学生がキャッシングを申し込む前に知っておくべきことは―。
- 30万円を1ヶ月借りると、利息がいくらになるか
- 30万円借りて、毎月1万円返済すると、利息総額はいくらになるのか
ということです。それぞれ答えを書くと―。
- 1ヶ月の利息…4500円
- 利息総額…10万1125円
となります。後者については、返済期間でいうと「40ヶ月」。つまり「3年4ヶ月」です。「30万円借りる」というのが、いかに危険なことかわかるでしょう。
10万円や15万円までなら、特に問題ありません。そのため、学生がお金を借りる場合は、必ず「多くても15万円まで」に押さえておきましょう。
何でこんなに利息が高くなるのか
この原因は、「キャッシングの金利が高いから」ではありません。金利は実は安いのです。上のシミュレーションの問題は「毎月の返済額が小さい=1万円」ということです。
つまり、30万円借りたら、最低でも「毎月2万円」は支払わないといけないんですね。もし毎月2万円支払っていたら、下のようになります。
- 返済期間…18ヶ月(1年6ヶ月)
- 利子総額…4万2415円
というように、条件が激変するのがわかるでしょう。
- 毎月、できるだけ多くの金額を返済する
- 早期返済を意識する
というのは、それだけ重要なことなんですね。「キャッシングでお金を借りるのが悪い」のではなく「早期返済しない」のが悪いのです。
ということで、学生がキャッシングする時も「何が何でも早期返済する」という意識を持ってから、借り入れしてください。
1ヶ月だったら完全無利息にもできる
たとえばアコム・プロミスなどの消費者金融ブランドで借りる場合、「初回30日間無利息」という融資システムがあります。(プロミスの場合、メールアドレス・WEB明細利用の登録が必要)
このシステムを利用して、30日以内に完済すれば「完全に利息ゼロ」でキャッシングすることも可能です。もし短期間で返済できる見込みがあれば、プロミス・アコムで借りると、特に低利息を実現できるでしょう。
1ヶ月で返済できなくても大丈夫
「初回30日間無利息」というと「1ヶ月で完済できなかった場合、その分の利息も払わないといけない」と勘違いする人が多いです。しかし、「最初の1ヶ月分の利息は、その後ずっと払わなくていい」というシステムなので、安心してください。
最初の1ヶ月の利息がなしになるだけでも、トータルの利子総額はかなり小さくなります。たとえば10万円の借り入れだったら1500円安くなりますし、20万円だったら3000円安くなります。
学生にとってはこの金額は大きいでしょう。経済力のない学生だからこそ、このような無利子期間を有効活用することをおすすめします。
学生専用ローンは、あまり意味がない
学生がお金を借りる時、学生専用ローンという選択肢もありますが、これはおすすめしません。理由は―。
- 金利が大手の消費者金融と同じ
- プロミス・アコムのような「初回30日間無利息」がない
- コンビニ・銀行のATMで借入・返済ができない
- 借入・返済ともに事前連絡が必要
- スピード借り入れがしにくい
ということです。それぞれ説明していきましょう。
学生専用キャッシングの金利は、大手と同じ
学生専用キャッシングというと金利が安いに違いないと思うでしょうが、実際には、アコム・SMBCモビット・アイフルなどの大手の消費者金融と、まったく同じです。「実質年率18.0%」という数値です。
この「実質年率18.0%」という金利は、法定金利でギリギリの金利。これ以上上げることはできないので、大手の消費者金融でも学生キャッシングでも、みんなこの金利を用いているんですね。
ということで、いわゆる「学割」のような要領で「学生だから低金利になる」ということはありません。
アコム・アイフル・プロミスのような無利子期間がない
学生ローンで、プロミス・アコム・アイフルの「初回30日間無利息」、あるいはノーローンのような「何度でも1週間無利息」のようなシステムを持っているところはほぼゼロです。(あったとしても、借入総額などにいろいろ条件があります)
先にも書いた通り、キャッシングで低利息になるかどうかを決める一番の要素は、無利子期間。それがないという時点で、学生専用ローンはかなり不利なのです。
(もちろん、SMBCモビット・アイフルなども無利子期間がないので、これに関しては不利なのですが)
コンビニ・銀行のATMで借入・返済できない
これも学生専用ローンの欠点です。大手の消費者金融はそれぞれの自社ATMと合わせて、全国のコンビニ・銀行のATMで返済・借入ができます。
特にプロミスとSMBCモビットは三井住友銀行のATMが無料になるなど、手数料の面でも有利。このように借入・返済が便利だと、小まめに返済しやすいので、借入残高がどんどん減っていきます。
学生専用キャッシングは、スピード借り入れがしにくい
また、学生専用キャッシングにはスピード融資がしにくい…というデメリットもあります。銀行振り込みによって融資している業者の場合、銀行が開いている15時までしか借り入れできません。
(実際には振込手続きが必要なので、14時30分までには審査完了していないといけません。)
これに対して、大手の消費者金融の場合は「毎日20時」までに申し込みすれば、スピード借り入れできることが多いです。
- SMBCモビット・アイフル・ノーローン…21時まで
- プロミス・アコム…22時まで
というスケジュールでスピード審査しているからです。少し余裕を持って「2時間前」に申し込みするにしても、19時~20時までの申し込みで、スピード借入できるということです。
(もちろん、実際に審査に通るかはその人の信用度次第です)
…というように―。
- 無利子期間がある
- 銀行・コンビニの提携ATMで返済・借入できる
- 事前連絡なしで借入・返済できる
- スピード借り入れしやすい
という点で、学生専用ローンよりもプロミス・アコム・アイフルなどの大手の消費者金融ブランドの方がいいんですね。ということも、学生がお金を借りる前には知っておくべきことです。
学生専用ローンで借りるメリットは何か
学生専用ローンに対して少々否定的な内容が並んだので、学生ローンで借りるメリットについても触れます。メリットは「学生証が、効力を発揮する」ということ。
普通のキャッシング審査では、学生用は身分証明書として認められないですし、たとえば東大・早稲田・慶応などの名門に通っていても、考慮されません。
しかし学生専用ローンの場合「東大生だったら、家庭教師でかなり割のいいアルバイトができるだろう」というように期待し、それで融資してくれやすくなります。
というように「学生」(特に名門大学)という身分が有利に働くという点では、学生キャッシングは一応のメリットがあります。この点も参考にしてみて下さい。