは「国債の、会社バージョン」です。つまり「株券」にも似ています。

  • A社が「うちを信用してくれ」と社債を発行する
  • A社を信じた人が、社債を買う
  • その資金を使って、A社が事業を拡大する
  • 後日「利息」をつけて返済する

…というものです。「株券」との違いは「東証一部」などの市場で売買されていないということ。また「金額が一定である」というのも違いです。

(株は知っての通り、乱高下します)

ということで、

  • 株より、値段(価値)が安定している
  • 増えて戻ってくる金額も、決まっている
  • 株のように、活発な売買はできない

というのが違いです。(ちなみに、会社が倒産すれば当然、価値はゼロになります)

4章 目次へ

4-4.2001年…売掛債権担保融資保証制度(売債)

売掛債権とは、その企業やお店が「今後回収できるお金」です。

  • 商品はすでに相手に売った
  • しかし「代金」だけ、まだもらっていない

…ということですね。例えばその金額が「1000万円」だったら、「今は手元に1000万円ないけど、近々1000万円入る予定がある」と言えるわけです。

もちろん、それを納品書などのビジネス書類で証明する必要がありますが、証明さえ取れていたら、これは力を持ちます。不動産などと同じく「担保」になるわけです。

というわけで、「お宅の売上債権を信用して、お金を貸しますよ」というのが、「売掛債権担保融資」なんですね。

で、それに対する「保証制度」なので、

  • 「信用保証協会」が、
  • 「この会社の売上債権は、確かに1000万円ですよ」と保証する

ということです。そして、その「保証」を信用して、銀行や信用金庫などが融資をする…ということですね。

4章 目次へ

4-5.2003年…資金繰り円滑化借り換え保証制度

これは個人のキャッシングでいうと、

  • 借り換えローン
  • おまとめローン

に該当するものです。

  • 借り換え…より低金利の所に乗り換える
  • おまとめ…複数の借り入れを一本化する

…ということですね。で、それに対する「保証制度」なので、これもやはり「信用保証協会が直接お金を貸すわけではない」のです。「この人が借り換えしたいって言ってるんだけど、確かな人だと保証するから、融資してやってくれんかね」と、信用保証協会が銀行などに対して言ってくれるわけですね。

で、それに対して借り換え・おまとめを許可するかは銀行次第ですが、とにかくそういう「保証」をしてくれるということです(もちろん、保証には審査がありますが)

4章 目次へ

5.2000年代後半

目次に戻る

5-1.2006年…4項目の改正

この年は、多くの改正がありました。主なものは下の通りです。

  1. 信用保証料率
  2. 申込書の『全国統一書式』
  3. 第三者保証人
  4. 当座貸越根保証

それぞれ意味を説明すると、

  1. 信用保証料率…協会に「保証人になってもらう」お金
  2. 全国統一書式…各地域の信用保証協会で、バラバラだった書式を統一する
  3. 第三者保証人…その会社と「関係ない人」を保証人につけろ、というルール
  4. 当座貸越根保証…当座預金の残高の範囲内で、自由に手形の発行などができる

で、後者2つがどう改正されたかというと、

  • 3.第三者保証人…原則禁止された
  • 4.当座貸越根保証…限度額が「5000万円」にアップした

ということです。第三者保証人については、その会社の経営状況を何も知らない「赤の他人」が保証人になって、その人が騙されるケースが続発したというのが理由です。

(騙すつもりはなくても、結果的に会社が倒産してしまった…ということが相次いだんですね)

5章 目次へ

5-2.2007年…ABL保証(流動資産担保融資保証制度)

ABL保証とは、

  • その会社が持っている「流動資産」を見て、
  • 「この会社は、良い流動資産を持っている」と、
  • 信用保証協会が「保証人」になり、
  • 銀行などに「その会社への融資」を勧めるもの

