キャッシングの金利は「4.5%~18.0%」が一般的。大手の消費者金融ブランドは、ほとんどこの金利(実質年率)でやっています。
SMBCモビットは「3.0%~18.0%」というように下限金利が安いですが、これは限度額が大きいため。プロミスなどの他のブランドと同じ限度額で比較したら、大体「4.5%~18.0%」という実質年率に落ち着きます。
大手のキャッシングブランドの金利一覧
大手のキャッシングブランドの実質年率(金利)は、下のようになっています。
SMBCモビット | 3.0%~18.0%(実質年率) |
---|---|
アイフル | 3.0%~18.0%(実質年率) |
ノーローン | 4.9%~18.0%(実質年率) |
プロミス | 4.5%~17.8%(実質年率) |
アコム | 3.0%~18.0%(実質年率) |
というように、まず高い方の金利(上限金利)については「18.0%」が基本です。プロミスの「17.8%」は0.2%だけ安いですが、これは特に大きな違いではありません。
なぜ上限金利が18%で統一されているのか?
これは「利息制限法・出資法」という2つの法律によるもの。これらの法律によって、下のような上限金利が制定されているのです。
(借入総額ごとによって、下のように金利が変わります)
- 10万円未満…20%
- 10万円~100万円未満…18%
- 100万円以上…15%
ということで、普通のキャッシングの金額だと「18%以上の金利を取ることは、法律的にできない」のです。だから、どのキャッシングブランドでも「18%」という上限金利で統一されているんですね。
プロミスの「0.2%」という違いは、どのくらいなのか
で、プロミスの「0.2%だけ安い」というのは、どのくらい利息に影響するのか。これは簡単に言うと、「10万円を1年借りて、200円の違いです。つまり、ほとんど違いはありません。それぞれ、下のような利息総額になります(1年で)。
- プロミス…1万7800円
- 他の消費者金融…1万8000円
ということですね。つまり、プロミスの「17.8%」というのは確かに「一番安い」のですが、実質「みんな同じ18%」のレベルと考えていいのです。
(もちろん、一番安いのは素晴らしいことなので、消費者金融で金利ナンバーワンが、プロミスであることは変わりありません)
下限金利はあまり意味がない
反対側…つまり安い方の金利の「下限金利」ですが、これは普通の人のキャッシングでは無視してもOKです。理由は―。
- 下限金利は、最高限度額まで借りた時の金利
- 消費者金融の最高限度額は、300万円~800万円
- 普通は、50万円以上借りるのでも難しい
ということです。
消費者金融は「総量規制」の影響を受ける
キャッシングには「総量規制」というルールがあります。これは消費者金融などの営業を取り締まる「貸金業法」という法律の中の規則。
- クレジットカード(ショッピング)
- 銀行カードローン
- 質屋
などは関係ないのですが、消費者金融はこの総量規制の範囲内でしか融資できません。
総量規制とは?
総量規制とは「年収の3分の1までしかキャッシングできない」というルール。これに基づいて、それぞれの消費者金融の「最高極度額」まで借りようとすると―。
- ノーローン(300万円)…年収900万円
- アコム・プロミス(500万円)…年収1500万円
- SMBCモビット(800万円)…年収2400万円
という途方も無い収入が必要になります。「年収900万円」ならかろうじて行ける人も多いでしょうが、「年収1500万円」は多くのサラリーマン・OLでは無理でしょう。(公務員は特に、キャリアでなければ無理です。副業すら禁止されていますから)
借りられない以上、下限金利は関係ない
というように、普通の人がそれぞれのキャッシングブランドの「最高限度額まで借りる」というのは不可能なのです。借りられない以上、そこでしか適用されない「下限金利」は無視してもいい、ということになります。
もちろん、その消費者金融ブランドが全体的に「資金に余裕があるかどうか」を確かめるには、一つの指標となるでしょう。
- 下限金利が安い
- 数百万円の借り入れ客に対して、低金利で融資している
- 資金力に余裕がある
ということを示しているからです。もちろん、大手の消費者金融ブランドだったらどこも倒産のリスクなどほとんどないし、仮に倒産しても利用者にとってはあまり関係ありません。
(借金は、次の会社に受け継がれるだけです)
というわけで、消費者金融ブランドの資本力など気にする必要はないかも知れませんが、「お金に余裕がある業者・ブランドほど、サービスが充実しているという点は、意識しておくといいかも知れません。
(つまり、そういう業者・ブランドで借りた方がお得、ということです)
一番利子総額を左右するのは「無利息期間」
ここまで書いたことをまとめると―。
- 消費者金融の上限金利は、みんな同じである
- 下限金利は関係ない
- ゆえに、どこで借りても金利は同じである
となります。では、支払う利子総額はどこでも変わらないのか。答えはノーで、「初回30日間無利息」というシステムで借り入れできる業者・ブランドだと、大きく変わります。
初回30日間無利息とは?
これは名前通りで、「初回の申し込みに限り、1ヶ月利子がゼロになる」ということ。大手の消費者金融のブランドでは「プロミス・アコム」がやっています。
(プロミスで初回30日間無利息にするには、WEB明細利用とメールアドレスの登録が必要です)
最初の1ヶ月の利息がゼロになると、その分の「リード」はずっと続きます。消費者金融の金利は全部同じなので、どこかに追いつかれるということもないんですね。
ということで、低利息でキャッシングしたい場合、消費者金融ではプロミス・アコムを選ぶのが、一番合理的ということです。
少額・短期間だったら、あまり関係ない
とはいうものの、少額・短期間の借り入れだったら、30日間無利息にしても、それほど大きく違うわけではありません。たとえば、5万円の借り入れだったら、1ヶ月の利息は750円なのです。
これがゼロになっても、そのまま発生しても大した違いではない、という人がほとんどでしょう。というように「少額・短期間」でキャッシングの利用をとどめるというのは、一番いいんですね。
利息の面だけでなくできるだけ借金に依存しないという点でも、短期間・少額の借り入れで終わらせるのが一番いいわけです。
以上、キャッシングの金利や利息について書きました。結論は「大手の消費者金融だったら、それほど違わない」ということなので、どこでも現時点で一番すぐに申し込めるところにしましょう。