しずぎんカードローン「セレカ」の審査基準は、職業・属性でまとめると、下のようになります。
- 学生…不可
- 未成年・10代…不可
- 年金生活者…65才まではOK
…という風です。専業主婦・学生以外の年齢条件については、どの銀行カードローンでもほぼすべてで共通する基準です。
学生のキャッシングに対して、銀行が厳しい理由
しずぎんカードローン「セレカ」だけでなく、学生のキャッシングには対応していない…という銀行カードローンはかなりあります。三井住友銀行・オリックス銀行・イオン銀行…というように、主要銀行の中でもその数は大体半分程度です。
これは主に下のような理由によります。
- 学生は返済能力が低い
- そのため、融資するにしても大した金額は貸せない
- 金額が小さい以上、利益(利息)もそれほどでない
- コストを投じて審査・融資する意味がない
…ということです。まずこれがひとつ目の理由で「銀行側・企業側」の論理ですね。でもう一つが「社会的な意義」です。
- 学生は金銭感覚が未熟なので、必要以上に借金をする
- 金銭感覚は成熟していても、人生経験が少ないので、人に騙されることがある
- 騙されてする借金の場合も、往々にしてある
…ということです。もちろん、そのように騙されている、詐欺に遭っているというケースは少ないでしょうが一定数ある以上「警戒」は必要なわけです。
その警戒をするのに見合うだけの利益があればいいですが、上にも書いた通り、学生に対するキャッシングというのは、銀行カードローンにとってあまり利益になりません。そのため―。
- 利益に関する計算
- 社会的意義に関する考察
の両面の理由から、学生に対しては融資しない銀行カードローンが多いのです。
特に地方銀行は、学生のキャッシングがしにくい
学生に対してキャッシングしない銀行カードローンは、特に地方銀行ほど多くなっています。理由は―。
- 地方銀行は、地元に密着して、人々といい付き合いをしていく必要がある
- そのため、社会的イメージが、大手以上に重要
…ということです。「大手だって社会的イメージは必要」と思うでしょう。その通りですが、両者ではタイプが違うのです。地方銀行の場合「地元の評判」のような「相手の顔が、お互い見える」社会的イメージですね。
大手銀行の地方支店長より、地方銀行の頭取の方が責任感がある
これはある書籍(確か『サラ金殲滅』)で語られていたことですが、「大手銀行の地方支店の支店長より、地方銀行の頭取の方が、責任感を持って融資にあたっている」という指摘があります。著者がこう指摘する理由は―。
- 大手銀行の支店長は、所詮「サラリーマン」である
- ずっとそこに住むわけではなく、転勤によって移動することが多い
- そのため、長期的に住民と付き合うのではなく
- 「本社の意向」をまず第一に考えて行動する
…ということです。これは誰もが納得するでしょう。別にその支店長が無責任とか利己的というわけではなく、組織のシステム上、そうならざるを得ないわけです。
というように、地方銀行の方が「地域での評判」に対して敏感なんですね。そして「学生がお金を借りる」ということを、大抵の地域の人はよく思わないので「そのようなことはしない」というのが、地方銀行のカードローンの基本的なスタンスなのです。
学生借入OKな地方銀行のカードローンも、もちろんある
当然ですが学生キャッシング可能な銀行カードローンも、ある程度あります。最近は地方銀行でもかなりリベラル(先進的)な銀行が増えています。静岡銀行もその1つです(学生融資はできませんが)。
そうした「リベラルな地方銀行」の中では、学生借入に対応しているカードローンも、いくらか見られます。
年金生活者(年金受給者)は65才まで借入可能
これもセレカだけでなく、ほとんどの銀行カードローンで共通ですが、年金生活者(年金受給者)、あるいは定年退職者の場合、年齢条件は「65才まで」となっています。(未満か以下かは、その銀行カードローンによって違います)
65才になっている理由は「65才以上から、前期高齢者になる」ということ。前期高齢者になると保険料の負担が変わったり、この時を境目にいろいろな経済的な制度が変わるので、それに合わせているわけです。
ということで、65才以上の高齢者の方はしずぎんカードローン「セレカ」では借り入れできませんが、大手の消費者金融であれば多くが「69才」まで借り入れできます(SMBCモビットは満74歳まで借入可能)。あるいは新生銀行カードローン レイクなら「70才ちょうど」までOKです。
ということで、高齢者の方はこれらの業者・銀行から借りるようにしてください。最近「老人の借金」として問題になっている、偽装質屋などの違法業者には、くれぐれも手を出さないようにしてください。
未成年・10代は、セレカでもキャッシングできない
これは全ての業者・銀行の共通の掟とも言えるものですが、10代・未成年はしずぎんカードローン「セレカ」でも借り入れできません。学生はもちろんですが、未成年で仕事をしている、就職している…という人でもNGです。
「働いていて自分の収入があるのにダメなのか」と思うかも知れませんが、未成年というだけで、カードローン・キャッシングの世界ではNGなのです。
働いている場合、労働金庫なら借りられる
しかし、朗報があります。働いている勤労者の方の場合、未成年・10代であっても「18才以上」であれば、労働金庫のカードローンでお金を借りることができるのです。
労働金庫は「働いている人のための小規模な銀行」のようなものと思ってください。信用金庫を知っている人は、その「労働者版」のようなものと思えば大丈夫です。
ろうきんカードローンでお金を借りる条件は―。
- 年収150万円以上
- 勤続年数1年以上
…ということで、最低限、何らかの社員かそれに近いフルタイムの仕事をしている必要があります。正社員でなくても契約社員・派遣社員・嘱託社員などでも問題ありません。
あくまで「未成年の方が、セレカ以外でお金を借りたい場合」ですが、選択肢の1つとして参考にしていただけたら幸いです。
静岡銀行カードローン「セレカ」の対象エリア
最後になりましたが、地方銀行のカードローンの審査基準として欠かすことができない在住・在勤エリア。これについては、しずぎんカードローン「セレカ」は、静岡県に住んでいる必要はありません。全国どこの都道府県に住んでいても申し込めるという、珍しい地方銀行のカードローンになっています。
ただ、明らかに離れている地域の人が申し込むと、審査完了後に静岡銀行からキャッシュカード(カードローン兼用型)が送られて来る時「なんでわざわざ静岡銀行から?」と、家族に不審がられる可能性があります。この点は、郵便物の受け取りでバレないように、くれぐれも注意してください。
以上、しずぎんカードローン「セレカ」の審査基準についてまとめました。全国レベルの大手銀行のカードローンと合わせて、参考にしていただけたら幸いです。