アコム・SMBCモビットのキャッシングを比較すると、下のように言えます。
- 審査時間…SMBCモビットの方が早い
- 利子総額…アコムの方が安い
- 実質年率…同じ
- 審査通過率…ほぼ同じ
- 審査基準…同じ
- 手数料…SMBCモビットが有利
以下、詳しくまとめていきます。
目次
審査時間は、SMBCモビットの方が短い
まず、審査の所要時間はSMBCモビットの方がアコムより短くなっています。ポイントをまとめると、下のように言えます。
- 全体の審査の所要時間は最短30分
- (※申込の曜日、時間帯によっては翌日以降の取扱となる場合があります)
- SMBCモビットでもアコムでもこれは変わらない
- しかしSMBCモビットは10秒で簡易審査結果表示できる
- 急ぎでお金が必要な時は、この方がありがたい
上記が結論ですが、この10秒簡易審査について、詳しく説明します。
借入診断ではなく、書類審査の結果のようなもの
簡易審査というと、多くの人が想像するのはいわゆる「借入診断」でしょう。3秒診断・1秒診断・お試し診断など、消費者金融ごとにいろんな呼び名がありますが、どれにしても―。
- 年収
- 現時点での借入総額
- 雇用形態
などの2項目か3項目を入力して、それで大体借入可能かどうかを応える…というものです。しかし、SMBCモビットの10秒簡易審査というのは、それではないんですね。
- 本審査で「申込みフォームから送信する情報」を、全部送信する
- つまり、この時点で本審査が始まっている
- この「情報だけ」で審査するのは、いわば「書類審査」に近いが
- それを「10秒」でやる
ということです。つまり、申込みフォームから送る情報―。
- 自宅情報
- 勤務先情報
- 借入状況
については、基本的に数値化できる情報なので、これはコンピューターで自動審査してしまう…ということです。もちろん、こうした「数値化・点数化できる情報」だけです。こうした内容については、人間が審査するよりもコンピューターが審査する方が早いし正確なので、それでいいというわけですね。
(センター試験や各種の資格試験も、すべてマークシートになっている通りです)
で、SMBCモビットの場合は特にコストを投じて「スーパーコンピューター」を整備しているので、膨大な件数の申し込みがあっても、すべて「10秒簡易審査」をすることができる…というわけです。
(スーパーコンピューターというと名前がダサいかも知れませんが、コンピューターの中でも特に超高速なものを、スーパーコンピューターといいます。日本が開発したものだと「京(けい)」というものが、一時期世界のナンバーワンの速度をとったはずです。蓮舫さんの「2番じゃダメなんですか」という発言の数年後だったと思います。私の記憶では)
…と、蓮舫さんの話はおいておき、そうした「スーパーコンピューター」によって、高速で情報処理をしているので、SMBCモビットは10秒で簡易審査結果表示できる…ということなんですね。
その後の行動を決めやすい
このように、大体審査に通るかどうかがわかると、その後の行動をどうするか、考えられるし、実際に行動もできます。たとえば―。
- 何が何でも、その日中にお金を借りないといけないなら
- とりあえず、SMBCモビットで借りられるのかどうか、誰でも知りたい
- で、「借入不可になりそう」というのが10秒でわかったら
- 次の消費者金融で申し込む準備をしておく
ということです。準備をしておくだけでも、借りやすさがまったく違います。
- 提出書類を調べておく
- それを手元に置いておく
- 申込みフォームを開いて、どんな情報を送信するのか見ておく
- なんなら、もう記入して送信するだけにしておく
という風です。で、SMBCモビットの審査結果が来た瞬間、もし、審査落ちだったら、すぐにその次の消費者金融で申し込む…という風にできるわけですね。
もちろん、これは「SMBCモビットで落ちてしまったら」というケースであって、できれば審査通過する方がいいわけですが、何はともあれどうしてもお金が必要なときには、なりふりかまっていられないでしょう。そして、そういう場面でもSMBCモビットだったら「次の手」がすばやく打てるということです。
報連相がしっかりした会社と同じ
会社員・OL・公務員の方々だったらすぐ気づいたと思いますが、これは「報連相の徹底した会社」と同じなんですね。報連相というのは「いい報告だけする」と思っている人がいますが、むしろ現実は逆なのです。悪い報告ほど、早くした方がいいんですね。というのは―。