です。で「流動資産」とは何かというと、

  • 売掛債権
  • 棚卸資産

などの「固定化していない資産」です。それぞれの内容は、

  • 売掛債権…取引先から「まだ払ってもらってないお金」
  • 棚卸資産…「在庫」のこと(在庫にも一応、資産価値がある)

ということです。これらの価値を評価して「担保として通用するか」を、信用保証協会が判断するのです。

5章 目次へ

5-3.2008年…『中小企業金融公庫』が『日本政策金融公庫』に統合

「日本政策金融公庫」の歴史はまだ浅く、この2008年に設立されました。

  • 中小企業金融公庫
  • 国民生活金融公庫
  • 農林漁業金融公庫

の3つの公庫を統合したんですね。略称は「政策公庫」でしたが、今では「日本公庫」と呼ばれています。

5章 目次へ

5-4.2008年…緊急保証制度

緊急保証制度とは、

  • 資金繰りが悪化した中小企業を、支援する制度
  • 2008年~2011年の、期間限定

というものです。「2008年」というタイミングを見るとリーマンショックの影響か?と思う人が多いでしょう。確かにそれもありますが、一番の理由は「原油など、原材料価格の高騰」でした。

そのため、正式名称も「緊急保証制度」ではなく「原材料価格高騰対応等緊急保証制度」というように、「原材料」が入っています。

5章 目次へ

6.2010年代

目次に戻る

6-1.2010年…景気対応緊急保証制度

この内容は、上の「緊急保証制度」とほぼ同じです。「期間を延長」「内容を拡大」したものと思ってください。主な改定内容は、

  • 対象の「業種」「事業規模」を拡大
  • 融資枠(保証枠)を、全体で「6兆円追加」

…というものです。

6章 目次へ

6-2.2011年…東日本大震災復興緊急保証制度

これは文字通り「東日本で被災した企業のための、保証制度」です。これまでの緊急保証制度のシリーズの「東日本大震災版」と思ってください。

  • 保証限度額…2億8000万円(最大)
  • 保証料…0.8%以下
  • 保証期間…10年以内
  • 保証人…原則不要(法人代表者は、当然保証人になる)

などの内容です。

6章 目次へ

6-3.2013年…経営力強化保証制度

これは、ただ「お金を貸す」だけではなく「経営全般」までサポートするというものです。

「いや、銀行はお金だけ貸してくれればいいんだよ」と思うかも知れませんが、銀行の側はそれでは困るのです。というのは、

  • 貸した相手(企業)が、適当な経営をした
  • 結果、破産した

となったら、当然「回収できない」からですね。そのため「ただお金を貸すだけではなく、経営全般までチェックするべきでは?」という声が高まったのです。

実際、日本政策金融公庫などで貸し倒れが出ると「税金で穴埋め」されます。つまり「まじめに審査した上で融資してくれないと、国民が困る」わけです。

ということで、「ただお金を貸すだけではない」この制度「経営力強化保証制度」がスタートしたんですね。

6章 目次へ

6-4.2014年…経営者保証に関するガイドライン

経営者保証とは「社長が自ら、自分の会社の保証人になる」というシステムです。これは一見「当たり前」のように思えますが、問題もあります。

それは、企業への融資というのは、金額が莫大であるということ。その「莫大な借金」の保証人になるので、当然「怖い」わけです。

多くの人が「起業は怖い」と考えるのは、この「経営者保証で破産した社長」のイメージがあるからですね。実際、そのイメージ通りになる社長が、特に製造業などで多くいます。

で、経営者保証を必須にすると、

  1. こうして破産することを、それぞれの会社の社長が怖がる
  2. 結果、思い切った借り入れができない
  3. 事業の規模が拡大しない
  4. 日本の中小企業が活性化しない

