少額融資で即日

キャッシング以外でも、定期預金担保貸付なら超低金利で借入できる

定期預金担保貸付とは―。

  • 定期預金でも、引き出すことができる(9割まで)
  • ただし、ほんの少し金利がかかる(こちらが払う)

というものです。「自分が預けた預金なのに、何で自分が金利を払うんだ?」と思う人もいるでしょう。全くその通りで、「正直、あまり意味のない制度」です。

メリットとしては、下のような時に役立ちます。

  1. お金が足りなくなった
  2. しかし、普通預金はない
  3. 定期預金は、本来「満期前」では引き出せない
  4. しかし、それを引き出すことができる(9割まで)

ということです。私の意見としては「定期預金を崩さないで済むよう、計画的にお金を使いましょう」ということに尽きます。しかし、必要な場面では役立つので、定期預金担保貸付の詳しい内容を説明します。

目次

1.定期預金担保貸付のポイント

1-1.審査はほぼなし、スピード融資可能

そもそも定期預金担保貸付は「もともと、自分が預けていたお金」です。つまり―。

  • 「こちらが借金している」のではなく
  • 「銀行がこちらに、借金している」のです。

で、少々過激に表現すると「銀行は、借金している癖に、それを利息つきでこちらに貸し出して来る」わけです。それは審査なしで当然ですよね。また、スピード融資も当然です。

もちろん、手続きの時間があるので、申し込みの時間によってはスピーディーに借りられるとは限りません。どのくらいの時間がかかるかは―。

  • 銀行によって異なる
  • 定期預金担保貸付を使う人自体が少ないので、参考例が少ない

ということで、ここでは断言できません。ただ―。

  • できるだけ朝イチ
  • 遅くても午前中

には申し込んだ方がいいのは確かです。

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1-2.金利は「0.525%」と、超低金利

上にも書いた通りそもそも、借金しているのは銀行の方なのだから、低金利なのも当たり前です。この「年率0.525%」というのがどのくらいの金利か、他の借り入れと比較してみましょう。

  • 消費者金融…18%
  • 銀行カードローン…14.5%
  • 奨学金…2%
  • 住宅ローン…2%
  • 定期預金担保貸付…0.525%

…という風です。(全部「実質年率」)

つまり、個人の借り入れの中で一番低金利なものの1つ「住宅ローン」と比較しても「定期預金担保貸付の方が、4分の1の低金利」ということですね。相当安いのがわかるでしょう。

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1-3.返済は、最悪しなくてもいい

大事なことなので繰り返しますが「定期預金担保貸付は、もともと自分のお金」です。だから最悪、返済できなくてもいいのです。

一応、返済の期限として「定期預金の満期日まで」となっています。「5年定期」だったら「5年」ということですね。

しかし、その5年以内に完済できなくても、問題ありません。たとえば―。

  • 100万円の定期預金だった
  • そこから「50万円」借りた
  • 「25万円」返済できなかった

というパターンだったとしましょう。この場合―。

  1. 満期の時点で「75万円」預けていることになる
  2. その75万円に「定期預金の利息」がついて、返ってくる
  3. ↑(この利息は、自分が「もらう側」)
  4. 残りの「25万円」は、なかったことになる

…ということです。「え?なかったことにしてもらえるの?得じゃん」と思うでしょう。しかし、その「25万円の分、ずっと利息を払ってきた」のです。「0.525%」という超低金利ではありますが「本来自分のお金なのに、なぜかこっちが利息を払ってきた」わけですね。

ということで「得でも何でもない」のです。定期預金担保貸付は極端な話―。

  • 「情報弱者のための融資制度」であり
  • 「定期預金を崩すような、無計画な出費をした」人のためのシステム

です。少々きつい言い方かも知れませんが、これが現実です。

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1-4.個人信用情報への記録は残らない

これも当然ですが「借金ではない」以上、個人信用情報に借り入れの履歴が残ることはありません。もちろん、キャッシングなどと違い「総量規制にカウントされる」こともありません。

この点はメリットですが「メリットというよりも、当然のこと」でしょう。とりあえず「定期預金担保貸付は、個人信用情報に記録されるのか?」という疑問への答えとして、書いておきます。

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2.定期預金担保貸付を利用しなくて済む人生を

2-1.あくまで「やむを得ない時」に使うもの

定期預金担保貸付は、あくまで「やむを得ない時」に使う借入システムです。冒頭にも書きましたが―。

  1. どうしてもお金が必要だけど
  2. 普通預金がなくて
  3. 定期預金を崩すしかない

という時に使うものです。正味な話、「ただ、定期預金を崩すだけ」なんですね。

いや、崩すだけならいいですが「こっちが利息を払う」というのが、かなりおかしな話です。もちろん、銀行が悪いのではなく「この制度を使わざるを得なくなった、自分が悪い」ということです。

