アイフルとアコムの違いは、正直ほとんどありません。なので結論は下のようになります。
- どちらかで返済トラブルを起こしたのでなければ
- どちらでもいいので、好きな方で借り
- それより「返済」のことを考えた方がいい
- つまり、収入を増やす方法や、節約を考えた方がいい
収支のバランスを改善するというのは基本的すぎると思われるかも知れませんが、本当にそれが一番なのです。少なくともアイフルとアコムだったら、違いはほとんどないので。
以下、アコムとアイフルが、具体的にどのように同じなのか(あまり差がないのか)を説明していきます。
目次
どちらも初回30日間無利息である
まず、アイフル・アコムは、どちらも「初回30日間無利息」で借りることができます。これは大手の消費者金融では他に「プロミス」もやっているサービスですが、何はともあれ、これがあるので、利子総額は大幅に安くなります。
初回30日間無利息でどのくらい利息総額が減るかということは後述しますが、何はともあれアイフル・アコムともこの無利息サービスがあるので、利子総額については変わらないということですね。
実質年率は変わらないのか?
初回30日間無利息は両方あっても、実質年率…つまり金利は違うのではないか?と思った人もいるでしょう。これは同じです。実際にはアイフルの方が「下限金利」が少し安いのですが。まず金利を一覧にすると―。
アイフル | 3.0%~18.0%(実質年率) |
---|---|
アコム | 3.0%~18.0%(実質年率) |
となっています。見ての通り、アイフルの方が下限金利(安い方の金利)が低い…ということがわかるでしょう。ただ、下限金利というのは実はほとんどの人にとっては無関係なんですね。その理由を説明します。
下限金利がほとんどの人にとって関係ないわけ
下限金利というのは、最高限度額近くまで借りた時に用いられる金利です。で、その最高限度額というのが、アコムの場合はいくらなのかというと―。
- アコム…500万円
ということで、「500万円」なんですね。最低でも400万円は借りないと、下限金利が適用されることはないわけです。また「下限金利に近い金利」も、400万円前後借りないと(最低でも300万円は借りないと)適用されないわけです。
500万円借りるには、年収1500万円が必要
これはキャッシングの知識が少しでもある方ならよく知っていると思いますが、キャッシングの世界には「総量規制」というルールがあります。これは「年収の3分の1までしか借りられない」というものですが、このルールで計算すると―。
- 500万円借りる…年収1500万円
- 400万円借りる…年収1200万円
- 300万円借りる…年収900万円
というように、もはや別世界、という収入になっていることがわかります。もちろん、起業するなどして努力すれば、全然なんともない金額なのですが、それでも会社員・OL・公務員の方々(ましてパート・アルバイト・フリーターの方々)にとっては、夢のまた夢の数字でしょう。
ということで、アコムの最高限度額である「500万円」はもちろん、300万円すら、実際には借入不可なんですね。ほとんどの人にとっては。なので、キャッシングの金利では、これらの高額キャッシングをしなければ適用されない「下限金利」については、「華麗にスルー」してOKなのです。つまり、無視していいということです。
上限金利が同じなので、アイフル・アコムは同じ
ということで、重要なのはただ「上限金利」だけなのです。100万円以下の借り入れでは、すべて上限金利が適用されますからね。これは利息制限法という法律によって「100万円から法定金利が変わる」というのが理由です。
もちろん、これは100万円を超えたら、絶対に切り下げないといけない(正確には、実質年率15%以下にする)ということで、もっと早く金利を下げてもいいのです。しかし―。
- 利息制限法の法定金利は
- 消費者金融が経営していくにはギリギリの金利である
- 銀行がこれより低金利でやっていけるのは
- 「国民」という、ただ同然でお金を貸してくれる(預金)
- 「ありがたいパトロン」がいるからである
- そういうパトロンがいない消費者金融では
- 今の法定金利は、完全にギリギリの金利
…という風になっているわけですね。なので、100万円までは基本的に金利を下げることができないのです。もちろん、明らかにクレジットスコアが高く「この人だったら、今後も長く付き合いたい」と審査で思われたような人なら、もっと早く適用金利が下がることもありえますが、それは例外だと思ってください。
というわけで、アイフルにしてもアコムにしても、100万円の借入金額を超えるまでは、ずっと上限金利…つまり実質年率18%が適用されるということですね。そして、この「100万円」を超えてキャッシングできる人も基本的にいないので―。
- 誰が借りても、アイフル・アコムでの金利は
- 95%以上は、実質年率18%になる
- そして、初回30日間無利息についても同じだから
- 両者の金利・利息は変わらない
という風に言えるわけです。これがアイフル・アコムは同じであるという根拠の一つです(他の面では多少違っても、利息面・金利面では同じ…というのが、よくわかっていただけるかと思います。)
アイフル・アコムの審査通過率は?
