楽天銀行スーパーローン(カードローン)は返済計画再編を支援する融資としての利用も可能です。銀行カードローンの中でも、大別すると下の2通りになります。
- 大口利用に積極的
- 積極的でない
楽天銀行スーパーローン(カードローン)は完全に「積極的」な方に属します。ということで、「積極的でない」銀行カードローンよりは、返済計画の再編に対しても理解があり、審査に申し込みやすいと考えていいでしょう。
目次
なぜ楽天銀行スーパーローン(カードローン)は積極的といえるのか
なぜ楽天銀行スーパーローン(カードローン)は返済計画の再編に積極的といえるのか。これは公式サイトの表記を見ればわかります。楽天銀行スーパーローン(カードローン)の公式サイトの一番上にはヘッダーの赤い太い帯がありますが、そこに大きな白抜きの文字で、「大口利用可能」と書かれているからです。
他の銀行カードローンと比較しても、これだけ「大口利用可能」ということが強調されている所は少ないです。こうして強調して利用者を集めるということは、それだけ返済計画の再編の利用者を欲しがっている=比較的審査に申し込みやすい、と考えていいでしょう。
決して審査基準がやさしいわけではない
当たり前ですが、あくまで「返済計画の再編に対する理解がある」というだけであり、審査基準がやさしくなる…というわけではありません。「理解がある」と「やさしい」の違いが何かというと―。
- 返済計画の再編は、実はやりたがらない業者・銀行も多い
- その中で、楽天銀行は積極的にやりたがっている
ということです。まず、なぜ「やりたがらない業者・銀行」があるのかを説明します。
返済計画再編を支援する融資は業者・銀行にとって、リスクも大きい
まず、返済計画再編を支援する融資というのは融資するキャッシング業者や銀行カードローンの側にとって、かなりのリスクがあるのです。理由は―。
- その人一人に融資する金額が大きい
- しかも、普通より信用度が低い「多重債務者」である
2つとも「返済計画の再編」という性質上、当然ですね。
「ただでさえクレジットスコアが低い多重債務者」に対して「普通のキャッシングより大きい金額を融資する」わけですから、二の足を踏むキャッシング業者が多くなる…というのも当然のことと言えるでしょう。
というわけで、返済計画再編を支援する融資をあまりやりたがらない銀行カードローンも多い中、楽天銀行スーパーローン(カードローン)はかなりの理解を示してくれる…ということです。というわけで、決して「審査基準がやさしい」というわけではありませんが、「返済計画再編を支援する融資に対して抵抗を示している銀行カードローンよりは、申し込みやすい」ということなんですね。
(逆に言えば、公式サイトで大口利用可能と強調していない銀行カードローンは、暗に拒否しているようなものですから、あまり申し込まない方がいい…ということです)
年収の半分近くになったら、債務整理を検討する
多重債務の総額が、年収の半分の近くになったら、迷わず債務整理を検討しましょう。年収の半分というより、年収の3分の1あたりですでに検討した方がいいかも知れません。
年収の3分の1というのは、要するに「月収4ヶ月分」ですからね。「元本を返済するだけで、4ヶ月タダ働きする」ということに、気づいていない人が多いのです。
(しかも、それに利息までつくわけですから、年収の3分の1の時点でかなり危険…というのは冷静に計算すればわかることです)
ということで、年収の3分の1を超える、あるいは年収の半分に近づいた場合は、いさぎよく債務整理をするようにしてください。債務整理は、それほど難しいものではありません。
楽天銀行の返済計画再編を支援する融資の金利について
楽天銀行には大口利用専用のコースはないので、楽天銀行スーパーローン(カードローン)をそのまま活用します。(普通のキャッシングで、そのまま返済計画を再編するということです。どの銀行カードローンでも同じです。イオン銀行以外)
で、その楽天銀行スーパーローン(カードローン)の金利(実質年率)ですが、「4.9%~14.5%」となっています。下限金利が少々高いですが、これは影響ないと考えてください。
- 上限金利は銀行カードローンの平均である
- 下限金利は、800万円近く借りた時の金利である
- 返済計画再編を支援する融資の場合でも、もともと下限金利に近づくことはない
