アイフルのメリット・デメリットは、まず銀行カードローンと比較すると―。
■ メリット
- 審査に申し込みやすい
- スピード借入がしやすい
- 土曜日・日曜日・祝日でもスピード借入できる
■ デメリット
- 金利が高い
- 借入種別の評価がやや低い
- コンビニの提携ATM・提携銀行のATMの利用手数料がかかる
となる。そして、他の大手の消費者金融と比較すると―。
- メリット…初回30日間無利息で借りられる
- デメリット…特にない
となる。以下、詳しくまとめていく。
目次
1.メリット(銀行カードローンと比較)
1-1.審査に申し込みやすい
これは言うまでもないことだが、アイフルは消費者金融なので、銀行カードローンよりは審査に申し込みやすい。どのくらいかというと、「審査通過率」という数字だと―。
- アイフル…大体40%
- 銀行カードローン…20%~30%
となる。アイフルの審査通過率は、公式サイトのマンスリーレポートで、公表されている。なので、口コミ・評判などの適当な数値ではない。公式の数値である。
一方の銀行カードローンについてはアバウトだ。何しろ、銀行カードローンの金利はバラバラなので、審査通過率もバラバラなのである(審査通過率と金利は比例する)。どのくらい銀行カードローンの金利がばらついているかは―。
- 低金利グループ…13.8%
- 普通金利グループ…14.5%
- 高金利グループ…18.0%
という数字の違いでも、何となくわかるだろう。「低金利」「普通金利」の違いはあまりないが、「普通金利」「高金利」については、明確に違う。高金利のグループは消費者金融と同じなのだ。
というように、銀行カードローンは金利のバラつきがある。したがって、審査通過率もバラつく。なので、上に書いた「20%~30%」というのはあくまで目安にすぎない。ただ、大体このくらい、アイフルの方が審査に申し込みやすい…というのは間違いないと思っていい。
(アイフルが審査に申し込みやすいというよりも、銀行カードローンが厳しいと言った方がいいかも知れない)
1-2.スピード借入がしやすい
これも消費者金融なので当然だが、アイフルは銀行カードローンよりもスピードキャッシングがしやすい。どのような点でしやすいかというと―。
- スピード審査の受付時間が長い(毎日21時頃まで)
- 審査時間が短い(最短30分)
- 土曜日・日曜日・祝日でもスピード審査をしている
という三点だ。土曜日・日曜日・祝日についてはまた後で詳しく書く。ここでは―。
- 受付時間
- 最短30分
について書こう。
1-2-1.スピード審査の受付時間が長い
これもアイフルだけでなく、どの消費者金融でも同じなのだが、消費者金融は、スピード審査の受付時間が銀行カードローンよりも長いという特徴がある。つまり「この時間までに審査申込みすれば、スピード借入できます」という時間が、幅広く取られているのだ。
というわけで、スピード審査をしてもらいやすい。その分金利が高いわけだが、これは短期間・少額だったら、実は大した違いはない。
ということで、急ぎでお金が必要な時は消費者金融で借りた方が絶対いい。これは宣伝ではなくて、物理的にそうなのだ。要は、急ぎの時に、特急料金をけちって新幹線に乗らずに、鈍行に乗る人がいるだろうかという話だ。急ぎでなければ別に銀行カードローンでいいのだが(あと、借りられるだけの信用度があれば銀行カードローンでいいのだが)、そうでない人は、迷わず消費者金融にした方がいい。
「金利が高い」と言われるが、実は実際の利子総額では大した違いにはならない。高額キャッシングや、長期間の借り入れの時に変わるだけだ。
…と、アイフルのスピード審査の受付時間だが、先に書いた通り「夜9時」(21時)までとなっている。同じ時間でスピード審査の受付時間を受け付けているのは―。
- SMBCモビット
- ノーローン
の2つの消費者金融だ。
- アコム
- プロミス
の2つの消費者金融については、アイフルより1時間長い、22時(夜10時)までスピード審査をしている。(これは時期やその他の状況・条件によって、多少変動する)
この多少の変動はアイフルやSMBCモビット・ノーローンもあるが、要は大体このくらいの時間…ということだ。それぞれの消費者金融が。
こうして見ると、アイフルのスピード審査の受付時間は―。
- 銀行カードローンと比較すると有利である
- 大手の消費者金融の中では、普通である
- ↑(アコム・プロミスには負ける)
ということになる。もちろん、1時間の違いはそれほど大きいものでもないのだが。
1-2-2.銀行カードローンの受付時間は?