次に借りやすさ…審査通過率で比較してみましょう。これについては―。
- ここ数年の、公式サイトで公表されている審査通過率を見ると
- 大体アコムの方が「1%」程度高い
- ↑(あくまで、月次レポートの数字を見る限りですが、そう見えます)
- しかし、審査通過率というのは時期によってまったく違うし
- 年月によってはアイフルの方が高い時もある
という点で、まず「1%」程度だったら誤差の範囲内と思った方がいいわけです。で、さらにいうと―。
- どちらも審査通過率は40%程度になっているが
- これは多重債務者や借入超過者など
- 「明らかに審査に通らない」人たちが
- 大幅に平均値を下げた結果である
ということにまず注意が必要です。で、彼ら(昔の私も含みますが)が、審査通過率を下げているということは―。
- 普通の生活をしている人が申し込んだら
- 審査通過率はもっと高い
- 推定だが、実感値としては「80%」くらいはある
- その中での1%の審査通過率の差というのは
- もはや誤差の中の誤差である
ということです。なので、「多少アコムの審査通過率の方が高くても、それを理由に申し込む程でもない」というわけですね。
「普通の生活」の定義は?
ちなみに、ここでいう普通の生活の定義とは何かというと―。
- アルバイト・パート・フリーターでもいいので
- 何らかの仕事をしている
- 最低でも勤続半年程度ある
- 月収は5万円から8万円はある
というのが職業や年収の条件で―。
- 他社借入件数はゼロである
- もしくは、あっても1件で少額である
というのが他社借入状況。そして―。
- これまでにブラックリスト入りしたことがない
- つまり、クレジットカードの強制解約になったり
- 返済不能になって任意整理などの債務整理をしたことがない
- もちろん、自己破産したこともない
- また、61日~3ヶ月以上の長期延滞もしたことがない
というようなものです。当然ですが、誰でもこれらの条件は満たしていますよね。普通の人であれば。(ちなみに、私はクレジットカードの強制退会になったので、これは満たしていません。笑)
というように、キャッシング審査を通過する基準というのは、銀行カードローンならともかく、アイフル・アコムなどの消費者金融であれば、難しいことはまったくないのです。
なので―。
- 審査通過率40%程度となっているが
- 実際にはもっと高い
- 先に書いた条件でほぼ通るのだから
- 普通の人だったら80%程度の審査通過率はある
といえるわけです。なので、1%や2%の審査通過率の差なんて、誤差の範囲内…というわけですね。
借入可能な職業・属性も同じ
つづいて「こうした人なら借入可能」という職業・属性についても、アコム・アイフルは同じ条件になっています。箇条書きしていくと―。
- 学生…両方借入可能
- 無収入の専業主婦…キャッシング不可
- 個人事業主・自営業…融資可能
- 10代・未成年・20才未満…借入不可
- 20才以上…借入可能
- 70才以上(高齢者)…借入不可
- 年金生活者(年金受給者)…年金以外の収入があれば借入可能
- パート・アルバイト・フリーター…融資可能
という風になっています。まだ他にも職業・属性を細かく分類すればいくらでもありますが、何にしても「アコム・アイフルともに、職業・属性については同じ条件」…ということです。
ちなみに、それぞれの職業・属性の融資条件について、細かい補足もしておきましょう。
それぞれの職業・属性の借入状況
まず簡単に箇条書きすると―。
- 学生…20才以上で、アルバイト収入がある
- 女性…パート収入がある(もちろん20才以上)
- 自営業…収入証明書を提出する
- 年金生活者…収入確認資料などで、年金以外の収入を証明
という風になります。その他、誰でも共通する融資条件としては―。
- 本人確認資料を提出する
- 勤務先への在籍確認の電話を受ける
- 本人の携帯に確認電話が通じる
…というものが主になります。その他、アイフル・アコム側の判断で諸条件が追加されることもありますが、大体はこれらの条件のみでOKです。
所得確認資料は不要なのか?
