三井住友銀行カードローンの金利は、最初にポイントをまとめると下の通りです。
- 実質年率は、銀行カードローンの平均(4.0%~14.5%)
- 無利息期間はない
- 借入金額ごとの適用金利が「変動制」になっている
- そのため、他の銀行カードローンとの比較が少々しづらい
以下、詳しく説明します。
目次
三井住友銀行の金利は平均的
まず、三井住友銀行カードローンの「4.0%~14.5%」という実質年率ですが、これは銀行カードローンの平均です。たとえば上限金利については、下の銀行カードローンが三井住友銀行とほぼ同じ数値です。
三菱UFJ銀行カードローン「バンクイック」 | 年1.8%~14.6%(実質年率) |
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静岡銀行カードローン「セレカ」 | 14.5%(実質年率) |
横浜銀行カードローン | 14.6%(実質年率) |
楽天銀行スーパーローン(カードローン) | 14.5%(実質年率) |
東京スター銀行 | 14.6%(実質年率) |
…という風です。上限金利というのは、大体「100万円未満」の時に適用される金利なので、0.1%の違いは大した差にはなりません。ということで、これら5つの銀行の上限金利は、ほぼ同じと考えてください。
三井住友銀行より上限金利が高い銀行カードローン一覧
続いて、三井住友銀行より「上限金利が高い」銀行カードローンも一覧にします。
オリックス銀行カードローン | 17.8%(実質年率) |
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ジャパンネット銀行「ネットキャッシング」 | 18.0%(実質年率) |
じぶん銀行カードローン「じぶんローン」 | 17.5%(実質年率) |
新生銀行カードローン レイク | 18.0%(実質年率) |
…という風です。これら4つの銀行と比較すると、少額キャッシングの時の三井住友銀行はかなりの低金利だといえます(あくまで少額融資の時です。数百万円などの高額キャッシングの場合は、これら4つの銀行も低金利になります)
三井住友銀行よりも低金利な銀行カードローン・一覧
逆に、三井住友銀行よりも上限金利が安いカードローンも一覧にしてみましょう。
ソニー銀行カードローン | 13.8%(実質年率) |
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イオン銀行カードローンBIG | 13.8%(実質年率) |
みずほ銀行カードローン | 14.0%(実質年率) |
…これら3つの銀行は、三井住友銀行よりも低金利です。基本的に三井住友銀行の「14.5%」というのは「2位グループ」で、これら3つの銀行が「1位グループ」と分類していいでしょう。(そのため、どの銀行カードローンを見ている時も、大抵こういう比較になります。オリックス銀行などは「3位グループ」ということですね)
三井住友銀行と、他の銀行の下限金利を比較すると?
ここまでは上限金利について比較してきたので、今度は下限金利について比較してみましょう。下限金利に関しては、三井住友銀行は「比較的安い」といえます。
銀行カードローンで、下限金利が安いところを順に並べると下のようになります。
横浜銀行カードローン | 1.9%(実質年率) |
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ジャパンネット銀行「ネットキャッシング」 | 2.5%(実質年率) |
ソニー銀行カードローン | 2.5%(実質年率) |
オリックス銀行カードローン | 1.7%(実質年率) |
イオン銀行カードローンBIG | 3.8%(実質年率) |
じぶん銀行カードローン「じぶんローン」 | 2.4%(実質年率) |
みずほ銀行カードローン | 3.5%(実質年率) |
三井住友銀行カードローン | 4.0%(実質年率) |
…という風です。みずほ銀行と三井住友銀行は同じ下限金利なので、同率7位ということになります。「高金利なのか低金利なのかわからない」と思われるでしょう。
実際、これだけでは三井住友銀行の下限金利については何ともいえません。というのは、みんな限度額がバラバラだからです。
キャッシングの下限金利は「限度額が大きいほど安くなる」というルールになっているので「限度額が同じもの同士」で比較する必要があるんですね。
ということで、三井住友銀行カードローンと借入限度額が同じ「800万円」の銀行カードローンだけで比較してみましょう。
最高極度額800万円の銀行カードローンで、下限金利を比較
極度額800万円の銀行カードローンだけで、金利を一覧にすると下のようになります。
みずほ銀行カードローン | 3.5%(実質年率) |
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ソニー銀行カードローン | 2.5%(実質年率) |
楽天銀行スーパーローン(カードローン) | 1.9%(実質年率) |
オリックス銀行カードローン | 1.7%(実質年率) |
じぶん銀行カードローン「じぶんローン」 | 2.4%(実質年率) |
イオン銀行カードローンBIG | 3.8%(実質年率) |
