アコム・ノーローンを比較すると、下のような結論になります。
- 利息…アコムの方が安い(初回30日間無利息で借入可能なので)
- 審査通過率…アコムの方が高い(40%程度、ノーローンは30%台)
- 限度額…アコムの方が大きい(500万円、ノーローンは300万円)
- 審査基準…同じ
- 審査の所要時間…ノーローンの方が短い(最短20分、アコムは最短30分)
- スピード審査の受付時間…アコムの方が長い(22時まで、ノーローンは21時まで)
という風になります。以下、詳しくまとめていきます。
目次
アコムなら初回30日間無利息でキャッシングできる
これはアイフルやプロミスでも同じなのですが、アコムは初回30日間無利息でキャッシングできるようになっています。(プロミスでは、WEB明細利用・メールアドレスなどの登録が必要です)
そして、アコムはこのように無利息サービスがあるので、実際の利子総額が安くなるわけですね。
ノーローンも無利息期間はあるのですが、「何度でも1週間無利息」というものなので、利息がなしになる割合が、アコムより低くなっています。もちろん、「何度でも使える」というのはノーローン独特のメリットではあるのですが、基本的にこれは、あまり意味がないと私は考えています。
「何度でも」使えるのが、なぜメリットが小さいのか
まず、この何度でも1週間無利息というのは当然ですが「完済」しないといけないのです。つまり―。
- 10万円借りる
- 1週間無利息
- 1週間過ぎたら、利息がかかるようになる
- で、完済する
- 次にまた借りる(例えば20万円)
- 1週間無利息
- …以下、繰り返し
という風ですね。こうやって「完済しないと、次の無利息サービスは適用されない」ということです。当たり前ですね。借りたままでも何度でも適用されるのであれば要するに、ずっと無利息ということになりますから。
何度も完済して、何度も借りるのは不健全
上の説明で気づいたと思いますが、そもそも「何度も完済しているのに、何度もまた借り入れをする」というのは少々おかしいわけです。それがいけないとはいいませんが―。
- おかしいのは間違いないし
- できればそういう生活は卒業した方がいい
というのは間違いないでしょう。なので―。
- 「何度でも」というのは、確かに独特のメリットではあるが
- そもそも、何度もキャッシングに頼るというのが、あまりよろしくない
ということ。キャッシングとか借り入れというのは、あくまで「緊急措置」であり、医療でいうなら「手術」のようなものです。何度もやらない方がいい…というのは言うまでもないでしょう。
ノーローンは名前通り、この「無利息期間」というサービスを最初に始めたブランドです。その点は非常に素晴らしいですし、初回30日間無利息を採用しているアコムなどよりも、無利息サービスについては「功績」が大きいのですが、「何度もお金を借りない方がいい」というのは、間違いないことでしょう。
なので、この点でまず「何度でも1週間無利息」より「初回30日間無利息」の方がいい…というわけですね。
割り引かれる利子総額も、初回30日間無利息の方が上
さらに、これらの無利息サービスによって割り引かれる利息総額も、実は「初回30日間無利息」の方が高いのです(基本的には)。理由は―。
- 最初の1ヶ月に借りる金額が一番大きい
- 借入金額が大きい時に「無利息」になる方が、当然効果が大きい
- 何度でも1週間無利息でも「毎回大きい金額を借りる」という方法もあるが
- 「何度も大きい金額を借りる」というのはよくない
ということです。これは言うまでもないでしょう。つまり、ノーローンの
- 「何度でも」というのは
- 確かに「便利」ではあるが
- その「便利さ」は、キャッシングにおいては
- 必ずしもいいものではない
ということですね。これはノーローンを否定しているわけではなく、本当に難しい所で―。
- キャッシングというサービス自体にも言えることだが