銀行カードローンの受付時間は、銀行によって違う。箇条書きすると―。
- 一番長いのは
- 三井住友銀行・新生銀行(レイク)の2つ
- これらはアイフルと同じ「21時まで」
となっている。土曜日・日曜日・祝日でも21時まで、なので、この2つの銀行カードローンはかなりスピード借入がしやすい方である(大手の銀行カードローンの中では。特にレイク)
- 平日…20時まで
- 土曜…18時まで
- 日・祝…17時まで
となっている。どの曜日でも21時までスピード審査している新生銀行カードローン レイクと三井住友銀行カードローンが、いかに受付時間で有利かわかるだろう。(バンクイックもそれなりにすごいのだが)。
バンクイックより下位だと?
これは一気に下がって、イオン銀行カードローンBIGの「14時まで」である。イオン銀行カードローンBIGは原則として「14時までの審査申込みなら、スピーディーに審査回答」となっている。あくまで原則なので、絶対ではないが、大体この時間なら可能だ。
その他楽天銀行スーパーローン(カードローン)なども大体14時までならスピード審査可能…と言われている。ただ、この辺は少々あやふやだ。
確実なのは、平日の午前中
どの銀行カードローンでも共通して確実にスピード審査できる…という申込み時間は「平日の午前中」である。これだったらかなりの確率でスピード審査できる。計算すると―。
- 審査に4時間かかったとする
- 午前10時に申し込んだとする
- 審査完了するのは14時(午後2時)である
- 銀行が閉まるのは15時(午後3時)なので
- 1時間余裕がある
- 融資・振り込みの手続きなど
- もろもろの作業を入れても、これならスピード借入できる
ということだ。4時間は、消費者金融だったらほぼ確実にかからない時間だが、銀行カードローンだとかかる場合もある。なので、銀行カードローンで確実にスピードキャッシングしたいという人は、午前10時には申し込むようにした方がいいだろう。(シミュレーションは、上の通りだ)
アイフルの受付時間の方が、断然有利
こうして比較すると、アイフルのスピード審査の受付時間が、銀行カードローンと比較していかに有利かわかるだろう。銀行カードローンといっても、どこと比較するかにもよるが―。
- 三井住友銀行カードローン
- 新生銀行カードローン レイク
以外は、アイフルとは比較にならない(というより、消費者金融とは比較にならない)ということがわかるはずだ。
1-2-3.審査の所要時間が「最短30分」である
また、アイフルは受付時間が長いだけではなく、審査の所要時間も短い。最短30分という短時間で、スピード審査できるようになっている。これについてポイントをまとめると―。
- 他の消費者金融も同じである
- ノーローンは「最短20分」で一番早い
- 銀行カードローンだと
- 三井住友銀行・新生銀行(レイク)・静岡銀行
- …も、最短30分で審査できる
という風になっている。なので、これはアイフルだけのメリットではない。ただ銀行カードローン全体と比較すると、最短30分は明らかに早いということだ。新生銀行などの例外もあるが、基本的に銀行カードローンの審査は最短でも2時間程度はかかる。
そうして考えると、本当に単純計算だが、アイフルは銀行カードローンの四倍程度審査が早いということになる。
なので、特に急ぎでお金を借りたいという人は、受付時間の長さだけでなく、審査自体が「すぐ終わる」という点でも、アイフルの方がいいわけだ。(アイフルだけでなく、大手の消費者金融だったら、どこでもそうなのだが)。
1-2-4.ノーローンは早いが審査が厳しい