…という問題が起きるわけです(起きていたのです)。

そのため、この解決策として「経営者保証を見直そう」というガイドラインが出された…ということなんですね。

6章 目次へ

7.参考サイト・文献一覧

信用保証協会の歴史をまとめるにあたって、下のサイト・文献を参考にさせていただきました。

  • 東京信用保証協会について
  • http://www.cgc-tokyo.or.jp/about/index.html
  • 団体の活動内容や、沿革などを参考
  • 京都信用保証協会「はじめてのお客さまへ」
  • http://www.kyosinpo.or.jp/guide/hajimete/
  • 京都の中小企業の利用割合などで、参考
  • 大阪信用保証協会「協会の概要」
  • http://www.cgc-osaka.jp/information/outline/
  • 「大阪市~」と「大阪府~」の合併の歴史について、参考
  • 青木雄二(1999)『ナニワ金融道・文庫版 第2巻』講談社
  • 大阪市議員選に立候補した、「古井藤四郎」のエピソードを参考
  • 藤沢久美・片野佐保・真水美佳・川島直子(2008)『理解されないビジネスモデル 消費者金融』時事通信出版局
  • 戦後の消費者金融の個人信用情報機関の「統合」の苦労について、参考
  • コトバンク「信用保険」
  • https://kotobank.jp/word/信用保険-82690
  • 信用保険は「身元信用保険」と「貸倒保険」の2種類があるが、信用保証協会の場合、後者にあたる、ということで参考
  • 日本政策金融公庫「信用保険業務(制度一覧)」
  • https://www.jfc.go.jp/n/company/sme/insurance_system.html
  • 「無担保保険」の金利・限度額などが書かれている
  • 愛知県信用保証協会「保証料」
  • http://www.cgc-aichi.or.jp/merit/hiyou
  • 「特別小口保険について」の部分で、限度額の「1250万円」などの内容が書かれている
  • 名古屋学院大学論集 社会科学篇 第46巻 第4号(2010年3月)
  • 三井哲「信用保証協会と中小企業金融」
  • http://www2.ngu.ac.jp/uri/syakai/pdf/syakai_vol4604_03.pdf
  • P.45に、1981年の通産省からの通達と、それによる施策の効果が、期待ほどではなかったことが書かれている
  • 神奈川県信用保証協会「当座貸越根保証制度」
  • https://www.cgc-kanagawa.or.jp/guarantee/speedy/overdraft/
  • 「当座貸越根保証制度」の、金利・極度額などの条件
  • コトバンク「中小企業総合事業団」
  • https://kotobank.jp/word/中小企業総合事業団-175923
  • 他団体との統合によって生まれ、さらに統合によって別の団体に変わった歴史を参考
  • 中小企業基盤整備機構(中小機構)
  • http://www.smrj.go.jp/index.html
  • 「お堅い」団体だが、想像に反してサイトのデザイン、キャッチフレーズに「民間的な」センスがある。「気後れが、出遅れになる」などのコピーが秀逸。
  • 埼玉県信用保証協会「中小企業特定社債保証」
  • http://www.cgc-saitama.or.jp/main/seido/shasai.html
  • 中小企業が発行する社債について、埼玉の信用保証協会が「保証人になる」時の条件…、が書かれている
  • 中小企業庁「売掛債権担保融資保証制度」
  • http://www.chusho.meti.go.jp/kinyu/urikake_index.htm
  • 2001年に始まった「売掛債権担保融資保証制度」の概要・実績・取組状況などの一覧
  • 金融商品ガイド-iFinance「売掛債権」
  • http://www.ifinance.ne.jp/glossary/account/acc108.html
  • 売掛債権の定義について、参考
  • 中小企業庁「信用保証協会による資金繰り円滑化借換保証制度(借換保証)」
  • http://www.chusho.meti.go.jp/pamflet/g_book/h22/gb126.html
  • この借換保証の条件・内容などが書かれている
  • 中小企業庁「信用保証協会における第三者保証人徴求の原則禁止について」
  • http://www.chusho.meti.go.jp/kinyu/2006/060331daisanshahoshou_kinshi.htm
