イオン銀行カードローンの審査基準は、銀行キャッシングの平均レベルです。特に厳しいことも甘いこともありませんが、強いて言うなら「低金利な分、ほんの少し厳しい」こともあるかも知れません。
(低金利なら、融資希望者が多く集まるので、自然とそうなります)
イオン銀行カードローンの審査基準を、職業・属性別にまとめる
申込み時の職業・属性別に、イオン銀行カードローンの審査基準をまとめると下のようになります。
- 学生…借入不可
- アルバイト・フリーター・パート…借入可能
- 自営業・法人経営者…借入可能(収入証明書が必要)
- 未成年・10代…融資不可
- 年金生活者…借入可能(65才以上は不可)
…という風です。以下、詳しく補足します。
未成年・10代・65才以上はキャッシング不可
イオン銀行カードローンの年齢制限は「20才~65才」となっています。そのため―。
- 10代・未成年・20才未満
- 65才以上の高齢者
…は、年齢条件から借入不可となります。これはほとんどの銀行カードローンで共通する審査基準です。高齢者の方の年齢に関しては、消費者金融の場合「69才」ともう少し長くなります。
年金生活者(年金受給者)の場合
消費者金融の大手だと「年金以外の収入がない人は借入不可」隣りますが、イオン銀行カードローンの場合「年金の振り込み先をイオン銀行に指定する」という条件で、融資可能になることもしばしばあります。これだったら返済の取りはぐれが絶対にないからですね。
ということで、年金受給者(年金生活者)の方もイオン銀行でキャッシングできますが、年齢については上にも書いた通り「65才未満」でなければいけないので、注意してください。
以上、イオン銀行カードローンBIGの審査基準についてまとめました。こから先は、すべてのキャッシング審査の基準に関するコラムを書きます。
(興味がある人は、読んでみてください)
審査基準に関するコラム ~ドライバー系は通りにくい?~
イオン銀行カードローンだけでなく、全ての銀行キャッシングや消費者金融に共通する審査基準です。絶対というわけではないですが、全体的に「ドライバー系」の職業は審査に通りにくい…という法則があります。
- タクシーの運転手
- トラックの運転手
- セールスドライバー
…といった職種ですね。最近では多少変わっていますが、2000年代はじめまではこれらの職業は「年収1000万円でも融資されない」ということがありました。
年収1000万円のセールスドライバーが審査落ちしたケース
これは『アイフル元社員の激白』という、元アイフルのトップセールスマンだった、笠子崇氏の著書に書かれています。実例を箇条書きすると―。
- 大手企業(佐川とか?)のセールスドライバー
- 年収1000万円
- 3000万円の不動産を担保に申し込み
- 返済事故などはなし
…という条件でした。当時入社して間もなかった笠子氏は「これは願ってもない優良顧客」として、審査は余裕で通るだろうと喜んでいました。
しかし、審査部の答えは「融資不可」。理由は―。
- その企業のセールスドライバーは、すぐに辞めることで有名(だった)
- 勤続年数は、長くて2年
- すぐに仕事をやめて返済できなくなるから、融資できない
…というものでした。事実、そのドライバーさんの返済はすぐに滞り、半年後には退職されてしまったそうです。
(年収1000万円の人が半年後に退職して無収入になるというのは、何ともすごい世界ですが…)
実はこれはこの企業に限った話ではありません。ドライバー系(特にトラック)は、下のような理由でキャッシング審査に通りにくいのです。
- 力仕事なので、体を壊すことが多い
- セールスドライバーは歩合給なので、収入が不安定
- 手に職があるので、簡単に遠隔地に逃げて、新しく仕事を始められる
…ということです。トラックやタクシーの運転手の場合、こういう「わけあり」の人は多いので、遠方から逃げてきたような人でも、会社は受け入れて雇うことが多いんですね。
…というように、イオン銀行カードローンだけでなく、すべてのキャッシング審査において、ドライバー系など「不安定な職業」は、サラリーマンであっても審査に通りにくいことがある…ということを意識してください。要は―。
- 体を壊したらできない仕事
- 歩合給の仕事
…は不利、ということですね。(その一例がドライバーというだけで)
銀行カードローンの審査は、実は消費者金融より甘い?
ネットのキャッシングの情報サイトで、たまに見出しのようなことが書かれています。「銀行カードローンの方が、消費者金融より審査が甘い」という内容ですね。
これはもちろん間違いですが、実は1990年代などは、そういう部分も確かにありました。理由は―。
- 銀行は融資がこげついても、公的資金(税金)を注入して助けてもらえる
- だから、ろくに審査もせず、厳しい回収もしなかった
これに対して消費者金融は―。
- 融資がこげついても、税金で助けてもらうことはできない
- 消費者金融の資金自体も銀行から借りたものだから、返済されないと彼らもやばい
…という状態だったのです。(消費者金融については今もそうですが)。
で、こういう事情から「消費者金融の審査は、自然と銀行カードローンより厳しくなった」というのが、1990年代~2000年代はじめまでの流れだったんですね。
たしかに「銀行で借りられない人にも融資する」という点では消費者金融の方が「審査がゆるかった」のですが、「絶対に回収できるかどうか、確認してから融資する」という点では「審査が厳しかった」のです。
「審査が厳しい」の意味が違う
上に書いた内容が意味するのは―。
- 『世間』にとっての「審査が厳しい」
- 『業界人』にとっての「審査が厳しい」
…この両者の「意味が違う」ということです。世間は「低収入な人・借入超過の人でも借りられるかどうか」で、審査が甘いか、厳しいかを判断します。
しかし、「業界人」の場合は違うんですね。業界人の場合、「申し込み者のクレジットスコアがどの程度であれ、絶対に回収できる金額を見極める」のが、「審査が厳しい」ということなのです。
つまり―。
- 年収1000万円の金持ち
- 年収150万円のフリーター
この二人がいたとして、普通の感覚だと「フリーターに融資するのは甘い」ということになります。逆に「年収1000万円の人に対して、さほど厳しく審査せず、融資する」というのは「当たり前」と感じられます。
しかし、業界人の視点は違うのです。消費者金融の社員など、業界のプロの場合は「年収1000万円だろうと、150万円だろうと、絶対に返済できる金額だけを融資する」というのが、「審査が厳しい」の意味なんですね。
こういう意味で、その「見極め」をしっかりしていなかったという点で、かつて消費者金融の社員さんなどから「銀行は審査が甘い」と批判されていました(事実、そういう部分もあったのだろうと思います)。
これもやはり先に紹介した『アイフル元社員の激白』で指摘去れていた内容ですが、「銀行カードローンの方が消費者金融より審査が甘い」という説は、こういう指摘からも生まれたということは意識してください。
(つまり、一般人がイメージする「審査が甘い」とは、少々意味が違うということです)