アイフルより審査時間が短いのはノーローン(最短20分)だが、ノーローンは審査が厳しい。大体「消費者金融と銀行カードローンの中間程度の審査通過率」と言われている。なので、他社借入があったりして、審査に通るかどうか不安な人は、アイフルで申し込んだ方がいい。どの道10分しか違わないのだ。
ノーローンが審査が厳しいといっても、普通の生活をしている人であれば、大体審査に通る。これはノーローンでもアイフルでも、他の消費者金融でも大体同じだが―。
- 何らかの仕事(アルバイト可)をしていて
- 月収が8万円程度あって
- 他社借入が1件か0件で
- 過去の返済トラブルもない
という人であれば、消費者金融の審査は大体通るのだ。銀行カードローンだと、もう少し月収が必要…ということもあるが、それでも実はそれほど難しいものではない(ただし、自営業・個人事業主などはかなり審査に通りにくい)。
…ということで、ノーローンの審査も別にそれほど厳しくはないのだが、上に書いた「普通の生活」の条件に当てはまらない人だったら、アイフルでお金を借りた方がいいだろう。
1-3.土曜日・日曜日・祝日でもスピード借入ができる
さらにアイフルの「スピード融資を受けやすい」点として、「土曜日・日曜日・祝日でもスピード借入可能」という点がある。これはここまでも少し触れてきたが、更に詳しく書こう。箇条書きしていくと―。
- 銀行カードローンは、土曜日・日曜日の融資できない所が多い
- もしくは、できても「その銀行の口座が必須」ということが多い
- アイフルなどの消費者金融だと、その条件がないので
- 土曜日・日曜日・祝日でもスピード借入をしやすい
ということだ。まず「土曜日・日曜日の融資自体をやっていない」という銀行カードローンだが―。
- みずほ銀行
- 静岡銀行
- 横浜銀行
などがある。どれも低金利・利息キャッシュバックで人気の銀行カードローンだが、低金利な銀行カードローンほど、サービスは悪いと思った方がいい。サービスが悪いというとマイナスなようだがそうではなく―。
- サービスをカットしているから、低金利になる
- つまり、低金利とサービスのカットはセットである
ということ。なのでこれらの3つの銀行カードローンは土曜日・日曜日の融資ができないが、それ自体はマイナスだとは思わないでほしい。
(土曜日・日曜日・祝日にスピード審査が必要になるような「貸し倒れのリスクが高い人」を受け付けないから、これらの銀行カードローンは低金利で融資できるのだ)
■ その銀行口座が必要な銀行カードローン
続いて2つ目の条件である「土曜日・日曜日の融資には、その銀行の口座が必須」というもの。これは―。
- 楽天銀行
- オリックス銀行
- イオン銀行
- ソニー銀行
などがある。楽天銀行・オリックス銀行・ソニー銀行は―。
- 平日はその銀行の口座無しでOK
- しかし、土曜日・日曜日・祝日は必要
という条件だ。なので、土日キャッシングはできるが、平日より条件が厳しくなるということ。(もちろん、これは審査通過率の話ではなく、あくまで口座がすでにある人だけ…という意味だ)
イオン銀行については、土曜日・日曜日・祝日だけでなく平日でも「口座が必要」である。イオン銀行の口座開設は、店舗に行ったとしても4~5日かかる。他の銀行口座だとわりと「スピード開設」ができるが、イオン銀行はできないのだ。
というわけで、イオン銀行は上にあげた4つの銀行カードローンの中でも、口座に関する条件は一番厳しい(平日でも必要という点で)。
■ 土曜日・日曜日・祝日でも口座不要の銀行カードローンは?