所得証明書の提出は基本的に不要です。アイフル・アコムともに「50万円」まではなしでOK…という風になっています。これはアイフル・アコムだけではなく、どの消費者金融でも同じです。理由は―。
- 50万円以上の借り入れになったら
- 年収確認資料を提出させないといけない
- …というルールが貸金業法で決まっている
というものです。なので、別にアコム・アイフルやその他の消費者金融が「自主的に」決めているルールではなく、貸金業法でそうなっているわけですね。
で、それ以下の金額については―。
- 30万円や40万円なら、誰だって返済できる
- なので、別に年収確認資料を確認する必要はない
ということ。実際、個人再生という最大で、借入総額を5分の1まで減額できるという債務整理があるのですが、この個人再生を適用する基準も―。
- 借入総額が100万円以上であること
- 100万円までは、個人再生は認められない
…という風になっています。つまり―。
- 金融庁や政府が決めたルールで
- 100万円以下は、誰でも返済できる金額
とされているわけです。誰でも返済できるからこそ、個人再生が認められないわけですからね。なので―。
- 50万円以下だったら
- 消費者金融でも銀行カードローンでも
- 年収証明書を提出する必要も、チェックする必要もない
ということです。
個人事業主・自営業は提出しないといけない
上のように書いたものの、これはパート・アルバイト・フリーターや会社員・OL・公務員などのいわゆる給与所得者の方々の場合で―。
- 自営業
- 個人事業主
- 会社経営者
- 法人代表者
などの方々は、キャッシング金額がいくらであっても、所得確認資料の提出が必須という条件になっています。その他―。
- フリーランス
- 商店主
などの方々もやはり収入証明書が必要ですが、要はこうした「独立系の職業」でなければ身分確認資料だけ提出すれば、アイフル・アコムの審査は通る(提出書類的には)…ということです。
スピード審査の受付時間は、アコムの方が長い
ここまで書いてきた条件については、アイフルでもアコムでも同じです。しかし、スピード審査を何時までしているか…という受付時間についてはアコムの方が約1時間長くなっています。
- アコム…大体22時
- アイフル…大体21時
という風です。アコムにしてもアイフルにしても、この締切時間は状況・条件によって多少前後することがあります。なので「大体」と書いていますが、とりあえずほとんどの申し込みでは、このくらいの時間まで、両者ともスピード審査を受け付けている…と思ってください。
ギリギリの審査申込みの時は、アコムがいい
ということで、ギリギリで審査申込みする…という時は、アイフルよりアコムの方がいいかも知れません。具体的にどのくらいの時間かというと「夜8時」を過ぎたら、アコムで申し込むべきでしょう。しかし、それより前の時間であれば、どちらで申し込んでも大丈夫です。
(もちろん、念を押すならやはりアコムの方が時間的に有利ですが…)
どちらも最短30分で審査完了する
上のように言えるのは、アコム・アイフルのどちらとも「最短30分」で審査できるからです。で、審査だけでなく融資の手続きまですべて入れると「最短1時間」となるのですが、そこから考えると―。
- アイフルは、夜8時までに申し込めばスピード借入できる
- 逆に言えば、夜8時を過ぎたらキャッシング不可になりやすいので