- そもそも、「お金を借りることが便利」なのが、本当にいいことなのか
という問題もあるわけです。つまり、アコムにしてもノーローンにしても、この点は同じなんですね。
じゃあ「厳しくすればいいのか」というと、そうでもありません。それをやったのが、2006年からの「改正貸金業法」であり、これはメリットもあったものの、デメリットもたくさんあったのです。
(お金を借りられなくなった人が、ヤミ金に流れるなど)
最終的には、結局どんなルールでも、その中で動く人間しだいという、ポエムのような結論になってしまうのですが…。しかし、武田信玄(がうたったと言われる)の歌のように「人は城、人は石垣、人は堀」なんですね。サミュエル・スマイルズの『自助論』の冒頭でも―。
- 社会を良くするというと、多くの人が考えるのは「政策」を変えることだが
- 実際には、政策を変えてもダメな人は救われないし
- 「自ら救う」人は、政策など関係なく救われる
- 聖書の「天は、自ら助くものを助く」という言葉通り
- 人間は「自分で自分を助ける」ことを学ぶべきなのだ
というのが『自助論』のタイトルの意味です。このサミュエル・スマイルズの名著が長く読み継がれているのを見ても「最終的には、人間しだい」というのは、ポエムではないことがわかるでしょう。
(論語やドラッカーがある意味「ポエム」なのもそうですが、結局ポエムと本質は紙一重なんですよね。要は、裏に膨大な実践や知識の裏付けがあるかないか…という違いなわけです。)
…と、少々「何度でも1週間無利息」と「初回30日間無利息」の比較から、人生論的な話になりましたが、要するにそういうことです。このような理由から、利子総額についてはノーローンよりアコムの方が有利…といえます。
スピード審査の受付時間は、アコムの方が有利
スピード審査の受付時間…つまり、何時までに審査申込みをすればスピード借入できるか…という点については、アコムの方がノーローンより有利…となっています。
- アコム…夜10時
- ノーローン……夜9時
という締切時間になっているからですね。アコムの方が約1時間長いのです。どちらの時間も状況・条件によって多少変動するので、この時間で確定しているというわけではありませんが、大体このくらいの締切時間になっている…と思ってください
で、このように1時間長くスピード審査を受け付けている、ということは、ギリギリの審査申込みの時に、アコムの方が有利ということです。ギリギリで審査申込みしない方がいいというのはもちろんそうですが、やはり日常生活のどんな場面でも「ギリギリになってしまう」ということはあります。
- 宿題の提出
- 朝起きて、学校や職場に向かう
- 税金の支払い
などなど。何でも早め早めにできたらいいというのはわかっていますが、常にそうは行かない…というのが現実でしょう。なので、急ぎでお金が必要な場面はどうしても一定数存在しますし、そういう場面ではアコムの方が申し込みやすい…ということなんですね。(この申し込みやすいというのはもちろん、審査がゆるいという意味ではなく、時間的に融通がきく…ということです。)
スピード振込で借りたい場合も、アコムの方が断然有利
上の締切時間は、現金で直接借りる場合のケースです。そして、銀行振込によって借りたい…というケースでも、やはりノーローンよりアコムの方が締切時間が長く設定されているんですね。
- ノーローン…12時30分
- アコム…14時30分
という時間までに振込手続きができれば、それでスピード振込ができる…というようになっています。これも大体の目安の時間なので多少前後しますが、それでも大まかにはこのくらい…と思って下さい。
で、見ての通りアコムの方が2時間長くスピード振込に対応しているということで、特に銀行振り込みによってお金を借りたい…という時にも、ノーローンよりアコムの方が便利…というわけなんですね。
銀行振り込みによって借りるべき場面とは?