参考までの「口座不要」の銀行カードローンも紹介しておこう。平日でも土曜日・日曜日・祝日でも、その銀行の口座無しでスピード借入できる…ということだ。一覧にすると―。
- 新生銀行カードローン レイク
- 三井住友銀行
となる。基本的に、大手の銀行カードローンでスピード借入がしやすいというと、常にこの3つの銀行カードローンが上がる。
- 口座なしでOK
- 夜間でもスピード審査
- 土曜日・日曜日・祝日でもスピード審査
という点で、まるで消費者金融のようにスピードキャッシングの条件が整っているからだ。なので、銀行カードローンで借りたい人で、できるだけスピード借入しやすい借入先がいい…という場合は、この3つの銀行カードローンを選ぶといいのだが、それはさておき。
こうした例外を除けば、「その銀行の口座なし」という条件で銀行カードローンでスピード借入するのは、かなり難しいということがわかるだろう。その点、アイフルはそれができる(というより、消費者金融はそれができる)。なので、持っている銀行口座に縛られないという点でも、スピード融資では有利なのだ。
2.アイフルのデメリット(銀行と比較して)
2-1.金利が高い
これもアイフルというより消費者金融の、銀行カードローンと比較した時のデメリットだ。「消費者金融の方が金利が高い」というのは皆知っていると思うので、ここでは「具体的にどのくらい、利息が変わるのか」を書こう。
たとえば「10万円」借りていたとする。その時の月々の利息は、アイフルと銀行カードローンで、下のようになる。
- アイフル…約1500円
- 銀行カードローン…約1200円
このように10万円につき、300円の利息差(1ヶ月)となる。つまり―。
- 1万円…30円
- 3万円…90円
- 5万円…150円
- 8万円…240円
という利息差になる。1ヶ月で。「少なくない?」と思った人もいるだろう。その通りでこの段階ではアイフルと銀行カードローンの利息差というのは、限りなくゼロの等しい。これがもっと借入総額が増えると、利息差も当然増えていく。
- 20万円…600円
- 30万円…900円
- 40万円…1200円
- 50万円…1500円
という風だ。基本的にアイフルでも50万円以上のキャッシングはほとんどの人ができないので、計算はここまででいいだろう。要は「10万円につき300円」を掛け算するだけだ。見ての通り「40万円・50万円」のレベルになると、月々の利息差が千円台になるので、この辺から「両者の利息差が大きくなる」ということができるだろう。
(あまり少額の段階から「大きい」と騒ぐのは、個人的にはおすすめできない。というのは、この心理は「5円安い大根を買うために、わざわざ遠いスーパーまで出かける」というのと同じだから。どんな小さい違いでも大事にする、というのは真面目ではない。「一定以下は切り捨てる」人の方が真面目なのだ。この感覚が、日本人にはあまりないようだが)
2-1-1.一応高金利だが、あまり気にしなくていい
上のようにアイフルなどの消費者金融の方が、確かに銀行カードローンよりも「高金利」なのだ。しかし、だからといってそれを気にする必要があるかというと、ない。見ての通り40万円を超えたあたりから、ようやく気にすればいい程度だ。
(そして、もっと「どういうアルバイトをするか」とか「もっと支出を削れないか」という、根本的な部分を考えた方がいい)
決して両者の金利差を「無視していい」と言っているわけではなくもっと大局的な部分を見た方がいいということだ。つまり、収支のバランスの改善である。収支のバランスに問題があったから、借金(キャッシング)することになったわけである。そして、この収支のバランスに対する感覚というのは、今後の人生でずっとつきまとってくる。人によっては(というより日本人の半分程度は、自分の収支のバランスと向き合わなかったために、生涯それに振り回される…というくらいだ)。*もしかしたら、半分以上かも知れない。
ということで、アイフルと銀行カードローンの金利差など、ハッキリ言ってどうでもいい。30万円以下の少額融資だったら、無視していいくらいだ。それよりもっと―。
- 収入を増やすこと
- 支出をカットすること
の2つを大胆に実行すべきだと思う。極端な話、マイカーが絶対に必要でなかったら売る…くらいの気構えが重要だ。日本人の三大支出は―。
- 住宅
- 自動車
- 保険
である。(子供がいればこれに教育も入るが)。極端な話、自動車を売れば「支出が3分の1になる」ということだ。こうやってお金のことを真面目に勉強して、自分の感情(もったいない、など)は抜きにして、大胆に収支のバランスを変えていくべきだと思う。痛みが伴うのは確かだが、一生お金に振り回されるよりはマシだ。
2-1-2.そもそも、5ヶ月はアイフルの方が低利息
書くのが遅れたが、実はアイフルは初回30日間無利息で借りられるので、最初の5ヶ月は銀行カードローンよりも低利息なのだ。この「銀行カードローン」というのは、「新生銀行カードローン レイク」のような「消費者金融のように上限金利が高い」という銀行カードローンではなく、「普通の」銀行カードローンである。一般的な銀行カードローン…ということだ。
そうした「普通の銀行カードローン」よりも、アイフルの方が、最初の5ヶ月は低利息なのだ。これはアイフルだけでなく、アコム・プロミスでも同じである。アコム・プロミスも「初回30日間無利息」で融資しているが、上限金利がアイフルとほぼ同じなので、やはり「最初の5ヶ月」、銀行カードローンよりも低利息…となる。
(プロミスで初回30日間無利息で借りるためには、WEB明細利用・メールアドレスの登録が必要)
で、この「最初の5ヶ月」というのがどういう計算から来るのか、それも説明しよう。先に書いた「10万円」の例から書いていく。
2-1-3.なぜ「5ヶ月」低利息になるのか?