- だから、上限金利の付近の金利になる
- その上限金利が普通だから、高くも低くもない
これだけだと「楽天銀行スーパーローン(カードローン)の金利は普通」という結論で終わりますが、これはあくまで「初期設定」の金利の場合。楽天銀行スーパーローン(カードローン)には「初回30日間無利息」という秘密兵器もあるのです。
「初回30日間無利息」によって、利子総額が安くなる
初回30日間無利息というのは、文字通り「最初に1ヶ月間の利息がゼロになる」というもの。これによって、実際に支払う利子が大幅に安くなります。
他の銀行カードローンと利息総額を比較する場合、最初の1ヶ月で楽天銀行スーパーローン(カードローン)に差をつけられた他の銀行が、徐々に追い上げていく…というわけです。で、その時追い上げにどのくらいの期間がかかるかというと―。
- ソニー銀行・イオン銀行…約2年
- みずほ銀行…約2年半
- その他の銀行カードローン…追いつけない(楽天銀行と同じ金利なので)
- オリックス銀行・ジャパンネット銀行・じぶん銀行…むしろ差が広がっていく
…という風です。つまり―。
- 追いつけるのは、ソニー銀行・イオン銀行みずほ銀行だけ
- しかも、2年~2年半かかる
…というわけなんですね。楽天銀行スーパーローン(カードローン)は「初期設定の金利」こそ普通ですが、実際の利息総額では「ダントツでナンバーワン」なのです。この点はキャッシングのルールで、あまり知られていないものです。
実は「金利よりも、30日間無利息があるかないかが一番重要」ということですね。というわけで、「楽天銀行スーパーローン(カードローン)で借りるのが初めて」という人の場合、返済計画再編を支援する融資として使う場合も、非常に安い金利が期待できます。
楽天のサービスの利用実績がある場合は、特に有利
特に楽天銀行スーパーローン(カードローン)特有のメリットとしては、「楽天のサービスの利用実績が評価される」という点があります。楽天のサービスというのは、一覧にすると―。
- 楽天市場
- 楽天ビューティー
- 楽天クレジットカード
- 楽天トラベル
…などのサービスです。最近は「楽天カフェ」というのも、東京などを中心に登場しているようですね。
…というように楽天のサービスはいろいろありますが、これらを日頃から利用している人だと、返済計画再編を支援する融資の場合も審査に申し込みやすくなります。
- お金の使い方を見れば、その人がどういう人かわかる
- 楽天グループ全体の上得意なので、大事にすべき
- 融資したら、それを楽天のサービスで使ってくれるわけだから、楽天にとっても利益
この辺は総合企業の強みというか、「楽天と関係を作っておくと、生活の全般で得する」という利用者・楽天の双方にとってメリットのある、ウィンウィンの関係になっています。
(書いていて気付きましたが、楽天はネット上の三井・三菱などの財閥のような感じなんですね)
多重債務の場合の債務整理の検討について
前半で債務整理について触れたので、これについても詳しく説明します。まず債務整理の種類は、下の4通りです。
- 任意整理
- 特定調停
- 個人再生
- 自己破産
下に行くほどヘビーになります。それぞれの内容は
- 任意整理…過払い金の返還・利息の軽減など、相談次第で何でもあり。
- 特定調停…任意整理を裁判所の仲介で行う。弁護士などを雇う費用が不要
- 個人再生…借金総額を最大で5分の1まで減らせる
- 自己破産…借金がチャラになる(自宅・自動車などの資産は没収される)
…という風です。あまり知られていないのが「個人再生」ですが、これはかなり使えます。
- 借金総額を5分の1に減額できる
- つまり、「500万円」でも「100万円」になる
ということだからです。「500万円の借金」というと誰でも絶望的に感じるでしょうが、「100万円」だったらなんとかなると思うでしょう。(私も130万円を返済しましたが、何とかなりました)
多くの人は個人再生や任意整理を知らないので、「債務整理=自己破産」と考えてしまい、かなり複雑かつ暗いイメージを持っています。しかし、実際にはもっと簡単でいろいろ選べるんですね。
ということで、楽天銀行スーパーローン(カードローン)の大口利用審査に通らないくらいの多重債務・借入超過になった場合は、債務整理もぜひ検討してみてください。