銀行としては「5年定期」などの約束をキャンセルされたのと同じですから、ごくわずかな利子を取る…というのは当然のことです。だから、別に定期預金担保貸付自体を否定しているわけではありません。

あくまで「こういう借り入れを使うような、無計画な人生を送らないように」ということです。

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2-2.キャッシングでも何でも「使わない」がベスト

キャッシング・カードローン・クレジットカード・分割払い…。これらはすべて、基本的には「使わない」がベストです。

貸金業というのは、メソポタミア文明の「紀元前3000年」からすでにあって、ハンムラビ法典にも、すでに「銀の貸付の上限金利」が制定されているくらいです。

これだけ古来から存在した産業なので「社会にとって、お金の調整弁として必要」というのは確かです。しかし「自分個人は、できるだけ借りない方がいい」ということですね。

たとえていうなら―。

  • パティシエのお菓子を作る技術は素晴らしい
  • しかし、私の体・健康に砂糖は不要である
  • だから、お菓子自体は社会に必要だと思うが
  • 私は食べない

…ということです。別に「私が食べなくても」、お菓子はなくなりません。「みんなは、食べたい」からです。同じように―。

  • キャッシングなどの個人金融業は、必要である
  • しかし、別に「自分が」使わなくてもいい
  • どうせ、「みんな使う」から

…ということです。人間がみんな合理的で正しい生き物だったら、社会は今頃、劇的に進化していたでしょう。しかし、そうでないから「借金する人」がいつの時代も山のようにいて、それにまつわる石川啄木や、樋口一葉などの、破天荒&悲劇的で、面白い人生が生まれるということです。

…つまり、話が二転三転しますが、私は「人間が借金すること」が悪いとは思っていません。人間がみんな聖人君子だったら退屈なので、神様はわざと「頭のネジを一本はずして」、人間を地上に送り込んだ…という妄想をしています。

(これは経営コンサルタントの「細谷功」氏が、著書のあとがきで書かれていたことですが)

ということで、結局は定期預金担保貸付も―。

  • 使いたければ、使えばいい
  • キャッシングだって、したければすればいい

というスタイルです。ただ「賢く」生きたいのであれば、使わないほうがいいかも知れないですよ?ということです。

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2-3.お金の使い方は、人生の使い方である

「貨幣は鋳造された自由である」という、ドストエフスキーの名言があります。つまり―。

  1. 「お金」=「自由」である
  2. 「お金の使い方」=「自由の使い方」である
  3. 「自由の使い方」=「人生の使い方」である
  4. よって、「お金の使い方」=「人生の使い方」である

…といえます。数学の証明のようですが、実際その通りです。多くの日本人は―。

  • 奨学金
  • 住宅ローン

などで「自由の使い方」を、あえてマイナス方向にしているのです。だから、人生自体も不自由になるわけですね。なって当たり前なのです。

「お金=自由=人生」という方程式に気づいていれば、もっとお金を稼ごうとするでしょうし、もっと倹約しようとするでしょう。この方程式を知らず「お金はお金」としか考えていないから、「一生働き続ける」わけです。

かくいう私の父親も、そうやって住宅ローンで苦労しながら、定年まで働いて私を育ててくれたわけですし、大学の学費も払ってもらったわけです。また、兄弟やいとこも、住宅ローンで家を建てています。

そう考えると、一概に住宅ローンや奨学金を否定するのは心苦しいのですが、「これらも全部、立派な借金である」という意識だけは、持っておくべきでしょう。

余談ですが、セルバンテスの名言で「君の友人を教えたまえ。そうすれば、君がどんな人間が当ててみせよう」というものがあります。これをもじれば―。

「君のお金の使い方を教えため。そうすれば、君がどんな人間か当ててみせよう」と言えるでしょう。

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3.参考文献&サイト一覧

3-1.「定期預金担保貸付のポイント」について

3-1-1.無審査どころか「自動融資」も可能

  • 新生銀行「定期を担保にお金を借りることができますか?」
  • http://faq.shinseibank.com/faq_detail.html?id=1502
  • 定期預金がある場合「残高の9割」を限度額として、下の種類すべてで「不足分に自動融資される」とある
  1. 国内ATMからの出金
  2. 口座振替
  3. 外貨購入
  4. デビットカード機能…など