まず、「10万円借りた時の、1ヶ月の利息」を思い出してほしい。
- アイフル…約1500円
- 銀行カードローン…約1200円
という風だ。*以下、「約」は省略する。
で、これが「初回30日間無利息」だと、最初の1ヶ月はこうなる。
- アイフル…0円
- 銀行カードローン…1200円
つまり、この時点(1ヶ月終了時点)で、アイフルが「1200円」リードしている。で、これを銀行カードローンが「追い上げて」行くわけだ。
で、通常利息は「銀行カードローンの方が、300円安い」ので、300円ずつ縮まることになる。ということは―。
- 1200円÷300円=4ヶ月
- 最初の1ヶ月をプラスして、5ヶ月
という風になる。これで「最初の5ヶ月は、アイフルの方が低利息」という結論になるわけだ。これは数学(というか算数)的に、確実にこうなるものなので、揺らぐことはない(銀行カードローンで借りた人の方が早く返済したら変わるが、それだったら、アイフルで借りた人が、早く返済してもいいわけだ)。そういうランダムな条件は、シミュレーションでは排除するのがルールである。なので、アイフルの方が、最初の5ヶ月は普通の銀行カードローンより、低利息というのは、間違いない事実である。
(アイフルだけでなく、初回30日間無利息のサービスを提供している消費者金融だったら、どこでもそうなのだが)
こうしたことからも「通常金利が、銀行カードローンより高い」というだけで、「アイフルの方が利息が高い」というのは、間違いと言える。確かに長期間借りるならそうなるが、5ヶ月のような短期間だったらむしろ、銀行カードローンよりアイフルの方が低利息という現実を、キャッシングの利用者は知るべきだろう。
2-1-4.通常金利は、どのくらい違うのか
ここまでは「実際の利子」の違いだけ書いていて、金利(実質年率)について書いていなかった。金利も書くと―。
アイフル | 3.0%~18.0%(実質年率) |
---|---|
銀行カードローン | 4.5%~14.5% |
という風だ。銀行カードローンの方はこれもバラつきがあるので、あくまで「平均的な実質年率」にしている。見ての通り―。
- 上限金利は「14.5%」と「18.0%」で、だいぶ違う
ということ。そして―。
- 上限金利というのは、100万円以下の借り入れで適用される金利なので
- 多くの人にとって関係あるのは「上限金利」であり
- この上限金利が高いということは、アイフルは銀行カードローンより高金利ということ
になる。しかし、そもそもこの「実質年率」というのが、どういう意味か、1%違うとどのくらい利息が違うのかということは、多くの人が知らないだろう。知らないまま何となく「3.5%も金利が違う!」などと言って、アイフルなどの消費者金融が高金利だと思ってしまう…というわけだ。
しかし、ここまでも比較して来た通り、この「3.5%」の金利差で生まれる利息差は「10万円につき、300円」である。つまり、ほとんど大したことがない利息差だ。このくらいの無駄遣いは、多くの人が数日に1回…あるいは毎日しているだろう。
ということで、「金利」で見ると、アイフルは銀行カードローンよりだいぶ「金利が高い」ように見えるのだが、実際の利子総額では大したことはない…というわけだ。こういうのは計算してみないとわからない。逆に言えば、計算するとわかる。何でもこういう数値は「計算する」癖をつけておくといいだろう。
(もちろん、自分に関係あるお金だけでいい。なぜか他の計算や暗記ばかりは喜んでするのに、自分のお金の計算だけはしたがらない…という人が多いのだ)
2-2.借入種別の評価がやや低い
借入種別というのは借り入れ先の種類である。「どんな借り入れ先から借りているか」という情報によっても、その人の信用度は測られるのだ。これは何となくわかるだろう。
- ヤミ金から借りている人
- 銀行カードローンから借りている人
