カードローンのルール

キャッシングの「返済方法」と「返済方式」の違い ~リボ払いの種類の解説など~

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「返済方法」と「返済方式」の違い。これは下の通りです。

  • 返済方法…ATM返済・銀行振り込みなど「やり方」
  • 返済方式…一括払い・リボ払いなどの「月々の支払額の決め方」

…ということです。以下、詳しく説明します。

多くの人に関係あるのは「返済方法」

多くの人のキャッシングで、直接関係あるのは「返済方法」の方でしょう。というのは、返済方式については「どこでも大体一緒」だからです。

せいぜい「一括払いにするか、リボ払いにするか」くらいで、あとの違いは大したことありません。

しかし「返済方法」は違います。ATM返済を手数料なしでできるかどうかで、小まめに返済ができるかどうかが変わります。小まめに返済ができればそれだけ早く借金完済でき、利子総額も小さくなるということです。

もちろんATMの利用手数料がかかっても別にいいのですが、もしかかる場合は、毎回の手数料が蓄積されて、かなりの金額になります。ということで、できるだけATMの借入・返済が手数料なしでできるキャッシング業者・ブランドで借りるのがいいのです。

返済方式には、どのようなものがあるか

返済方式を大別すると―。

  • 一括払い
  • 分割払い
  • リボ払い

となります。そして、このリボ払いがさらに8種類に分かれます。よく「3種類」と書かれていますが、これは間違いです。

リボ払いの8種類・一覧

リボ払いは、下の8種類に分かれます。

  • 元金定額
  • 元金定率
  • 元利定額
  • 元利定率
  • 残高スライド元金定額
  • 残高スライド元金定率
  • 残高スライド元利定額
  • 残高スライド元利定率

という8種類です。これらは「分岐点が3種類」なんですね。

  • 「元金」か「元利」か
  • 「定額」か「定率」か
  • 「普通」か「残高スライド」か

ということです。それぞれの意味を説明します。

「元金」と「元利」の違い

まず、「元金」か「元利」かというのは、こういう意味です。

  • 元金…毎月決まった金額で、先に「元金を減らしてから、利息を返済する
  • 元利…毎月決まった金額で「先に利息を払ってから、元金を減らす」

ということ。それぞれの違いは―。

  • 元金…早く返済が終わる
  • 元利…返済に時間がかかる

ということです。「元金」は、たとえば「毎月1万円払う」と決めたら、その1万円は「全部最初に、元本の返済」に当てるからです。そして、その後で「利息も」払うんですね。

ということで、毎月の負担は大きいですが、代わりに早く完済できます。ということで、元金と元利の場合、早く返済したい人は「元金」を選ぶべきなのです。

「定額」と「定率」の違い

  • 定額…「毎月1万円」のように、決まった金額を返済する
  • 定率…毎月「残高の10%」のように「決まったパーセント」で返済する

という風です。たとえば―。

  • 定額…毎月「2万円」と決める
  • 定率…毎月「20%」と決める

とします。その場合、「借入残高1000万円」だと、初月の支払額は―。

  • 定額…2万円
  • 定率…200万円

となります。「定率」の方が負担が大きいのがわかりますね。

逆にキャッシング残高が「2万円」の場合―。

  • 定額…2万円(全額返済)
  • 定率…2000円

…となります。今度は「定率」の方が軽すぎますね。

というようにどちらも「諸刃の剣」なのです。キャッシング残高によって、どちらの返済が早くなるかは、変わるということです。返済が早く終わる方を書くと―。

  • 借入金額が大きい時…定率
  • 借入金額が小さい時…定額

となります。ちなみに、定率はどんどん返済金額が少なくなっていくので、いつまで経っても完済できません。そのため、最後は「一括」に切り替えて、全額返済します。

残高スライドとは?

上の「定率」と「定額」の払い方を見て「これはおかしい」と感じた人もいるでしょう。

  • 定額…1000万円の残高でも、2万円しか払わない
  • 定率…残り2万円だけなのに、完済せず、2000円だけ払う

という風です。共通しているのは「残高に適した支払額じゃない」ということ。

ここから、「毎月の返済額は、残高に応じて決めるべきでは?」という考えが生まれたわけですね。この「残高に応じて」というのが、残高スライドです。

ここまで書いた―。

  • 元利定額
  • 元金定額
  • 元利定率
  • 元金定率

のどれにしても、すべて「借入残高に合わせて、一番適切な支払額を、毎月決めるべきでは?f ということですね。

実際その通りで、多くのキャッシング業者やクレジット会社が残高スライドを導入しています。ということで、これは特別な単語ではなく「ごく普通のこと」と考えてください。

ということで、先に書いた4つの方式にそれぞれ「残高スライド」がついて、さらにプラス4種類されるわけですね。これで「リボ払いの種類=8種類」となるのです。

一番早く返済できるのは?

一番早く返済できる返済方式は、「元金定額」です。理由は―。

  • 「元利」でなく「元金」である
  • 「定率」と違って、残高が少ない時でも返済額が減らない
  • 「残高スライド」と違って、残高が減っても返済額が減らない

…ということです。

「定率」と「残高スライド」の違いは?

ここで、「定率」「残高スライド」の内容が同じでは?と思った人もいるでしょう。両者の違いは―。

  • 定率…「何%」という「%」は固定である(実際に支払う金額は、借入残高に応じて変わる。→借入残高×○○%、という式なので)
  • 残高スライド…「何%」という「%」を、残高に応じて変化させる。つまり、定率方式で借入残高が少なくなったら、「%」の数字を高くしていく

ということです。「定額方式」は、もともと「%」で払う方式ではないので、「定額方式」に残高スライドが加わると、確かに内容としては「定率」に似てきます。


以上、キャッシングの「返済方法」と「返済方式」の違いをまとめました。返済方法については簡単なので、返済方式(特にリボ払いの種類)についての説明がメインになりましたが、こうした知識も持って、賢くカードローンを利用してみてください。

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