オリックス銀行は、銀行カードローンの中でも特に返済計画再編を支援する融資に力を入れていることで有名。それだけ「返済計画の再編に理解がある」ということで、審査も比較的申し込みやすいといえます。
ここでは、そんなオリックス銀行の返済計画再編を支援する融資について、金利や注意点などをまとめます。
目次
- └ 1.オリックス銀行の大口利用は低金利になる?
- └ 1-1.総額300万円でシミュレーション
- └ 1-2.この金利は、安いのか?
- └ 1-3.他の銀行で300万円を借りた時の金利
- └ 1-4.オリックス銀行で返済計画の再編をすべき理由は?
- └ 1-5.オリックス銀行の関連サービスとは?
- 2.オリックス銀行で大口利用する時の注意点
- └ 2-1.「返済期間」が長くならないように注意する
- └ 2-2.なぜ返済計画の再編で「返済期間が長くなる」のか?
- └ 2-3.自覚して大口利用しないと危険
- └ 2-4.返済計画の再編はゴールではない
1.オリックス銀行の大口利用は低金利になる?
- 1-1.総額300万円でシミュレーション
- 1-2.この金利は、安いのか?
- 1-3.他の銀行で300万円を借りた時の金利
- 1-4.オリックス銀行で返済計画の再編をすべき理由は?
- 1-5.オリックス銀行の関連サービスとは?
1-1.総額300万円でシミュレーション
下のシミュレーションは、オリックス銀行の公式サイトに書かれているものです。まず、借入状況を一覧にします。
会社 | 借入額 | 金利 |
---|---|---|
A社 | 150万円 | 11% |
B社 | 100万円 | 15% |
C社 | 50万円 | 12% |
…という借入状況の人が、オリックス銀行の返済計画再編を支援する融資で返済計画の再編をした場合―。
- 借入額…300万円
- 金利…年率8.8%
となります。3社バラバラで借りていた時の平均金利は、約13%ですから、大体1.5倍ほど低金利になる…ということです。
1-2.この金利は、安いのか?
上の「8.8%」という金利を見て「安い!」と思うのはまだ早いです。というのは―。
- これは「大口利用したから」安いのかも知れない
- 「オリックス銀行以外でも」このくらいかも知れない
というわけです。なので「他の銀行との比較」が当然必要です。では、他の銀行カードローンで「300万円」を借りた時の金利はどうなるのか?これを一覧にします。
1-3.他の銀行で300万円を借りた時の金利
主だった銀行カードローンで、300万円を借りる時の金利・一覧です。
- ジャパンネット銀行…6.5%
- 横浜銀行…6.8%
- みずほ銀行…7.0%
- 楽天銀行…4.9%~12.5%
…という風です。見ての通りオリックス銀行より低金利な銀行がいくつかあるわけです。もちろん、これらの銀行にしても「300万円借りたら、絶対にその金利になる」というわけではありません。
これよりも少し高くなる可能性はありますし、あるいは「わざと290万円」で止められたりすると、適用金利が一気に高くなる…ということもあります。
(200万円台での金利が適用されるので)
ということで「これらの銀行が、必ずしもオリックス銀行より低金利とは限らない」わけですが「他にも低金利で返済計画を再編できる選択肢がある」というのはわかるでしょう。
1-4.オリックス銀行で返済計画の再編をすべき理由は?
このように、金利面では他の銀行カードローンの方が良いかも知れない。では、オリックス銀行の返済計画再編を支援する融資を利用する理由があるとしたら、何か。これはオリックス銀行・オリックスクレジットのサービスを、日頃から利用しているということに尽きます。この場合―。
- その利用実績が考慮されて、審査に申し込みやすくなる
- 「優遇金利」が適用されることもある
という2つのメリットがあります。クレジットヒストリーというのは他社の分も考慮されますが、自社での実績が一番有効なんですね。
1-5.オリックス銀行の関連サービスとは?
オリックスは巨大金融グループなので、オリックス銀行以外にも関連サービス・企業がたくさんあります。一覧にすると―。
- オリックスクレジット
- オリックス生命保険
- オリックス不動産
- オリックス保険コンサルティング
- オリックス・アセットマネジメント
…といった企業です。金融系だけ抜き出しましたが、他にも電力・ゴルフ・インテリア・レンタカーなど、ありとあらゆる業種に進出しています。
これらのサービスの利用実績は、すべてオリックス銀行の審査でも参照される可能性があるわけです。そのため、これらの利用実績が良ければ良いほど、オリックス銀行の返済計画再編を支援する融資でも、審査に申し込みやすくなります。
(特にオリックスクレジットの利用実績は評価されるでしょう)
2.オリックス銀行で大口利用する時の注意点
- 2-1.「返済期間」が長くならないように注意する
- 2-2.なぜ返済計画の再編で「返済期間が長くなる」のか?