- 夜8時を過ぎたら、アコムで申し込んだ方がいい
ということです。方がいいというよりは、「アコムでないとダメ」かも知れませんね(もちろん、これはアコムだったら20時を過ぎても確実に借入可能…という意味ではありません)。
で、この夜8時・20時というラインは少々ギリギリなので、確実にその日中に借りたいという人であれば「19時を過ぎたら、アコムで申し込む」と考えておいた方がいいかも知れません。
アイフルの審査スピードは早いので、19時~20時の間に審査申込みしたら、かなりの確率でスピード審査の回答をもらえます。しかし―。
- クレジットヒストリーに問題がある人だと
- かなり精密に審査されるので
- 1時間や2時間では間に合わないことがある
- そう考えると、クレジットスコアが低い人の場合は
- 19時を過ぎた時点で、アイフルはギリギリになる
ということです。なので、自分の職業・年収やこれまでの借入・返済の履歴などを考えて、自分はアイフルで申し込んだら、審査時間が長くなるかも知れない…と思った人は、アコムで申し込んだ方が確実かも知れません。
(基本的に、上に書いた「普通の人」に該当するような人であれば、特に問題ないのですが…。)
スピード振込みの締切時間でも、アコムがやや有利
上に書いたような「夜間のスピード審査」だけではなく、スピード振込によって借りたい…という場合でも、やはりアコムがアイフルよりやや有利…となっています。理由は―。
- 「この時間までに振込手続きをすればOK」という時間が
- アイフル…14時00分
- アコム…14時30分
となっている…ということです。つまり、アコムの方が、スピード振込で借りられる時間が、30分長くなっている…ということですね。
もちろん、「たかが30分」と思う人もいるでしょう。実際、余裕を持って申し込めば、このくらいは誤差の範囲内…というのも確かです。しかし―。
- 本当にギリギリで審査申込みしている人の場合
- この30分によって命運が分かれる…ということもある
というのは確かでしょう。なので、特にギリギリの場面でスピード振込を希望して申し込む…という人の場合、アイフルでもアコムでもどちらでもいいのであれば、アコムで申し込んだ方がいい…ということですね。
金利や職業・属性などの審査条件については、ここまで書いてきた通り、アイフルでもアコムでも同じです。ということは、ギリギリの場面では、やはりアコムで審査申込みした方がいい…ということになるかも知れません。
(あくまで最終的にはその人の好みで決めてしまっていいと思いますが)
ゆうちょ銀行だと、アコムでも14時まで
上に書いた通り、アコムは14時30分までに振込手続きをすれば、スピード振込できます。しかし―。
- 振り込み先の銀行口座が「ゆうちょ銀行」の場合は
- 14時までに振込手続きをしないといけない
という条件になっているので、この点は注意してください。
もちろん、大抵の人は持っている銀行口座がゆうちょ銀行だけということはなく、大抵何か他の銀行口座を持っているはずなので、この点は特に問題ないとは思いますが…。
そもそも、スピード振込にこだわるメリットは?
そもそも、スピード振込にこだわる理由やメリットはあるのか―。という疑問もあるでしょう。つまり―。
- スピード振込でなくても
- ローンカードを自動契約機で発行して
- ATMから現金で直接借りる方法もあるのに
- スピード振込にこだわる必要があるのか?
