みずほ銀行カードローンの金利は、まとめると下のようになります。
- 実質年率は「4.0%~14.0%」
- 上限・下限とも、大手の中ではかなりの安め
- 全体的に、ソニー銀行・イオン銀行についで3番目に低金利
- 三大メガバンクの中では、一番低金利
- 無利息期間はない
以下、詳しく説明します。
目次
三大メガバンクの中では、一番の低金利
みずほ銀行カードローンは、三大メガバンクが提供するカードローンの中で、一番の低金利となっています。金利を一覧にすると―。
みずほ銀行カードローン | 3.5%~14.0%(実質年率) |
---|---|
三菱UFJ銀行 | 1.8%~14.6%(実質年率) |
三井住友銀行カードローン | 4.0%~14.5%(実質年率) |
…という風になっています。安い方の金利・高い方の金利のどちらを見ても、みずほ銀行が一番安い…ということがわかるでしょう。
上限金利・下限金利の両方で安いということは、借入金額が大きくても小さくても、どちらでも低金利になる…ということ。というわけで、三大メガバンクのカードローンで、金利に着目するなら、みずほ銀行が一番ということになります。
銀行カードローン全体では、大体3番目の低金利
続いて銀行カードローン全体を見てみると、みずほ銀行カードローンよりも低金利なのは―。
ソニー銀行カードローン | 2.5~13.8%(実質年率) |
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イオン銀行カードローンBIG | 3.8%~13.8%(実質年率) |
みずほ銀行カードローン | 3.5%~14.0%(実質年率) |
…という風になっています(比較のために、みずほ銀行も一緒に並べました)。これら2つの銀行と比較すると、今度はみずほ銀行が、下限金利でも上限金利でも負ける…というのがわかるでしょう。
しかも下限金利については「みずほ銀行の方が限度額が大きい」という点も指摘できます。
- ソニー銀行…800万円
- イオン銀行…800万円
- みずほ銀行…1000万円
…というのがこの3つの銀行のそれぞれの借入限度額。そしてキャッシングの金利は、限度額が大きくなるほど安くなるというルールなので、本来みずほ銀行の方が、下限金利が安くなっていなくてはいけないのですね。
しかし、そのみずほ銀行の方が下限金利が高くなっている―。これは少々このソニー銀行・イオン銀行と比較した時の難点・デメリットといえるかも知れません。
(もっとも、あくまで金利で比較しただけであり、それ以外のメリットが、みずほ銀行の方がいろいろと大きいのですが)
みずほ銀行カードローンには無利息期間はない
銀行カードローン全体で大体3番目に低金利なみずほ銀行ですが、「初回30日間無利息」などの無利息期間はありません。もっとも、ほとんどの銀行カードローンは無利子期間は持っていないので、別にみずほ銀行だけがサービスが不足している…というわけではありません。
以前は無利息期間は消費者金融のサービスで、銀行カードローンでは少なかったのですが、最近は銀行カードローンでも増えています。2015年の6月に楽天銀行スーパーローン(カードローン)が「初回30日間無利息」を導入したことなども、記憶に新しいです。
今現在、銀行カードローンの無利子期間を一覧にすると下のようになります。
- 新生銀行(レイク)…初回30日間無利息&180日間無利息(5万円まで)
- 楽天銀行スーパーローン(カードローン)…初回30日間無利息
- ジャパンネット銀行・ネットキャッシング…初回30日間無利息
…という風です。3つの銀行とも「初回30日間無利息」があります。そして、レイクについては「伝家の宝刀」「お家芸」ともいえる「5万円まで180日間無利息」もあります。
無利息期間については、すべての消費者金融・銀行カードローンを含めてレイクが最強であり、もし「一定期間利息ゼロで借りる」ということに価値を見出す場合、ぜひレイクで借り入れをするといいでしょう。
(もちろん、一定期間の無利息よりも長期的な低金利を重視する場合は、みずほ銀行カードローンやイオン銀行・ソニー銀行のような「低金利」のキャッシングをおすすめします)
みずほ銀行で1ヶ月に払う利息はいくらなのか?
