横浜銀行カードローンの審査基準は、職業・属性でまとめると下のようになります。
- 在住・在勤エリア…神奈川県・東京都・群馬県
- 年金受給者…65才までならOK
- 未成年・10代…借入不可
- 個人事業主・法人代表者…借入可能。収入証明書が必要
…という風です。以下、詳しくまとめます。
目次
地方銀行なので、在住・在勤エリアに制限がある
横浜銀行カードローンは知名度が高いので、大手銀行のカードローンと同等の知名度がありますが、地方銀行である以上、利用者の在住・在勤エリアに制限があります。
- 東京都
- 神奈川県
- 群馬県
…という3つの都道府県で、群馬県については「高崎市・前橋市・桐生市」と、メジャーな3つの市区町村…となっています。
ということで、誰でも借りられるわけではありませんが、もしこれらのエリアに在住・在勤している人だったら、問題なく横浜銀行カードローンでキャッシングできます。
学生のキャッシングには対応していない
借り入れできないのは「学生」です。学生融資に対しては地方銀行は対応していないことが多いのですが、静岡銀行のカードローン・セレカなどと並んで、横浜銀行カードローンもそのように「学生融資不可」になっています。
親権者の同意書があっても難しいので、未成年・10代などの年齢の問題ではありません。ということで、学生がお金を借りたい時は、横浜銀行カードローンで借りるのは諦めて、他の銀行カードローンかキャッシング業者で申し込むようにしてください。
年金生活者は65才までなら融資可能
横浜銀行カードローンでは、融資の年齢制限が「65才まで」となっています。そのため、年金生活者(年金受給者)の方も、65才までであれば借り入れできます。
「年金以外の収入が必要かどうか」ですが、これは「基本必要」「しかし、年金の振り込み先を横浜銀行にするなら、なしでもOK」ということもあるようです。年金が毎月横浜銀行の口座に振り込まれるなら、そこから自動的に「返済金額」として、横浜銀行が引き落とすことができますからね。
(取りはぐれないし、回収の手間もほとんどかからない、ということです)
ということで、「年金以外の収入がない65才までの高齢者」の方でも、横浜銀行カードローンでキャッシングすることはできます。もっと、この年令でこういう風にお金が必要になっているというのは、少々危険なことでもありますが…。
以上、横浜銀行カードローンの審査基準についてまとめました。ここから先は、キャッシング全般の審査に関する豆知識を書いていきます。
キャッシング審査に関する豆知識 ~結婚淘汰説~
キャッシング審査は、基本的に「年収・職業」などの一般的な項目によって審査されます。しかし、中には少々変わった「人間的な」基準もあり、その一つに「35才以上で、独身か結婚か」があります。簡単に言うと「独身の場合、性格的に問題があるかも知れない人」ということで、警戒されるということです。
これは『アイフル元社員の激白』(笠虎崇/2006年/花伝社)などで著者の笠虎氏が書かれていることですが、一部のキャッシング業者ではこういう基準を活用しています。
- 日本人で「普通の堅実な人」は、大体35才までに結婚する
- していない人は、たとえ立派な人でもどこか勝負師的な所がある
- キャッシングの顧客として理想的な、「堅実にコツコツ」というタイプでは
- ない可能性が高い。よって、審査は慎重にする
…というものです。これは社会学などで「結婚淘汰説」と呼ばれているもので、それが消費者金融の審査の現場でも応用されている…ということですね。
キャッシング審査で、人間的な魅力は関係ない
上に書いた内容は「35才までに結婚していない人はダメ」と言っているわけではありません。私自身40才くらいまでは結婚しないつもりですし、その年令でも余裕で結婚できるだけの魅力のある人間になろうと思っています。
ただ、そういう「普通じゃない価値観を持つ人」というのは、カードローン審査では基本的に敬遠されるんですね。絶対に審査に落ちるということはありませんが、少々厳し目に見られるということです。
銀行カードローンや消費者金融にとっての上客とは、常識的でコツコツ働き、一定のペースで安定して返済してくれるという人。そういう「安定性」だけが命なので、人間的に面白いかどうかなどは、どうでもいいのです。
(そして、その安定性を測るものさしの1つとして、「35才までに結婚しているかどうか」がある…ということですね)
それ以外の年齢でも、既婚者の方が有利?