- うまくいっていることは、そのままでも別に問題ない
- しかし、悪い状態のものは、すぐに手を付けないと、状況が悪化することがある
ということ。体調を想像すれば簡単にわかりますよね。
- 「肌が昨日より完璧に潤っています!」という肌からの報告は、別にいらない
- あった方が嬉しいが、急ぎではない
- しかし、「歯が一部欠けました!」という歯からの報告は、すぐに必要
- 数日放置するだけでも、状況によってはこれは危ない
ということです。つまり報連相は「むしろ悪い報告をするためにある」ようなものなのです。
なので、SMBCモビットの10秒簡易審査についても「融資可能」という結果が出た時よりは、むしろ「融資不可」という結果が出た時に、その真価を発揮するといっていいでしょう。
もちろん、「融資可能」という結果が出て、そのまま実際に借りられる…というのが一番いいですけどね。世の中そううまくいくことばかりではないので、不測の事態、最悪の事態で悪い方向への拡大が最小限になるというのが一番いいのです。これはショーペンハウアーの哲学の中心でもあります。彼の哲学は「悪いことが起きていないだけでも、十分に幸せなのだ」というものです。言葉にすると簡単ですが、これを「論理的に」「あらゆる実例をあげながら」説明していくのが、彼の著作のスタイルです(私が少しかじり読みした限りですが)
…と、少々話が逸れましたが、要するにこういう「まずいケース」の時に、SMBCモビットの10秒簡易審査は特に役立つというわけですね。なので、何が何でもスピードキャッシングが必要…という方は、まずSMBCモビットで申し込むようにした方がいいでしょう。
(別に10秒簡易審査の結果を見なくても、大体審査通過する自信がある…という人だったらアコムでいいですけどね)
利子総額はアコムの方が安い
審査スピードの次に気になるのは利息でしょう。利息については、アコムの方がSMBCモビットより安くなっています。というのは―。
- アコムは「初回30日間無利息」でキャッシングできる
- SMBCモビットにはこうした「無利息期間」がない
- そして、両者の通常金利は同じである
- だから、最初の1ヶ月でついた利子総額の差を
- SMBCモビットは埋めることができない
ということ。両者の通常金利を書くと、下のようになります。
アコム | 3.0%~18.0%(実質年率) |
---|---|
SMBCモビット | 3.0%~18.0%(実質年率) |
解説すると―。
- 上限金利の「18.0%」が同じである
- ほとんどの人のキャッシングでは、この上限金利が適用される
- 下限金利は「4.7%」「3.0%」と差があるが
- これはほとんどの人にとってまったく関係ない
ということです。以下、詳しく解説します。
多くの人のキャッシングには、上限金利が適用される
これはキャッシングの世界の基本中の基本ですが、上限金利と下限金利のうち、ほとんどの人のキャッシングに関係あるのは「上限金利」の方だけです。理由は―。
- 上限金利は100万円以下の適用金利である
- そして、100万円以上借りられる人は、基本的にいない
- 一つの業者・銀行からキャッシングできる金額は
- 大体最高でも50万円である
ということです。なので、100万円どころか50万円でも、多くの人は超えるのが難しいわけですね。なので、上限金利以外の金利はまったく関係ないわけです。世の中に完全なまったくはないですが、これはほぼ完全なのです。
というわけで、アコム・SMBCモビットの金利を比較する時も「上限金利」だけ見ればいいのですが、そうして上限金利だけ比較すると―。
アコム | 18.0%(実質年率) |
---|---|
SMBCモビット | 18.0%(実質年率) |
…という風に「両方18.0%」で同じなんですね。なので―。
- 初回30日間無利息のシステムによって
- アコムが最初の1ヶ月で、SMBCモビットに差をつけると
- SMBCモビットはその後、その利子総額の差を埋めることができない
ということです。もちろん、「SMBCモビットで借りた人の方が、早く返済した」となれば話は別ですがこういう比較ではその他の条件は同じにするというのが基本ルールですからね。なので、数学的・物理的に考えて、SMBCモビットがアコムの利子総額に追いつく…というのは無理なのです。