- 日本政策金融公庫から借りている人
の3通りだったら、誰でも下から順番に信用するはずだ。と言うより、一番上の人は信用しないはずだ。
ということで「借入種別の評価」というものは、一応ある。公式に存在しているわけではないが、一応ある。なので―。
- アイフルで借りている時
- 銀行カードローンで借りている時
のそれぞれで、クレジットカードなどの新規の借入審査に申し込んだ場合は、後者の「銀行カードローンで借りている時」の方が、新規の借入審査は申し込みやすくなる。…ということだ。あまりないケースではあるが、もしそういう風に何かの借入審査に新規で申し込むのであれば、その点でも銀行カードローンの方が有利…と考えておくといいだろう。
(もっとも、高還元率のクレジットカードに申し込む…というようなケースを除けば、新たな借り入れをすることはおすすめしない)
2-3.借入・返済の手数料がかかる
このデメリットは、やや大きいというのは―。
- アイフルは、自社ATMだったら無料で利用できるが
- コンビニの提携ATM・提携銀行のATMは無料にならない
ということだ。実はこれは消費者金融全体で言えるデメリットでもある。
- 銀行カードローンは、コンビニの提携ATMが全部無料になる
- 提携銀行のATMも、割と無料になる
- ↑(特にネット専業銀行は、かなり無料の提携銀行ATMが多い)
という銀行カードローンと比較すると、自社ATMしか無料で使えないアイフルが不利なのは明白だ。この点は、間違いなくアイフル(というより消費者金融)のデメリットである。
2-3-1.消費者金融でも、銀行ATMを無料で使える?
実は、プロミスは使える。三井住友銀行ATMだけだが、それでもかなりの数になるだろう。
その他の消費者金融は、アイフルも含めてアコムでもノーローンでも、コンビニの提携ATM・提携銀行のATMを無料で使うことはできない。借り入れがしにくいのは別にいいのだが(むしろ借り過ぎ防止になっていいのだが)、返済がしにくいというのは、やや難点だ。
銀行カードローンの方が、手数料を気にせずコンビニの提携ATMなどでどんどん臨時返済できるので、借入残高が早く減っていく。結果利子総額も安くなるし、減れば減るほど、完済のモチベーションも上がっていく。(つまり、お金を稼ぐモチベーションも上がる)
ということで、この点ではアイフルより銀行カードローンの方が断然いい。逆に言えば、よくいわれる金利の違いなどは、実は大したことではない、ということだ。(その理由は、ここまで書いた通り)
3.アイフルのメリット(他の消費者金融と比較して)
他の消費者金融と比較した時のアイフルのメリットは、初回30日間無利息でキャッシングできるということ。ここまでも書いた通り、アイフル以外でも、アコム・プロミスもできる。(プロミスはWEB明細利用・メールアドレスの登録が必要)
ということで、大手の5ブランドのうち、アイフルも含めて3ブランドが、みんな「初回30日間無利息」なわけだ。そう考えると、それほど珍しいものではない。ただ、残りのノーローン・SMBCモビットについては「できない」わけだから、一応これも「他の消費者金融と比較した場合の、アイフルのメリット」ということができるだろう。
3-1.ノーローンは「何度でも1週間無利息」がある
一応補足しておくと、ノーローンには「初回30日間無利息」がないだけで、「何度でも1週間無利息」という無利息期間がある。そもそも、この無利息サービスというのはノーローンが始めたのだ。ノーローンというのは株式会社シンキが提供するブランド名だが、この無利息サービスを始めるために作ったブランドなのである。
当初は「ラストエンペラー」などで知られる、世界的な俳優のジョン・ローンをイメージキャラクターにする話もあった。公式サイトでノーローンの歴史を読むと「ノーローンとジョン・ローンは、苗字が同じである」などと書かれている(笑)。
