カードローンのルール

クレジットカードの強制解約の原因&流れ ~個人信用情報の記録は5年残る~

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クレジットカードの強制解約は、下のような理由・原因によって起きます。

  • 悪質な遅延・延滞
  • カード会社の規約に違反する行為
  • 特にクレジットカードの現金化

以下、詳しく説明します。

どのような延滞・滞納をすると、強制解約になるか

これはカード会社によってルールが違いますが、まとめると、下のようになります。

  • まずは督促のハガキ・振込用紙などが送られて来る
  • その後、電話や郵便物による督促も続く
  • 最初の支払日から、1ヶ月払わないと、強制解約
  • その場ですぐ個人信用情報に載る場合と
  • さらに1ヶ月~3ヶ月滞納した時だけ載る場合がある

という風です。そして、その後もさらに遅延・延滞するとどうなるかというと、下の通りです。

  • クレジット会社から債権回収会社に、回収権利者が移る
  • 「支払督促申立書」が2回届く
  • 2回とも無視すると、差し押さえ(強制執行)

無視しない場合はどうするかというと、下の通りです。

  • 「異議申し立て書」を裁判所に送る
  • 裁判所でクレジット会社と「和解」をする

和解というのは「現実的な返済計画に練り直す」ということ。つまり、下のようになります。

  • 全額返済したいですが、こういう経済状況なので、予定通りの完済はできません
  • 返済金額を「5分の1まで」減らしてくれれば返済します
  • この約束は、必ず守ります

こういう「和解案」を示すんですね。クレジット業者からしたら「本来もらえるはずのお金より、大分少ない」わけですが、それでも自己破産されてゼロになるよりマシなのです。

ということで「本当にもう返済できない」のであれば、こうした和解案を呑んでくれるんですね。実はクレジットカードにしてもキャッシングにしても、最初からこういう「債務整理」を織り込み済みなので、別にいいのです。

業者・銀行は意外と債務整理に応じてくれる

織り込み済みというのはつまり「そういう返済トラブルがあっても、全体で利益が出るように、融資や金利を調節している」ということ。これは今までの統計があるので、下のような計算ができているわけです。

  • 大体このくらいの貸し倒れが出る
  • その損失をカバーするには、この金利で、これだけの金額を融資すればいい

社会情勢が変わらない限りは、このルールにしたがって、淡々と融資していけばいいんですね。

というように、クレジット業者やキャッシング会社などにとって、このような事態は最初から「想定済み」なので、案外和解は簡単なのです。

1ヶ月遅れると、本当に強制解約になる

これは私の体験談ですが、1ヶ月遅れると本当に強制解約になります。すべてのクレジットカードがそうかはわかりませんが、カードローンも提供している、某銀行のクレジットカードはそうでした。

その時の私の滞納額は15万円を超えていたので、確かに1ヶ月で強制退会になっても、仕方なかったと思います。

リボ払いで返済していれば問題がなかったのですが、早く借金をゼロにしたくなり、一括返済にしたんですね。で、予定通りにお金を稼ぐことができず、払えなくてそのまま強制解約になった…ということです。

それも1ヶ月待ってもらえたのですが、1ヶ月経った時点で、ピッタリ強制解約になりました。

強制解約になる前から、何度か電話による督促が来ていて「○月○日(次の月の返済日」までに返済していただかなかったら、強制解約になります」ということは告げられていました。

そして、最短当日返済できなかった時もやはり電話がかかってきて「すみません。お金を調達ができませんでした」と言うと、「では、お伝えした通り強制解約となりますが、よろしいですか」と言われました。

そして、「はい」と答え、それで終了です。「今までありがとうございました」と、多分言った気がします。(その時はみじめさというかショックでいっぱいだったので、あまり覚えていないのですが…)

ということで、「1ヶ月返済に遅れると、強制解約になる」というのは本当です。その後、これがまだ個人信用情報に履歴として残っているかは、確認していません。今度開示請求して、確認してみようと思っています。

(しなくても、もう一枚のクレジットカードで間に合っているので、これまで開示請求してこなかったのですが…)

強制解約になると、個人信用情報はどうなる?

クレジットカードの強制退会になった場合、個人信用情報への影響をまとめると―。

  • JICC・CIC・KSCに、5年間記録が残る
  • 5年を過ぎても審査落ちする場合がある(信用ホワイト)
  • アメックスだと、現時点のスコアが良ければ、通ることも

ということです。「信用ホワイト」というのは「その5年間何も記録がない」という場合「これ以前に強制解約などになったのでは?」と疑われる、ということです。

つまり、「ブラックではない」のですが、「ホワイトすぎるせいで」疑われるということですね。適度に借り入れの履歴が残っているのが普通なので(特にクレジットカードのショッピング)、それすらないというのは「怪しい」と疑われてしまうわけです。

参考:クレジットカード審査の信用情報~個人でも確認する方法はある?

アメックスは、自己破産から2年程度でも審査に通る?

ネット上にある、割と信用できる体験談を見ると、アメックスは自己破産した人でも、2年程度で審査に通るようです。ウソのようですが、その時の年収・職業などの総合的なクレジットスコアが高ければ、それで審査に通るというんですね。

あくまで口コミ・評判なので、参考程度です。しかし、確かにアメリカン・エキスプレスなどの海外のクレジット会社は「現時点のクレジットスコア」を最重視するとよく言われます。

起業家に対する支援・融資でもそうですが、アメリカは「失敗した人をむしろ評価する」んですね。失敗しても、それを糧にしてレベルアップしているなら、何度でもチャンスを与える、ということです。

これとは逆に、日本は敗者復活戦がしづらい国です。それがクレジットカードの審査にも如実に現れている…と言えるでしょう。

ということで、クレジットカードで強制解約になった場合でも、アメックスだったら新しく発行できる可能性があります。また、アメックスでなくても、プリペイドカード・デビットカードなどの「借金をしないクレジットカード」だったら、ほぼ無審査で発行することができます。


以上、クレジットカードの強制解約についてまとめました。私の痛い体験談のようにならないよう、しっかり計画的に返済していってください。

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