なので、利子総額についてはアコムの方が有利…というわけですね。これは基本的に覆らないと思って下さい。
審査通過率はどちらもほぼ同じ
審査通過率については、アコムでもSMBCモビットでも、どちらもほぼ同じ…となっています。これについてポイントをまとめると―。
- SMBCモビットの審査通過率は公開されていない
- アコムは公式サイトのマンスリーレポートなどの資料で公表されている
- その資料を見ると、アコムの審査通過率は
- ここ数年は大体40%程度である
ということ。で、その他公表されている消費者金融の審査通過率を見ると―。
- プロミス…同じく40%程度
- アイフル…同様
ということで、大手の消費者金融は大体、審査通過率40%程度とわかるわけですね。となると、SMBCモビットも大体そのくらいだろう…と推測できるわけです。あくまで推測ですが。
特に「SMBCモビット」は三井住友カードのローンブランドですが、同じSMBCグループであるプロミスもSMBCコンシューマーファイナンスのブランドであり、そのプロミスが40%程度なので、SMBCモビットも大体同じ…と推測できるわけですね。
なので、審査通過率(いわゆる借りやすさ)については、SMBCモビットもアコムも同等だと思ってください。
審査通過率の違いは、誤差のようなものである
そもそも、審査通過率の1%や2%の違いは、誤差のようなものです。というのは―。
- 40%程度となっているが
- これは「借入超過者」の方々が、平均値を下げた結果である
- 実際には「普通の人」が申し込んだら、もっと高い審査通過率になる
- 体感値としては、70%~90%くらいはある
ということ。なので、その中で1%や2%審査通過率が違っても「完全にただの誤差」なんですね。なので気にするようなものではないのです。
審査通過率が大きく変わるのは、中小業者だけである
そもそも大手というのはどの業界でも大体似てくるものです。ましてキャッシングという「個性を出しにくいビジネス」だと、その傾向はますます顕著になるわけですね。(SMBCモビットは公式サイトのデザインなどで、かなりユニークな個性を出していますが、それでも金利や審査基準などの「本質的」な部分については、どうしても個性の出しようがないわけです。むしろ、出してはいけないわけですね。特に審査基準は)
ということで、この辺の審査通過率に「大きくメスを入れられる」のは、中小業者だけなのです。ただ、これは言うまでもなく「少々危険である」ということは意識しておきましょう。つまり―。
- 保証人を要求されることもある
- 不動産など、何らかの担保がとられることもある
- 昔あったとある学生専用ローンは、学生証を預かっていた(という噂。もう倒産したようですが)
というように審査通過率が大きく変わるのは中小業者だけど、これはこれで危険ということです。なので、結局「どこだったら審査に申し込みやすい」とか「申し込みやすい」という比較をしても、まったく意味はないということですね。
独自審査の業者も危ない
審査に申し込みやすいキャッシング業者というと「独自審査の業者」というものも存在します。何が「独自」なのかというと―。
- 個人信用情報機関の情報を照会せず
- 完全に自社の基準だけで審査している
ということです。なので―。
- 債務整理など、いわゆるブラックリストと呼ばれる情報が
- 個人信用情報に記録されている人であっても
- 独自審査の業者だったら借りられる
…という可能性がある、ということですね。必ず借入可能というわけではなく、あくまでそういう可能性がある…というだけです。しかし、これが危険ということは言わなくてもわかるでしょう。具体的に何が危険なのかというと―。
- こうしたキャッシング業者は
- 個人信用情報を照会「しない」のではなく
- 「させてもらえない」ことがほとんどである
ということ。個人信用情報というのは、言うまでもなく借入・返済の履歴や勤務先の情報など、すべてのプライベートな情報を扱っていいるので、個人情報の中でも、トップシークレットに属するものです。なので、最高度に信用できる業者・銀行・金融機関にしか照会させないというルールになっているんですね。当たり前ですが。なので―。
- 独自審査の業者を名乗っている業者は
- 自主的にそうしていることもあるが
- 中には、JICC・CIC・KSCなどの個人信用情報機関から
- 「信用されていない」だけの貸金業者もある