ノーローンが無利息サービスを導入するまでの歴史は、一つの業界の変化として革新的でもあるし、文章もユーモアに富んでいて面白い。そういうことで、無利息サービスについてはノーローンのパイオニアとしての貢献度は多くの人に知っていただきたいのだが、何はともあれ「利用者として使う」分には、初回30日間無利息の方が有利だと、個人的には思う。
(キャッシングは、正直「何度も」使うべきサービスではないからだ。人間が弱くなってしまう気がする。というより、私が学生時代から何年もずっとキャッシングに頼っていた多重債務者だったが、やはりあの頃の私は弱かったと思う。キレイ事ばかり言っていた)
…という話はおいておき、ノーローンにも一応「何度でも1週間無利息」という無利息サービスはある。ただ、やはり初回30日間無利息の方がいいので、アイフルの方がこの点でも有利…という話だ。
(アイフルだけでなく、アコム・プロミスも)
4.アイフルのデメリット(消費者金融の中で)
続いて、消費者金融の中でのアイフルのデメリットを上げると…、特にない。これは別にアイフルを持ち上げているとかではなく、本当にないのだ。強いて言うなら―。
- プロミスと比較すると
- プロミスは「三井住友銀行ATM」を無料で使えるので
- この点ではプロミスが有利
ということになる。
ただ、これは別にアイフルだけではなく、アコム・ノーローンも同様に「自社ATM」しか使えないので、この点は同じだ。なので、アイフルだけのデメリット…という感じでもない。
4-1.スピード振込の締切時間が、やや早い
唯一、アイフルのデメリットをあげるとしたら他の消費者金融より、スピード振込の締切時間がやや早い…ということだろう。つまり「この時間までに振込手続きが完了していれば、その日中に振り込みできる」という締切時間だ。
これが早いということは、要するに「スピード振込がしにくい」ということを意味する。必ずしもしにくいわけではないが「ギリギリで審査申込みする人にとっては、振り込みで借りにくい」…ということになる。で、その締切時間を一覧にすると―。
- ノーローン…12時30分まで
- アイフル…14時まで
- アコム…14時30分まで
- プロミス…14時50分まで
- SMBCモビット…14時50分まで
という風になっている。締切時間が早い順に。
で、見ての通り一番早く締め切るのはノーローンだが、二番目はアイフルとなっている。特にプロミス・SMBCモビットと比較すると50分の差があり、スピード振込ではやや不利…というのがわかるだろう。
アイフルよりもダントツで早く締め切るのはノーローンなので、このデメリットはむしろ「ノーローンのもの」なのだが、アイフルもSMBCモビット・プロミスやアコムが相手だったら、やや不利ということになる。
(ちなみに、アコムもゆうちょ銀行に振り込むのであれば「14時まで」であり、アイフルと同じである)
こうして見るとどうしてもスピード振込で借りたいという人にとっては、アイフルは少々デメリットがあるかも知れない。で、ここで考えることは「振り込みで借りるメリット・理由」とは何か、ということだ。それも説明していこう。
4-1-1.銀行振込で借りるメリットは?
これは出かけたくない・出かけられないというケースでメリットとなる。たとえば―。
- 病気である・体調不良である
- 身体障害がある・要介護である
- 自動契約機が遠い
- 天候が悪く、外出したくない
- 女性の場合、メイクをしたくない
- その他、外出したくない
というものだ。要は「外出したくない」の一言に尽きるのだが、銀行振込によってキャッシングする場合、外に出ることなく借りられる。「ただ面倒」ということもあるかも知れないが、体調不良」や身体障害などで「出たくても出られない」という人もいる。そういう人にとっては、銀行振込でお金を借りることができる…というのは非常に大きなメリットなのだ。
4-1-2.「自動契約機」というのは?