ということですね。これは、基本的にはないので、アイフルがスピード振込で多少アコムより不利といっても、実はそれほど問題ではないのです。
では、どういう人だったらスピード振込にこだわるべきか、その条件を書いていきましょう。
スピード振込が必要な人の条件
箇条書きすると下の通りです。
- 体調が悪く、外に出られない
- 体調ではなく、もともと身体障害などがある
- 天候が悪くて、外に出たくない
- アイフル・アコムのローン契約機が、遠い場所にある
- 何となく、外に出たくない
というような理由です。つまり、スピード振込以外の方法で借りる(現金で直接借りる場合)は―。
- ローンカードの発行が必要
- そのためには、アコム・アイフルの無人契約機にいかないといけない
- なので、外出が必要になり
- 外出が難しい人だと、借りにくい
…ということになるのです。逆に言えば、スピード振込だと「外に出られない人でも、キャッシングしやすくなる」…ということなんですね。こうした場面では、スピード振込が役立つわけです。
ローンカードの発行がなぜ必要なのか
スピード振込で借りない場合、なぜローンカードの発行が必要なのか―。これは―。
- 銀行振込で借りないということは
- ATMから借りるということである
- そのためには、ATMを操作する必要がある
- ATMを操作するには、カードが必要である
- 銀行の預貯金だったら、キャッシュカードだが
- アイフル・アコムの借り入れの場合
- これはローンカードになる
- だからローンカードの発行が必要になる
ということなんですね。要はスピード振込で借りるのでなければ、ATMを動かすためにカードが必要ですということです。
カード発行ができる時間も、アコムの方が長い
で、このローンカードの発行ができる時間についても、アイフルよりアコムの方が長い…という条件になっています。それぞれの時間を一覧にすると―。
- アイフル…大体21時まで
- アコム…大体22時まで
という風になっています。つまり、アコムの方が1時間長い…ということですね。なので、ギリギリの時間までカード発行できる…という点でも、やはりギリギリでスピード借入したいという時には、アコムが有利となるわけです。
つまり―。
- スピード審査
- カード発行
- スピード振込
のどれをとっても、スピード融資全般でアイフルよりアコムが、時間的に有利…となるわけですね。唯一「審査の所要時間」については、どちらも最短30分ということで、同じになっています。
(融資までにかかる時間は、どちらも最短1時間なので、この点は注意してください)
利用手数料は、どちらもほぼ同じ
借入・返済にかかる利用手数料については、アコム・アイフルともに、どちらもほぼ同じ…となっています。理由は―。
- どちらも、自社ATM・専用ATMは無料だが
- コンビニの提携ATM・提携銀行のATMは有料となっている
ということです。唯一、アコムの方がアイフルより有利なのは―。
- アコムは楽天銀行と提携しているので
- 楽天銀行だったら借入・返済ともに無料になる
ということ。ちなみに、楽天銀行は「ネット専業銀行」なので、三菱UFJ銀行・三井住友銀行などのように街中でATMを持っている…ということはありません。なので、「オンラインバンキングを使った借入・返済」になりますが、オンラインバンキングだからこそ便利…という点はたくさんあります。
- わざわざコンビニの提携ATM・提携銀行のATMまで出かけなくても
- パソコン・スマートフォンを使って借入・返済できる
ということですね。なので、楽天銀行の口座をすでに持っていて、こうしたオンラインバンキングを抵抗なく使える…という方であれば、借入・返済の手数料のことを考えると、アイフルよりアコムで申し込んだ方がいい…と言えるでしょう。
督促・取り立ての厳しさは?
督促・取り立ての厳しさについては、アコム・アイフルともに変わりません。世間の間違ったイメージとして、アイフルは督促が厳しい…というイメージがありますが、これは間違っています。
この「アイフルは取り立てが厳しい」というイメージはどこから来たのかというと―。
- 2006年頃、「アイフルの取り立ての脅迫テープ」
- 「と言われる」音声が、メディアでさかんに流された
- その後、2009年に最高裁で「アイフルのものとは言えない」という判決が出た通り
- これは「アイフルの取り立て」ではなかったのだが
- マスコミが訂正の報道をしていないので
- いまだにその脅迫音声が「アイフルのもの」だと思われている