ということです。で、当然ですがそういう中小業者は、極めて危険なわけです。どんな方法で、闇金業者などに誘導されるかわかりませんからね。
なので、審査が甘い消費者金融とか、審査がゆるいキャッシング業者というのは―。
- 探しても見つからないし
- 見つかったらそれは危険だし
- 要するに、探す意味がない
ということです。もしどうしてもアコム・SMBCモビットなどのまともな消費者金融で借りられないようであれば―。
- お金が必要な用事をあきらめる
- 生活資金がないなら、生活福祉資金などの国の融資を受ける
- 日払いのアルバイトなどで、地道に働く
- 多重債務だったら、返済計画再編を支援する融資で返済計画を再編する
- 単純な債務超過だったら、任意整理などの債務整理をする
ということです。要はどれも「本質的かつ労力がいる」わけですが、基本的に「いいものは労力がかかる」のです。簡単に解決する方法というのは、大体間違っているわけですね。インスタントな解決に過ぎないのです。
というわけで、違法業者などからお金を借りるような安易な解決ではなく、本質的な解決をするようにしてください。
アコム・SMBCモビットの審査基準も同じ
審査基準については、SMBCモビット・アコムとも同じになっています。つまり借入可能な職業・属性・年齢などの条件ですね。どちらも―。
- 未成年・10代…キャッシング不可
- 学生…借入可能(安定した自分の収入が必要)
- パートの女性…融資可能(安定したパート収入が必要、専業主婦はNG)
- 年金受給者…年金以外の収入があれば融資可能
- 個人事業主・会社経営者…年収確認資料があれば借入可能
という風になっています。これはアコム・SMBCモビットだけではなく、どの消費者金融でも共通していて、もはやテンプレートのようになっている審査基準です。特に重要なポイントをまとめると―。
- 安定した収入のある学生はアコム・SMBCモビットなどの消費者金融で借りた方がいい
- 銀行カードローンは「最初から学生融資不可」という所が多い
- あるいは、借入可能でも親権者の同意が必須という銀行カードローンも多い
という風です。なので、バイトで安定した収入がある学生がキャッシングをしたいのであれば、銀行カードローンではなく消費者金融で申し込む…というのがキャッシングの世界の常識なんですね。
学生だったら、消費者金融のデメリットがない
学生だったら、「金利が高い」という消費者金融のデメリットがないのです。というのは―。
- 学生なので、どの道10万円などの少額借り入れしかできない
- このくらいの小口融資だったら、金利の影響はほとんどない
- つまり、消費者金融のデメリットが発生しない
ということです。銀行カードローンの方が低金利で、消費者金融の方が金利が高いということはよく言われますが―。
- 実際には50万円以上借りないと、それほどの利息差は生じない
- まして10万円では、利息差はないも同然
- だから、10万円の与信枠になることが多い学生の融資では
- 消費者金融のデメリットが全然発生しない
ということなんですね。なので、この点でも学生は銀行カードローンではなく消費者金融で借りた方がいい…という結論になるのです。
ということで、アコムにしてもSMBCモビットにしても、安定した収入のある学生がお金を借りるのであれば、こうした大手の消費者金融の方がいいので、この点は学生のキャッシングでは、特に注意してください。
借入・返済の手数料では、SMBCモビットが有利
ATMの利用手数料など、借入・返済の手数料については、アコムよりSMBCモビットが有利となっています。理由は―。
- SMBCモビットは、三井住友銀行ATMが無料で利用できる
- アコムは、銀行やコンビニの提携ATMは無料では使えない
ということです。SMBCモビットもコンビニの提携ATMは無料では利用できませんが、三井住友銀行ATMだけは借入・返済の手数料が無料になる…ということなんですね。なので、手数料についてはSMBCモビットがアコムを上回っている…ということなのです。
ちなみに、、ATMの利用手数料については、プロミスだったら三井住友銀行ATMは「現時点では、常時無料」です。今後ルールが変わるかも知れませんが、とりあえずATMの利用手数料について、一番有利なのはプロミス、二番目にSMBCモビットといえます(大手の消費者金融の中では)。
なので、特に借入・返済の手数料を少なく抑えたい…という方は、アコムよりSMBCモビットでお金を借りるといいでしょう。