「なんでわざわざ銀行振込で借りるの?」と思う人もいるでしょう。「どの道、ATMに引き出しに行くんだから、ATMでいいじゃん」と。これは―。
- ATMでアコム・ノーローンの借り入れをするには
- 「ローンカード」が必要
- ローンカードは郵送ではスピード借入に間に合わないので
- アコム・ノーローンの無人契約機で発行する必要がある
- つまり、ATMから現金で直接借りるなら
- ノーローン・アコムの自動契約機にいかないといけない
- その手間・時間がかかる(あと、少々恥ずかしい)
というデメリット・短所があるわけです。ATMから現金で直接借りる場合は。
で、これが銀行振込だとどうなるかというと―。
- 審査通過した時点で、もう何もしなくていい
- アコム・ノーローンが、指定した銀行口座に振り込んでくれる
- 自分は自宅でくつろいでいればいい
ということなのです。もちろん、これから返済があるので、くつろいでいる場合ではないのですが。
振り込んでもらえば、普通のコンビニの提携ATM・提携銀行のATMでOK
で、このように「振り込んで」もらったらもう「ローンカード」は必要ないのです。というのは―。
- たとえばコンビニの提携ATMで引き出すときも
- 「アコム・ノーローン」から借りるのではなく
- すでに自分の「三菱UFJ銀行」などの口座に振り込まれたお金を
- 「普通の預貯金」として引き出す
ということだからです。つまり、コンビニの提携ATMにとっては「ローンカードなど関係ない」わけですね。「これはただの、銀行口座からの引き出しだから」ということです。(あなた本人からしたら、アコム・ノーローンからの借り入れなんですけどね。)
何にせよ、こういう理由から「ローンカードは必要ない」のです。スピード振込によって借りた場合は。なので―。
- コンビニの提携ATM・提携銀行のATMに「引き出し」に行く作業は必要だが
- アコム・ノーローンの「ローン契約機」に
- 「カード発行」に行く時間は必要ない
ということなんですね。なので、その分だけでも時間・労力が節約できる…ということなのです。
引き落とし対策だったら、ATMに行く必要もない
さらに言うなら―。
- クレジットカード
- 公共料金
- 携帯電話の電話料金
- 税金・保険料
などの引き落としのために、銀行口座にお金を入れたい…という場合は、ATMに行くこともありません。
- ノーローン・アコムが振り込んでくれたら
- それをクレジットカード会社や、携帯通信会社などが引き落とし
- それで問題は解決
…という風になるからです。つまり、自分は何もしなくていいんですね。
- アコム・ノーローンが振り込み
- 携帯通信会社などが、それを引き出し
- それで終わり
ということです。もちろん、これもやはり「これから返済をしなくていはいけない」ということで、全然ゆっくりしている場合ではないのですが…。何はともあれ、銀行振込だとこのように「ATMから現金で直接借りる」よりもだいぶ簡単になるわけですね。
で、アコムだったらそのスピード振込が、ノーローンよりも「2時間分」やりやすい、ということなのです。
ゆうちょ銀行だと、アコムは14時まで
アコムのスピード振込は、基本的に「14時30分までに振込手続きが完了」となっています。しかし、これはほとんどの銀行の場合であって、ゆうちょ銀行に振り込むを希望する場合は「14時まで」に審査完了していなくてはいけません。
という点だけ注意が必要ですが、ゆうちょ銀行以外はすべて14時30分まで大丈夫ですし、ゆうちょ銀行で、14時までになったとしても、ノーローンの12時30分よりは、まだ1時間半余裕があるということで、やはりアコムの方がスピード振込をしやすい…というのは変わりありません。
最高借入限度額はアコムの方が大きい
最高でいくらまで借入可能か…という最高借入限度額については、これもアコムの方が有利となっています。
- アコム…500万円
- ノーローン……300万円
というのが、それぞれの最高借入枠だからです。なので、万が一このレベルの高額キャッシングをしたいという方がいたら、アコムの方が有利…というより「ノーローンでは借入不可」となります(300万円以上は)。
ただ、これはほとんどの人にとってまったく関係ない話です。大体想像がつくとは思いますが、これは貸金業法的にもハッキリ「無関係」と説明できるわけですね。というのは―。
- 貸金業法には総量規制というルールがある
- この総量規制のルールによって
- 「年収の3分の1まで」しか借りられない