ということです。これはかなりひどいことなのですが―。
- 日本人でも、どこの国民でも
- 基本的に「金貸し」は嫌いである
- マスコミの仕事は真実を報道することではなく
- 「大衆が求めているニュース」を流すことである
- だから「アイフルは無実だった」などという報道は
- 誰も歓迎しないから、しない
- また、マスコミ自身も
- 自らの間違いを認めることになるので、しない
ということですね。そして、2006年時点の「脅迫テープ」のような「視聴者が飛びつきそうな情報」は、真偽も確かめずに、ガンガン報道する…というわけですね。
あの時点で真偽がわかっていなかったというのは、後の最高裁の判決を見ても、確かなのです(でなければ、判決が覆るわけがないですから)。
それでもこういう報道をするのがマスコミというものであり、それを喜ぶのが「大衆」というものなんですね。
マスコミの方々については「働いて、お金を稼ぐために仕方ない」という部分もあるでしょう。なので、問題があるのは「大衆」の方だと思っています。つまり、受け手が悪いわけですね。日本人はよく「マスゴミ」などと言っていますが―。
- マスゴミが、そういう「歪んだ報道」をするのは
- 視聴者や読者が求めているからであり
- もしマスコミが「ゴミ」なら
- それは「視聴者・読者がゴミ」だからである
ということに気づかなければいけません。彼らはあくまで「売れるもの」を作るのですから、それを買う側が間違っているのです。
これをオルテガは「大衆の反逆」という古典で指摘し、大宅壮一は「一億総白痴化」と表現しました。
別にそれが悪いとはいいませんが、そういう「白痴」状態で、「マスゴミ」の批判ばかりをして、「消費者の側に問題がある」ということに気づかない(あるいはそれを指摘していても、自分もその一人だと気づかない)という人が―。
- 映画を見て本当に感激できるのか
- 「きれいな景色」を見て、本当に感動できるのか
- 誰かに「愛してる」とか「ずっと友達」などと言われて
- 心からそれを信じられるのか(というか、信じていいのか)
ということなんですね。つまり―。
- 社会がどうこうとか
- 消費者金融など、特定の業界ばかり批判するなとか
- そんな社会的なことはどうでもよくて
- 「自分は、それで本当に幸せなのか」
ということなのです。日本人は―。
- 「幸せ」と
- 「お幸せ」を勘違いしている
ことが多いんですね。何も考えず、何も感じない「肉の塊」のような「お幸せ」な人生を、幸せと勘違いしている人が、非常に多いということです。生き方は人それぞれですが―。
- 歪められた、添加物だらけの情報を
- マスコミの狙い通りに受け取って喜んで
- 「そうだそうだ!」などと言いながら
- 特定の組織や個人を、言論で集団リンチする
- そんな人間の人生に、なんの幸せがあるのか
ということですね。それで本人が幸せだといっても、それはただの「お幸せ」なのです。幸せは人それぞれと言っても、やはり一定の「正しさ」というものは存在します。つまり、アイフルの取り立ては厳しいというイメージの背景にあるこの事件を見ても、人間が自分の心でものを考えることが、いかに難しいか…ということなんですね。
なんでわざわざ、こういう哲学的な話をしたかというと、結局こういう哲学のない人が、借金漬けになるからです。日頃から、自分の頭で「真剣に」ものを考えたことがないから―。
- 簡単に消費に流されるし
- どうでもいい付き合いを断れないし
- という風に、どんどん支出ばかりが増えていく
ということなのです。実際、年収1000万円でも借金漬け…という人は、実は結構いるのですが、こうした例を見ても、借金漬けにならないために必要なのは「人間性」であるといえます。小室哲哉さんが、一時期日本全体でも5位程度の高額納税者だったのに、それが数億円の借金を抱えてしまった…というのを見てもわかるでしょう。
(私は小室ファミリーで育った世代なので、彼の音楽は大好きですが、要は「借金で破産するかどうかは、収入の問題ではなく、生き方の問題」ということです)
…と、少々白熱してしまいましたが、アイフルの脅迫テープの報道については、ただの―。
- 消費者金融の問題、とか
- アイフルの問題、と片付けるのでなく
- 「人間は、自分たちが思っているほど賢くない」
- という事実を知るために、知るべき
ということです。…というわけで、アイフルについて「督促が厳しい」と思っている人がいたら、それは間違いであり、他の消費者金融と何も変わらないので、この点は安心してください。