金利がわかったところで、実際に1ヶ月に支払う利息はいくらなのか―。これは、キャッシングしている金額ごとに、下のようになります。
- 1万円…約120円
- 5万円…約600円
- 10万円…約1200円
- 30万円…約3600円
- 50万円…約6000円
…という風です。要は「1万円で120円」というのをひたすら掛け算していく…という計算方法ですね(適当なようですが、実はこれでほぼ正確に出ます)。
みずほ銀行の正確な利息計算の方法
もっと正確に利息計算をすると、下のような流れになります。
- みずほ銀行の実質年率は「14.0%」である
- つまり「10万円を1年」借りると、14000円の利息になる
- 12ヶ月で14000円なので
- 14000円÷12=1166円
- 1ヶ月の利息=1166円
…という風です。つまり、上では「10万円で約1200円」と書きましたが、正確には「1166円」なんですね。みずほ銀行の場合。
これが普通の銀行カードローンになると、実質年率が「14.5%」程度と、みずほ銀行より少々高めです。そのため、上にも書いた通り「10万円で1200円」になります。
下限金利と上限金利の違いについて
ここで一度、下限金利と上限金利の違いを説明しましょう。簡単に言うと―。
- 上限金利…100万円以下の借り入れの時の金利
- 下限金利…限度額マックスに近い時の金利
…という風です。そして、ほとんどの人の借り入れでは、上限金利だけを見て、下限金利は見ないというのが基本です。
- 上限金利を見る理由…ほとんどの人の借り入れは100万円未満だから
- 下限金利を見ない理由…500万円近くを借りる人など、ほぼゼロだから
…という理由です。下限金利は「最大限度額近くまで借りた時の金利」ですが、銀行カードローンの最大限度額というのは、「500万円~1000万円」なんですね。
で、みずほ銀行の場合は1000万円ですが、当然この金額はもちろん、その半分すら、普通の人はキャッシングできません。ということで、下限金利は、普通の人のキャッシングにはほとんど関係ない…ということなのです。
みずほ銀行の返済計画再編を支援する融資の金利は?
みずほ銀行カードローンを返済計画再編を支援する融資として利用する時の金利―。これは、みずほ銀行には返済計画再編を支援する融資という専用コースはないので、通常のキャッシングの金利がそのまま適用されます。
で、これは高いのか低いのか。返済計画の再編でよくある金額ごとに、みずほ銀行の金利を一覧にすると、下のようになります。
- 100万円…12.0%
- 200万円…9.0%
- 300万円…7.0%
- 400万円…6.0%
以下、これについて解説します。
100万円・200万円当たりでは、圧倒的に安い
たとえば100万円の時の金利ですが、三菱UFJ銀行の場合「13.6%~14.6%」となっています。もっと高金利なジャパンネット銀行などは「15.0%」となっています。
これらと比較すると、みずほ銀行の「100万円で12.0%」というのが、非常に低金利というのがわかるでしょう。
消費者金融の返済計画再編を支援する融資と比較すると?
銀行カードローンだけでなく、消費者金融の返済計画再編を支援する融資とも比較してみましょう。消費者金融の方では「100万円でこの金利」という基準は決まっていません。しかし、100万円の場合はほぼ上限金利に近いので、上限金利を見ればOKです。
アイフル | 15.0%(実質年率) |
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プロミス | 17.8%(実質年率 *上限金利のみ記載) |
アコム | 18.0%(実質年率) |
ノーローン | 18.0%(実質年率) |
…というのが、それぞれの返済計画再編を支援する融資の上限金利です。みずほ銀行の「12.0%」とは、まったく違うことがわかるでしょう。審査の申し込みやすさでは消費者金融の返済計画再編を支援する融資の方が上ですが、低金利を求めるなら、みずほ銀行を断然おすすめします。
300万円近くになると、逆に消費者金融が低金利?
逆に大口利用総額が300万円近くになった場合、消費者金融の返済計画再編を支援する融資の方が低金利…という指摘もあります。正確に言うと消費者金融すべてではなく「プロミス」だけですが、プロミスの返済計画再編を支援する融資の下限金利は「6.3%」だからです。
これで、みずほ銀行の300万円の時の適用金利と比較すると―。
- みずほ銀行…7.0%
- プロミス…6.3%
…というように、プロミスの方が大幅に低金利になっています。プロミスの場合、300万円で必ずこの金利が適用されるとは限りませんが、可能性として、プロミスの方が安い場合もある、ということです。
ちなみに、2番目に安いアコムの返済計画再編を支援する融資(借換え専用ローン)は、「7.7%」が下限金利です(これも300万円の時)。
ということで、みずほ銀行はプロミスの返済計画再編を支援する融資以外では、金利で負けることはない…ということです(また、繰り返しになりますが、プロミスの返済計画再編を支援する融資の金利が、300万円の時に必ずこうなるとは限りません)。
以上、返済計画再編を支援する融資の時の金利も含めて、みずほ銀行カードローンの金利についてまとめました。再度ポイントをまとめると―。
- 銀行カードローン全体の中で、ソニー銀行・イオン銀行に次ぐ低金利
- 三大メガバンクの中では、一番低金利
…ということです。上限金利・下限金利どちらでも安いので、借入金額が小さい時も大きい時も、低利息になります。少ない利息でお金を借りたい―、という人はぜひ検討してみてください。