- つまり、アコム・ノーローンのそれぞれの最高借入枠を借りるには
- アコムの500万円…年収1500万円
- ノーローンの300万円…年収900万円
という高年収が必要になる…ということ。もちろん、これらの年収を稼ぐことが決して不可能というわけではありませんが、アコム・ノーローンでキャッシングをしている人だったら、ほとんどは不可能…と考えていいでしょう。
一人に数百万円融資することはめったにない
また、仮に年収900万円や年収1500万円などの収入を持っていたとしても、アコム・ノーローンなどの消費者金融が、一人の申し込み者に対して「数百万円」という高額を融資することは、まずないんですね。
- 継続して数年利用していても、めったにないし
- まして初めてのキャッシングでは絶対にありえない
ということです。もちろん、世の中に絶対はないのですが、それでもこれはかなり「絶対」に近いと考えて下さい。そもそも、初回のキャッシングでは50万円以上借りるのすら、かなり難しいのです。実際、多重債務者を出さないためにはそのくらい慎重に融資する必要がありますからね。消費者金融の側としても。
なので、これは社会的にも正しいことなのです。なので、ノーローン・アコムの最高借入限度額については―。
- どの道、ほとんどの人の年収ではキャッシング不可だし
- 仮に十分な年収があったとしても
- 一人の人がそれだけ高額融資を受けるのは、やはり無理
ということで、「最高限度額は、アコム・ノーローンの比較でも、あまり意味はない」と考えてください。つまり、ノーローンの方が最高融資枠が小さいからといって、不利になることはない…というわけです。
審査基準はアコム・ノーローンともに同じ
どんな職業・属性の人なら借入可能か…というような「審査基準」については、ノーローンでもアコムでも同じとなっています。たとえば―。
- パート・アルバイト…問題なく可能
- 年金生活者(年金受給者)…年金以外の収入があれば可能
- 無収入の専業主婦…不可
- 学生…アルバイト収入があれば借入可能
- 自営業・会社代表者…収入確認資料を提出すれば融資可能
…という風になっています。これはノーローン・アコムに限った話ではなく、どの大手の消費者金融でも共通の審査基準となっています。あまりに共通しすぎて、上の各項目についても、この「全部の消費者金融で共通です」という一文も、もはやコピペでいいのでは…と思ってしまうくらいですけどね笑。
何はともあれ、このような審査条件については、少なくとも職業・属性面ではアコム・ノーローンともに同じなので、どちらが申し込みやすいとかどちらば審査が厳しい…ということは特にありません。
(ただ、同じ職業・属性でも、ノーローンについては審査通過率が少々落ちるようですけどね。その分スピーディーに審査できるというのがメリットです)
審査の所要時間は、ノーローンの方が早い
ここまでも少し書いてきましたが、審査にかかる時間については、アコムよりノーローンの方が早い…となっています。
- ノーローン…最短20分
- アコム…最短30分
という風です。そして、これもやはり繰り返し書いていることですが―。
- この「最短30分」という審査時間はアコムだけではなく
- プロミス・アイフル・SMBCモビットなど、大手の消費者金融はみな同じ
- ノーローンだけが早い
- 銀行カードローンでも、新生銀行カードローン レイクや
- しずぎんカードローン・セレカ、三井住友銀行など
- 審査が早い銀行カードローンもみんな「最短30分」
という風です。なので、ノーローンは審査通過率については少々厳しいのですが、代わりにこのように「すぐに審査が終わりやすい」という利点があります。なので、ある程度クレジットスコアが高くて、少しでも早く審査完了した方が嬉しい…という人はノーローンで申し込むといいでしょう。
ノーローン・アコムの比較・まとめ
以上、アコム・ノーローンのキャッシングを各方面にわたって、多角的に比較してきました。最後に要点を整理すると―。
- 審査基準…同じ
- 利子総額…アコム
- 受付時間…アコム
- スピード振込…アコム
- 審査通過率…アコム(の方が高い)
- 最高借入枠…アコム
という風になっています。基本的にノーローンで借りるメリットというのは―。
- 特殊なケースで「何度でも1週間無利息」がかなり役立つ
- アコムで借りられない(過去に返済で延滞・滞納した、など)
- 少しでも審査完了が早い方が嬉しい
というようなものです。これらの特殊な条件に該当するのでなければ基本的に、アコムで申し込んだ方がいいでしょう。