以上、アイフルとアコムのキャッシングについて比較してきました。最後に要点を整理すると―。
- 基本的には、ほとんど変わらない
- スピード審査の受付時間や
- スピード振込の受付時間の長さなどで
- アイフルの方が申し込みやすい
というのが主なポイントになります。つまり、時間面でアイフルの方がやや申し込みやすい…ということです。
その他については、特に違いはないので―。
- アコムでもアイフルでもどちらでもいいから
- とりあえず急いで借りて問題を解決し
- お金を稼ぐことや、生活の切り詰めを
- 考えた方がいい
ということなんですね。アイフル・アコムのどちらでお金を借りようか迷っている方がいたら、ぜひ参考にしてみてください。
補足…コイントスの実験
この「アイフルでもアコムでもどっちでもいい」というのは、適当に言っているわけではありません。いや、適当なのですが「適当なのは、統計的に見ても正しいこと」なのです。
これは『ヤバい経済学』という世界的ベストセラーを書いた、二人の学者が行った実験(コイントスの実験)でもわかります。どんな実験かというと―。
- 二人の学者が、数千人の読者から「悩み」を募集する
- 人生の分かれ道レベルから、どうでもいいものまで
- すべて二人が「コインを投げて」決める
- そして、半年後にその数千人が
- 「前より幸不幸、どちらになったか」の統計をとる
というもの。そして、結果は「半々」だったそうです。つまり―。
- 数千人規模で統計をとると
- 完全に「適当」(コイントス)で決めても
- 実は得られる結果は「大して変わらない」
ということです。この統計の中には―。
- 今の仕事をやめるべきか
- 今の恋人と結婚するべきか
- 大学院に進学すべきか
など、「アコム・アイフルのどっちでお金を借りるべきか」よりは、「遥かに人生を左右する」ものがたくさんあったのですが、それでも「半々」だったんですね。私は今31歳ですが、30年ちょっとの人生経験でも、何となく「そうだろうな」というのは感じます。
たとえば哲学者のショーペンハウアーも、世界は「主観」と「客観」の半々である…と言っています。つまり―。
- 「科学的な事実」は確かにあるが
- それを「どう受け取るか」は、完全に「人間の側」が決める
- たとえば日本語で「イケメン」といっても
- 日本語がわからない人には、わからない
- むしろ、どこかの言語で「馬鹿」という意味だったら
- その人は激怒するかも知れない
ということ。「イケメン」という音声は、間違いなく「科学的に実在する、ただひとつの音波」です(客観)。しかし、受け取る側の「主観」によって、これだけ効果が変わってくるわけですね。
つまり、コイントスの実験で「半々」の効果が出たのは―。
- すべての事実(その後起きたこと)に対して
- 何が起きても、最終的に喜べる人と
- 何が起きても、悪い部分だけを見続ける人という風に
- 「人間の側」が、2通りに分かれていたのだろう
ということですね。…と、少々心理学や哲学の話になりましたが―。
- 「結婚・就職」などの悩みすら
- 「コイントスで決めて、特に問題ない」くらいだから
- 審査や金利など、ほとんどの条件が同じとわかっているアイフル・アコムで
- 「どちらで借りようか」など、悩む必要はない
ということなのです。「気楽に申し込んで」「気楽に問題を解決し」「その後も気楽にバイトを増やす」などして、さっさと完済してしまえばいいんですね。「アコム・アイフルの、どっちで借りようか」などと考えるより―。
- 仕事を増やし
- その仕事を楽しむ
というのが、一番重要でしょう。少なくとも、多重債務者だった私はそう思います。どこで借りようが、大手であればみんな一緒です。
アイフル・アコムの比較、まとめ
以上、アコム・アイフルのキャッシングを比較してきました。最後に要点を整理すると―。
- 審査通過率…大体同じ
- 利子総額…同じ(両方初回30日間無利息)
- スピード審査の受付時間…アコムの方が1時間長い
- スピード振込…アコムの方が30分長い(有利)
- 融資限度額…800万円
- 実質年率…同じ(一応、アイフルの下限金利がやや安い)
- 審査基準…大体同じ
…という風になっています。で、総合的な結論としてはアコム・アイフルは、どちらでキャッシングしてもあまり変わらないということ。よほどギリギリな時だったらアコムの方がスピード借入しやすいですが、それ以外だったらどちらでもいい…と考えて下さい。