これは状況によるのですが、基本的に「既婚者の方がカードローン審査に申し込みやすい」と言われています。そう書くと、下のような反論もあるでしょう。
- 既婚者は、家族も養わなければいけないから、負担が大きい
- 返済は、可処分所得が多い独身者の方が、断然しやすい
…と。これは確かにその通りです。たとえば「子供が四人いる家庭」などは、明らかに家計の負担が大きいということで、「むしろ既婚者の方が審査で不利」となることもあります。
しかし、「子供が一人や二人の場合、あるいはゼロ人」という場合、子供がいる方が審査に申し込みやすい、ということが多いです。理由は「簡単に仕事をやめるわけにはいかない」からですね。
独身者の場合「自分さえ生活できればいい」ので、仕事で行き詰った時など、簡単に退職することができます。また、返済不能になった場合も、簡単に遠隔地まで逃げていくことができます。
しかし、子供がいれば簡単に仕事をやめるわけにはいきませんし、逃げるにしても子供を連れて行くのは大変なので、そう簡単に逃げることもできません。そのため、既婚者で子持ちの場合、歯を食いしばって働いて、真面目に返済してくれるという期待が高いんですね。
期待だけでなく、実際にこれまでのキャッシング利用者の統計を見ても、そのようなデータが出ています。日本の貸金業界の個人信用情報の収集・分析は1960年代から始まっていますが、50年という長い年月が経ち「こういう人は安心・ダメ」という推計が、かなり正確にできるようになったんですね。
電話口の声で、借金慣れしている人は審査に通りにくい?
これも笠虎崇氏の著書で『金融屋―借金漬けにされる消費者たち』(笠虎崇/2007年/彩図社)などに書かれていたものですが、借金の申し込みの時の電話口の様子で「借金慣れしている人かどうか」は、瞬時にわかる(ことが多い)ようです。
で、「借金慣れしていたらダメ」というわけではないのですが、そういう人は現時点で他の借り入れを返済しておらず、追加の借り入れとして申し込みに来ている…ということが多いです。
そして、キャッシングの利用者の特徴として、「借金している年数が長ければ長いほど、感覚がだんだん麻痺して返済遅れも平気になる」ということがあります。全員がそうとは限りませんが、そういう傾向がある…ということですね。
そのため、ある中小の消費者金融の方は「電話口で、借金慣れしていると感じた申し込み者は審査を厳し目にしている」と語っています。もちろんすべてのカードローン業者や銀行がそうしているわけではありませんが、そういう業者もなかには存在する…ということですね。
借金慣れしていてもいいが、初心者の緊張感は忘れないように
上に書いた内容は、「審査に申し込みやすくするために、キャッシング初心者のふりをしろ」という意味ではありません。そんな演技は疲れますし、時間のムダです。
大事なのは「初心者のように、常に緊張感を持ってお金を借りるようにする」ということ。最初に借金した時の緊張感・警戒心をずっと持ち続けていたら、ほとんどの多重債務者は、借入超過に陥らずに済んだはずなのです。
要は「初心忘るるべからず」ということですが、「借金は一種の麻薬である」ということを、よく意識してください。
なぜ借金は麻薬になるのか?
これについては2通りの理由があります。
- 「お金で悩んでいたことが一瞬で解決」→それを「気持ちいい」と錯覚する
- これまで成功体験がなかった人が、初めて審査に通る→借金なので、受験などより審査に申し込みやすい
…ということです。後者はあまり多くないケースで、これが特に「借金依存症」と呼ばれるものです。「お金が欲しいのではなく、借金の審査に通ること自体に快感を覚える」という症状ですね。普通の人の借金依存症はギャンブルなどとつながっているのですが、これは単純に「借金自体」に快感を覚えるという、レアケースです。
…という珍しいケースはおいておき、普通の人は前者の理由によって「借金が麻薬になる」んですね。つまり「悩みが一瞬で解決する」というのが、気持ちいいわけです。
これは「痛み止め」のモルヒネともよく似ています。医療で麻酔として使われるのは「モルヒネ」ですが、これはもちろん麻薬です。麻薬はもともと「一瞬で痛みを消す」ために実用化されたんですね。(一番古い記録は、三国志の時代の名医・華佗だと言われています)
つまり「借金=痛み止め=麻薬」として、常習化しやすいのです。ドラッグというよりは「痛み止め」だからこそ、依存症になりやすいんですね。
以上、キャッシングの審査基準全般に関するコラムも含めて、横浜銀行カードローンの審査基準についてまとめました。参考にしていただけたら幸いです。