- 2-3.自覚して大口利用しないと危険
- 2-4.返済計画の再編はゴールではない
2-1.「返済期間」が長くならないように注意する
返済計画再編を支援する融資でよくある落とし穴・注意点は大口利用によって、返済期間が長くなってしまうということ。「それがどうした」と思われるでしょうが、「ゆっくり返済するほど、当然利子総額は多くなる」のです。
実は、キャッシングの利息というのは「金利」も重要ですが「返済期間」の方がより重要なんですね。極端な話「トイチ」(10日で1割)などのヤミ金で借りたとしても、数日で返済してしまえば、利息は大したことはないのです。
(たとえばトイチで10万円借りても、翌日返済したら利息は1000円だけです)
というように、キャッシングの利息を減らす上で「早期返済」は一番重要なのですが、「大口利用した時の返済計画の見直し」で、期間が長くなってしまうということがしばしばあるのです。
2-2.なぜ返済計画の再編で「返済期間が長くなる」のか?
この理由は2つあります。
- 業者・銀行としては、長期で返済してくれた方が、利息が増えて嬉しい
- 「月々の支払額」を減らして「効果」を実感してほしい
ということです。前者は「業者・銀行の利益」を考える行動ですが、後者は一種の「サービス」です。
化粧品でも何でもそうですが、人間は「すぐに効果を実感したい」生き物です。これは脳科学的にも証明されていますが、そういう性質なので「返済計画を再編した効果があった」ということを、すぐに実感してもらう必要があるわけですね。
そのためには、「月々の支払額を減らす」のが一番いい。こうすると「毎月の負担」が減って「ああ、大口利用して良かったわ」となるわけです。
実際、返済計画の再編が必要な人というのは、これまで多重債務に追われてきて毎月の支払いが苦しかったわけです。そういう人ほど「目先の楽さ」が欲しくなるもので、この「サービス」は、多くの人が求めているものなんですね。
2-3.自覚して大口利用しないと危険
もちろん「一時的に苦しいので、とりあえず月々の支払いが減るのは嬉しい」ということはあるでしょう。これは構いません。要は返済期間が長くなったという自覚が、あるかないかということです。
自覚があれば大丈夫ですが、ないと危険…ということですね。もちろん「自覚している」だけではだめで―。
- どうやって、これから支払額を増やしていくか
- そのために、どうやって収入を増やすか
- どうやって、支出を減らすか
という「具体的な方策」が必要なのです。そして「方策」だけではなく「実際にそれを実践する精神力」も必要です。
2-4.返済計画の再編はゴールではない
当然のことですが「返済計画の再編」というのは「ゴール」ではありません。あくまで「まとめた」だけであり「返済はこれから」なのです。つまり、状況は「一歩進展しただけで、本質的には変わっていない」わけですね。
もちろん「一歩でも進んだ」というのは非常にいいことです。特に返済計画の再編というのは、一歩どころか、三歩・五歩くらいの効果はあります。それ自体はとてもいいことです。
ただ、そこで油断してはいけないということ。「さらに勢いをつけて、一気に借金完済に向かっていくべき」ということです。
人間は、勢いがあるうちに行動した方が、何でもやりやすいものです。「鉄は熱いうちに打て」ということわざもありますが、返済計画の再編に成功して、モチベーションが高まっているうちに、収入を増やすなどの努力をした方が、楽になるということです。
3.まとめ「とにかく稼ぐのが一番」
以上、オリックス銀行の返済計画再編を支援する融資と、返済計画の再編の注意点について書きました。他にも「返済計画の再編の注意点」はたくさんあるのですが、簡単にいうと、「要は、とにかく稼いでガンガン返済すればいい」ということに尽きます。それ以外の注意点は、全て細かいものです。
「それができれば苦労しない」と思うかも知れませんが、実際のところ「どこが低金利だろう」とあれこれ比較しても「あまり違いはない」のです。消費者金融とか銀行カードローンというビジネスは、借りたお金に利息がつく、というだけの単純なビジネスなので「各社で違いを出しにくい」わけですね。
力があるのは「資本の論理」だけですが、それももう「資本力がある大手しか残っていない」ので、ここから先の違いはほとんどないのです。
ということで「どこで返済計画を再編するか」と比較してもあまり意味はない。それより「さっさと稼ぐ」→「さっさと返済する」というのが一番なのです。
これは、人生のあらゆる場面で言えることかも知れません。たとえば男性が「どうしたら女性にモテるか」などと雑誌を読んで研究するより―。
- バリバリ働いて高収入になる
- 体を鍛えて、強靭な肉体を手に入れる
- 芸術のセンスを磨く
などの「具体的な努力」をした方がいいでしょう。結局「考えるよりとにかく行動」ということです。オリックス銀行の返済計画再編を支援する融資で返済計画の再編をする時にも、参考にしていただけたら幸いです。