  • 第三者保証人は「その会社の経営状況が何もわからない他人」が、騙されて多額の借金を背負うことが多かった―、という問題を指摘。これを禁止する、という内容
  • 金融・経済用語辞典「当座貸越とは」
  • http://www.finance-dictionay.com/2010/02/post_618.html
  • 当座貸越とは、下のような内容であることを、説明している。
  • 銀行に「当座預金」を持っていることが条件
  • その預金の範囲内で、手形などを発行してもらえる
  • 個人の場合、同じく「当座預金」の範囲内で「普通預金」がゼロの時でも、出金ができる
  • 金融商品ガイド-iFinance「当座預金」
  • http://www.ifinance.ne.jp/product/savings/touza.html
  • 当座預金とは、下のようなものだと説明している。
  • 普通預金と違って「利子」はつかない
  • 代わりに残高が「全額保証」される(普通預金は1000万円まで)
  • 当座預金の残高の範囲内で、会社は「手形」を発行できる
  • ↑(いちいち多額の現金をやり取りするのは、面倒だし危険なので、これが便利)
  • 茨城県信用保証協会「当座貸越根保証・事業者カードローン」
  • http://www.icgc.or.jp/guarantee/index.php?mode=kiji&key=93
  • 当座貸越根保証の制度が、平成18年(2006年)に「5000万円まで無担保」になったことが書かれている
  • 中小企業基盤整備機構「Q591.流動資産担保融資保証制度について教えてください」
  • http://j-net21.smrj.go.jp/well/qa/entry/591.html
  • 「流動資産担保融資保証制度」とは、会社の「棚卸資産」や「売掛債権」などの「固定していない資産」を担保として、融資する制度と説明している(正確に言うと、その融資を後押しする「保証」をする制度)。
  • 太田公認会計士・税理士事務所「棚卸資産って何?」
  • http://www.integrity-cst.com/article/14539784.html
  • 棚卸資産とは「在庫」だと説明している
  • Wikipedia「日本政策金融公庫」
  • https://ja.wikipedia.org/wiki/日本政策金融公庫
  • 2008年、3団体の統合によって生まれたことを、参照
  • 中小企業庁「問1.どのような中小企業が緊急保証制度を利用できますか」
  • http://www.chusho.meti.go.jp/kinyu/2008/download/081117QandA.pdf
  • 「指定業種」「直近3ヶ月の利益が、前年比よりマイナス」などの条件が書かれている
  • コトバンク「緊急保証制度」とは
  • https://kotobank.jp/word/緊急保証制度-480941
  • 中小企業の資金繰りを支援する「時限立法」であることを、参考
  • 中小企業庁「中小企業金融対策」
  • http://www.chusho.meti.go.jp/pamflet/hakusyo/h22/h22/html/k122100.html
  • 2010年に始まった「景気対応緊急保証制度」は、2008年に開始の「緊急保証制度」を、改定したものである…ということが書かれている(その内容も)
  • 全国信用保証協会連合会「東日本大震災に関連する保証制度」
  • http://www.zenshinhoren.or.jp/daishinsai/shosai.html
  • 保証の限度額が「2億8000万円」など、条件・内容が書かれている
  • 全国信用保証協会連合会「経営力強化保証制度のご案内」
  • http://www.zenshinhoren.or.jp/news/document/keieiryokukyoka.pdf
  • これまでの保証制度との違いは「金融面だけでなく、経営面でのサポートもする」ことと書かれている
  • 全国銀行協会「経営者保証ガイドライン」
  • http://www.zenginkyo.or.jp/abstract/adr/adrsme/guideline/
  • 経営者保証は「手続きが迅速にできる反面、経営者がお金を借りるのに萎縮してしまうため、問題がある」ということを指摘している
目次に戻る

キャッシングの歴史のコンテンツ

今日中に融資可能

アイフル アイフル
融資情報
審査時間最短30分
融資時間最短即日融資
限度額500万円(4.5%~18.0%)

TOP