つまり、新生銀行の場合申し込みや審査をしなくても、定期預金がある時点で「定期預金担保貸付が自動的に利用できる」ということ。

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3-1-2.金利は「定期預金」の約定利率+0.5%

  • 三菱UFJ銀行「総合口座 自動借り入れについて」
  • http://www.bk.mufg.jp/kouza/sougou/btm/jido.html
  • 「お借り入れ利率」の部分に「定期預金…担保定期預金の約定利率+0.5%」とある
  • 「定期預金の約定金利は0.025%なので、定期預金担保貸付の金利は『0.525%』となる
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3-1-3.定期預金担保貸付の返済について

  • ファイグー(キャッシングのまとめ)「これは便利!預金を担保にお金を借りる定期預金担保貸付とは?」
  • http://camatome.com/2012/11/teikiyokin-tanpo-okane.php
  • 「返済日は決まっていない」
  • 「普通預金口座に入金があった時点で、自動的に返済に充当される」とある
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3-1-4.定期預金担保貸付は、個人信用情報に記録されない

  • しのざきFP事務所「ウッカリ延滞してしまったら?!」
  • http://www.shinozaki-fp.jp/14076730587887
  • 「総合口座の自動借入は個人信用情報にはのりません。」とある
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3-2.「定期預金担保貸付を使わない」重要性

3-2-1.キャッシングは「やむを得ない時」だけ使う

  • 笠虎崇(2005)『サラ金トップセールスマン物語』花伝社
  • 序盤で「サラ金は必要悪なんや」という、主人公の先輩のセリフが登場する
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3-2-2.「神はわざと、人間の頭のネジを一本外した」

  • 細谷功(2011)『いま、すぐはじめる地頭力』大和書房
  • 「地頭力」のブームを起こした、経営コンサルタントの細谷功氏の著作

細谷氏は経営コンサルタントなので、著書の中でも「合理的な思考」を説く。しかし「人間だから、それが全てではない」という趣旨で、あとがきに下のような内容を書かれている。

  • 太古の昔、神はすでに「完璧に動作する人間」を完成させていた
  • しかし、地上に送り込まれた人間は「頭のネジが一本」締まっていなかった
  • さて、神は「うっかり締め忘れたのか」
  • それとも「わざと」締めなかったのか

…という「ストーリー」です。このあとがきは、細谷氏の一連の著作の中でも、一番おもしろい部分だと、個人的に思っています。

先にも書いた通り、人間はやはり「キャッシングなんてしない方がいい」わけです。しかし、そうやってみんなが「真面目・まとも」に生きている社会は、どこか息が詰まるような気もする。

石川啄木みたいな「自業自得の借金苦で死んた、お馬鹿な人」がいた方が、社会は面白いと思うのです。

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3-2-3.「貨幣は鋳造された自由である」出典

  • ドストエフスキー著、工藤精一郎・翻訳(1973)『死の家の記録』新潮社
  • ネットでもよく拡散されている「金銭は、鋳造された自由である」の元ネタ
  • 町田康の小説「バイ貝」は、このフレーズの引用から始まる
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3-2-4.「君の友人を教えなさい。そうすれば、君がどういう人間か当ててみせよう」

  • 産経ニュース【鈍機翁のため息】(189)思い姫との面会『問題は「誰といっしょ」か』
  • http://www.sankei.com/column/news/141118/clm1411180006-n1.html
  • 名言の由来は『ドン・キホーテ』だが、その解説が上のURLに詳しい

この名言の出典は、セルバンテスの代表作『ドン・キホーテ』のサンチョのセリフである。(セルバンテスが、日常生活などの中で言ったわけではない)

サンチョは当初、馬鹿な主人であるドン・キホーテに付いている、自分の運命を呪っていた。しかし、「お前が誰といっしょにいるか言ってみな、そうしたらお前がどんな人間かを言ってやる」ということわざを思い出したのだ。で―。

  • 確かに、ドン・キホーテは馬鹿である
  • しかし、その馬鹿と一緒にいる自分も、もともと馬鹿だったのではないか?

と思ったら、気が楽になったのだ。そして、ドン・キホーテの「無理難題」を解決する妙案が浮かぶ。…というのがこの格言の出典・元ネタだ。

ちなみに、『美味礼賛』というブリア・サヴァランの著作に似たような名言が登場する。「あなたが日頃食べているものを言ってみたまえ。そうしたら、あなたがどんな人間が当ててみせよう」という言葉だ。

これは『ドン・キホーテ』よりも後なので、サヴァランはサンチョの台詞を元に、この名言を『美味礼賛』に書いたと思われる。

(最後に、出典を英語で探す人のために、英語も書いておく。*筆者も最初英語で探して、苦労した)

  • Tell me what company you keep, and I’ll tell you who are you.
  • [source] miguel de cervantes,”Don Quixote” phrase of Sancho.
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