何で「自動契約機が出てくるのか?」と思った人もいるだろう(振り込みが有利なケースの一覧を見て)。
これは―。
- 銀行振込によって借りない場合は
- 「ATMで」借りることになる
- ATMを動かすには「ローンカード」が必要
- そのローンカードを「自動契約機」で発行する
ということ。つまり銀行振込で借りないなら、自動契約機でローンカードの発行をする必要があるということだ。これはアイフルなどの消費者金融でも同じだし、銀行カードローンでも同じである。
銀行カードローンだと―。
- 新生銀行(レイク)
- 三井住友銀行
の3つの銀行カードローンが、ローン契約機を持っている。他の銀行カードローンは持っていない。なので、これら3つの銀行カードローンであれば、平日だろうと土曜日・日曜日・祝日だろうと、その銀行の口座無しでスピード借入できるわけだ。銀行振込を使わなくていいので、口座があろうとなかろうと関係ない…ということである。
で、ATMから借りる場合は、アイフルなどの消費者金融でも、そうやって「無人契約機」に行かないといけない。それをしなくていいというのが、銀行振込で借りるメリットだ。
(で、アイフルはその銀行振込の締切時間がやや早いので、その点が不利…ということ)
4-1-3.「どの道、ATMから引き出すのでは?」と思った人へ
もし銀行振込によって借りても「結局、振り込んでもらったお金を、ATMに引き出しに行くんだから、同じでは?」と思うかも知れない。これはもっともな疑問だが、2つの点で違うといえる。
- ①…ATMなら、コンビニがどこにでもある。自動契約機はどこにでもはない。
- ②…そもそも、引き落としのためのお金の補充などは、引き出す必要がない。
ということだ。前者はすぐにわかるだろう。コンビニは誰だって近所にあるが、アイフルの自動契約機…などはないはずだ。ある人もいるが、大抵はコンビニの方が近くにあるはずだ。
(ちなみに、マンションの宣伝で「無人契約機まで100m」などという文言があったら、笑える)
後者の②だが、これはたとえば―。
- 公共料金の引き落とし
- クレジットカードの引き落とし
- 携帯電話の通話料金の支払い
などで、銀行の残高が足りない…という時だ。こういう時に、足りない分の金額を消費者金融や銀行カードローンに振り込んでもらう…という使い方で使うのであれば、借り入れした後で、ATMで引き出す必要はないということになる。
なので、ATMでの引き出しは必ずしも必要なわけではない。というのが、上の疑問への答えだ。
5.アイフルのメリット・デメリット、まとめ
以上、要点を整理すると、アイフルのメリット・デメリットは、まず「銀行カードローン」と比較した場合―。
■ メリット
- 審査に申し込みやすい…大体2倍か1.5倍程度
- スピード借入がしやすい…受付時間が22時まで、最短30分で審査できる
- 土日キャッシングもできる…銀行カードローンはできないか、口座が必要
■ デメリット
- 高金利…ただし、最初の5ヶ月は、アイフルの方が「初回30日間無利息」で低利息
- 借入種別の評価がやや低い…クレジットカードなど、新規の借入審査を受ける人のみ
- ATMの利用手数料…コンビニの提携ATM・提携銀行のATMが有料になる
というのが「銀行カードローン」との比較。そして「他の消費者金融」との比較は―。
- メリット…初回30日間無利息
- デメリット…スピード振込の締切時間が早い
という風になる。初回30日間無利息については―。
- アコム・プロミスもあるが
- SMBCモビット・ノーローンはないので
- SMBCモビット・ノーローンより利息総額が安くなる
ということ。そして、「スピード振込」については―。
- SMBCモビット・プロミスやアコムよりも早い
- ノーローンよりは長い受付時間
- 「外出できない事情がある人」にとっては、これは重要
という風になる。スピード振込については、基本的にほとんどの人にとっては問題ないので、特にデメリットというほどでもない。
以上、アイフルのメリット・デメリットについてまとめてきた。これからキャッシングしようとしている方で、どこの消費者金融で借りようか迷っている方など、参考にしていただけたら幸いだ。