…という風です。こうして「800万円」という条件だけで比較すると、三井住友銀行の「4.0%」という下限金利は、そんなに悪くない、ということがわかるでしょう。
- ソニー銀行
- オリックス銀行
この2つの銀行カードローンに対してはそれなりに差をつけられていますが、下の銀行カードローンとはほぼ同じです。
- みずほ銀行
- イオン銀行
- じぶん銀行
そして、楽天銀行の「4.9%」に対しては、三井住友銀行はかなりの大差をつけています。
ということで、ソニー銀行・オリックス銀行には負けるものの、三井住友銀行の下限金利は「極度額800万円グループ」の中では、平均的と言っていいでしょう。
結論…三井住友銀行カードローンの金利は標準的
こうして上限金利・下限金利を比較した結論を書くと、三井住友銀行の金利はどちらの場合も「平均的」ということです。つまり、高金利・低金利のどちらでもないということですね。
もちろん、これはいいことです。欠点が特にないということなので。上限・下限のどちらかの金利が安い場合、大抵借入総額によって高金利になる…というパターンが多いですからね。
(たとえば、オリックス銀行やジャパンネット銀行などは、下限金利が安い代わりに上限金利は高く、借入金額が小さい時には高金利になるようになっています)
三井住友銀行カードローンには無利子期間はない
実はキャッシングの利子総額を一番大きく左右するのは「無利息期間」です。
- 30日間無利息
- 180日間無利息(レイク)
- 1週間無利息(ノーローン)
…というようなものですね。そして、三井住友銀行カードローンにはこれはありません。
新生銀行・楽天銀行・ジャパンネット銀行ならある
キャッシングの知識がある人が上の内容を読むと、「銀行カードローンはどこでも無利息期間はないだろ」と思うかも知れません。しかし、最近はあるんですね。
- 楽天銀行…初回30日間無利息
- 新生銀行(レイク)…5万円まで180日間無利息、初回30日間無利息
- ジャパンネット銀行…初回30日間無利息
また、「実質無利息」という「利息キャッシュバック」も含めていいなら、しずぎんカードローンなどもやっています。
ということで、銀行カードローンで「無利子期間」があるところは結構あるんですね。そういう中で三井住友銀行が無利息期間を持っていないのは、少々不利な点ではある…かも知れません。
(まだ、持っていない銀行カードローンの方が普通なので、別に三井住友銀行が悪いとかダメというわけでは、まったくありませんが)
三井住友銀行の利息は、月々いくらになるのか?
三井住友銀行カードローンの利子は、毎月いくらになるのか。借入金額ごとに、大体下のようになります。
- 1万円…120円
- 3万円…360円
- 5万円…600円
- 10万円…1200円
- 50万円…6000円
…という風です。多くの人のキャッシングの場合10万円以下程度で十分…ということが多いでしょう。この場合、一番多くて(10万円の)1200円という利息です。
キャッシングの金利は、少額だと想像以上に安い
これは三井住友銀行カードローンだけでなく、他の銀行カードローンでも、あるいは消費者金融で借りる場合もそうなのですが、「キャッシングの金利」というのは、「想像以上に安い」んですね。
実際、10万円を初めて借り入れした人は、月々の利息が1200円というのを見て「え、こんなに少ないの」と思います。たしかに、10万円未満で借り入れを抑えておけば、かなりの低利息なんですね。
調子にのって借入金額を増やすと、大変なことになる
しかし、多くの人がこうやって油断して、キャッシング総額を増やしていってしまうんですね。そうして、30万円を超えたあたりからだんだん危険になり、50万円になると手がつけられなくなる…という風です。
三井住友銀行のように銀行カードローンだと、まだ比較的低金利なのでいい方ですが、消費者金融で50万円を借りるのは、基本的にやめておきましょう。よほど高収入の仕事を探すあてがあればいいですが、そうでなければ、50万円以上を借り入れをするというのは、かなり危険な行為です。
(大体3年くらいで返済して、合計で25万円ほどの利息を払うことになります)
三井住友銀行で大口利用する場合の金利はどうか?
消費者金融での借り入れを、銀行カードローンで大口利用する…というパターンは多いです。それで三井住友銀行カードローンを利用する時は、金利はどうなるか。結論を言うと―。
- 普通の消費者金融のキャッシングをまとめる…低金利になる
- アイフルの返済計画再編を支援する融資と比較すると…金利はほぼ同じ
- アイフル以外の返済計画再編を支援する融資と比較する…三井住友銀行が安い
…という風になります。アイフルの返済計画再編を支援する融資(おまとめMAX)は上限金利が15.0%ですが、三井住友銀行の上限金利が14.5%なので、かなり近いんですね。
ということで、もし審査の申し込みやすさ・借りやすさを考えるなら、三井住友銀行でなくアイフルのおまとめMAXで返済計画を再編する…というのも一つの手です。特にすでにアイフルで借りている場合などは、その利用実績が審査でも考慮されるので、審査時間も断然短くなり、おすすめです。
以上、三井住友銀行カードローンの金利について、返済計画の再編の場合なども含めてまとめました。借入金額が大きい時も小さい時も、バランスよくスタンダードな金利なので、特に三井住友銀行のユーザーの方にはおすすめです。