スピードキャッシングというのは、早過ぎて怪しい―。と思う人も多いようです。しかし、現代ではスピード融資ができるということは、まったく普通のことであり、怪しいことではありません。
現代のキャッシングでスピード審査・融資が当たり前な理由
現代のキャッシングでスピード審査・スピード融資が当たり前な理由は、下の通りです。
- コンピューターによる自動審査の技術が進化している
- これまでの利用者の統計情報が、蓄積されている
ということです。つまり「技術」自体も改善されたし、さらにその技術の中にぶち込む「データ」の量も増えたということです。
消費者金融という業種が本格的に普及してから、大体30年~40年経ちます。当初はまだ利用者の統計データが少なかったのですが、現代ではそのデータが膨大に集まっているんですね。
で、「この職業・勤続年数・年収・借入総額の人は、貸し倒れになる確率○○%」という数字が瞬時にはじき出せるようになったのです。
(はじき出すだけなら昔でもできたでしょうが、その精度がより上がったのです)
ということで、「スピード」「正確性」の両面で、現代のキャッシング審査は劇的に進化しているんですね。
SMBCモビットは10秒で簡易審査結果表示
特に消費者金融・銀行カードローンの中でもっとも審査が早いSMBCモビット。SMBCモビットの場合は、申込情報をすべて送信すると「10秒で簡易審査結果表示」してくれます。
これはあくまで「10秒簡易審査」なので、本審査の結果も一致するとは限りません。しかし、申込情報を審査する、面接でいう「書類審査」に該当する部分は、10秒で終わるということなんですね。現代のキャッシング審査は、ここまで早くなっているのです。
消費者金融ブランドの大手はSMBCモビットだけではないですし、大手であれば審査スピードの早さ、審査体制はどこも同じだといえます。ということで、消費者金融はみな、内部ではこのスピードで審査できている…と推測してもいいでしょう。
(10秒簡易審査として、その場ですぐに出すのがSMBCモビットだけ…、ということで)
「審査が早い」=「甘い・緩い」ではない
多くの人は「審査が早いということは、甘い・緩い」ということだと勘違いしています。しかし、決してそうではありません。
ここまで書いた通り「処理速度が早い」というだけで、「審査落ち」の人もすぐに見分けられる…ということなのです。落ちるにしても通るにしても、その結果がすぐに出る、ということなんですね。
たとえば消費者金融の大手の審査通過率を一覧にすると―。
- アイフル…44%程度
- SMBCモビット…42%程度
- プロミス…42%程度
- アコム…46%程度
となっています。このように「半分以上は審査に落ちる」というのが、スピードキャッシングの現実なのです。決して審査が甘い、ということではないんですね。
審査が緩い業者・ブランドを探している人には難点だが…
このように、消費者金融の審査が「早いだけで、ある程度厳しい」というのは、「審査が緩い貸金業者」を探している人にとっては厄介なことかも知れません。
しかし、何はともあれ「スピード審査・スピードキャッシングというシステムは、怪しいものではない」ということはわかっていただけるでしょう。
実際、今では銀行カードローンでもスピード融資が基本なのです。申込み時間によってもスピード借入できるかどうかは異なりますが、時間さえ一定より早ければ、それで大体はスピード融資できます。
「スピード借り入れなんて怪しい」という人は「そういうスピード審査をしてるのは、消費者金融だけ」というイメージを持っているのでしょう。しかし、「銀行カードローンもスピード融資が当たり前」と知ったら、イメージが大分変わるのではないでしょうか。
コンピューターによる自動審査の歴史
そもそも、コンピューターによってキャッシング審査を自動化する…というのはいつから始まったのか。これは1983年のプロミスです。プロミスが当時世界初となる「自動与信システム」を開発したことで、世界のキャッシング業界の歴史が、大きく変わったんですね。
(その時、歴史が動いたのような感じです)
この自動与信システムは年々進化していって、現代では1760通りの与信テーブルがあり、これをデータマイニング手法という統計手法によって、高速で審査しています。
与信テーブルとは?
与信テーブルとは「審査条件」のようなものです。たとえば―。
- 属性(職業・年齢など)…32通り
- 地域性…11通り
- 他社借入件数(0件~4件)…5通り
という風に、申し込み者の回答ごとにテーブルを用意し、その組み合わせによって―。
- パターン1753の人…審査落ち
- パターン1211の人…融資可能
…という風に自動的に結果を出せるということです。(ここで出したテーブル数の例は、あるキャッシングの情報サイトに書かれていたものですが、実際にプロミスがこのテーブル数でやっているのかどうかはわかりません)。
ただ、仕組みとしてはこのようなものです。アバターで、「目・鼻・口」などのパーツを組み合わせながら顔を作っていくのと似ていますね。
データマイニング手法とは?
データマイニングとは、簡単に言うと―。
- 膨大なデータを
- 1.統計学
- 2.パターン認識
- 3.人工知能
などの手法を駆使して、「網羅的に」分析。新しい知識を発見する…、という手法です。
簡単に言うと「絨毯爆撃(じゅうたんばくげき)」のようなものです。膨大なデータを用意し、絨毯爆撃のようにそれをコンピューターに「全部シミュレーション」させ、あらゆる確率をはじき出す…ということです。
(網羅的というのは「あますことなく」という意味なので、絨毯爆撃のイメージがぴったりくるかと思います)
多くの人が想像する「データ分析」と、特に違いはないかも知れません。ただ、「データ分析」だけだと、1800年代の学者が、紙と鉛筆で分析していたものも「データ分析なので、こうして「データマイニング」という名前を、現代では使っているわけです。
何にせよ、プロミスはこうしたデータマイニングの手法に合わせて、これまでの500万人という消費者の利用実績・借入・返済の履歴を統計して、確かな審査をしているのです。
スピード融資の限度額は、大体年収の10分の1まで
総量規制というルールでは「年収の3分の1まで」借りられるのですが、実際に借りられる金額は、少なくともスピード借り入れの場合「年収の10分の1」です。
これは「貸金業規制2法に関する旧大蔵省銀行局長通達」という法律文書の改訂版に明記されています。(通達というのは法律ではありませんが、法律と同じ効果を持っています。
その通達に何と書かれているかというと、「3-2-1 過剰貸付の防止」の(1)で―。
- 無担保・無保証で融資する場合は
- 1業者あたり50万円までか
- その申し込み者の年収の10%まで
という風になっています。詳しくは下のURLをご覧ください。
http://www5d.biglobe.ne.jp/Jusl/Keisanki/JTSL/Gideline.html
…と少々専門的な話になりましたが、このようにスピードキャッシングといっても、「借入限度額については、相当絞っている」ので、普通に融資している分には、破産者が出ることはないのです。
しっかり計画的に返済しなかった人たちが―。
- クレジットカードの現金化
- 闇金業者
- 偽装質屋
などの違法業者に手を出してしまうので、破産者が出るんですね。決してそうした方を責めるわけではありませんが、誰でも自己破産はしたくないはずなので、そうならないよう、くれぐれも注意してください。