キャッシングの任意整理は「無料でする」方法もあります。「JCCOに相談する」のです。
JCCOとは「日本クレジットカウンセリング協会」のこと。「公益財団法人」なので、信用できる団体です。
任意整理とは、主に
- 過払い金の返還請求
- 利息のカット
- 借金の減額(元本含む)
などです。「内容は自由」なのですが、主に「過払い請求・利息カット」です。(元本だけは基本的に返すべきと、裁判所なども考えていますからね)
で、JCCOではその任意整理が「無料で」できます。騙しではなく「相談から実行まで」全部無料でできます。あくまで「JCCOで可能な範囲」の場合ですが、以下詳しくまとめます。
目次
- 1.JCCO・任意整理無料相談のまとめ
- └ 1-1.無料相談の流れ
- └ 1-2.任意整理のカウンセリングの流れ
- └ 1-3.JCCO・無料相談窓口の連絡先
- └ 1-4.JCCOのセンター・相談室の一覧
- └ 1-5.日本クレジットカウンセリング協会の評判
- 2.任意整理の費用・料金の相場は?
- └ 2-1.借金総額320万円の過払い請求で、19万円(例)
- └ 2-2.利息カット1社3万円(成功報酬10万円)
- └ 2-3.任意整理の「種目別」の費用相場
- └ 2-4.過払い請求の報酬は「返還金の21%」が上限
1.JCCO・任意整理 無料相談のまとめ
- 1-1.無料相談の流れ
- 1-2.任意整理のカウンセリングの流れ
- 1-3.JCCO・無料相談窓口の連絡先
- 1-4.JCCOのセンター・相談室の一覧
- 1-5.日本クレジットカウンセリング協会の評判
1-1.無料相談の流れ
無料相談の流れは、相談の内容・レベルに応じて、下のようになっています。
- 「協会で任意整理ができるレベル」→詳しくカウンセリング
- 「任意整理では無理なレベル」→弁護士会などを紹介
- 「助言だけで済むケース」→アドバイスで完結
ということです。2番目は「重度なケース」で、3番目は「軽度なケース」ですね。「中間の場合」に、JCCOの無料相談で、そのまま任意整理できるということです。
1-2.任意整理のカウンセリングの流れ
「JCCOの無料相談で任意整理できる」となった時は、下のような流れでカウンセリングが進んでいきます。
- 業者に対して「資料提供」を求める(過払い請求などで必要なので)
- その資料を見ながら、相談者と「返済計画」を練る
- 「返済計画」が決まったら、業者に交渉する
- 交渉が成立したら、契約を結ぶ
- 返済していく(その期間の相談も可能)
という流れです。冒頭で「業者に資料を求める」というのがありますが、当然「自分が持っている資料」も揃える必要があります。
取引明細などですが、多重債務者の人は結構こういう書類を「管理していない」ものです。ということで、ここが最初の難関になりますが、それでも任意整理に必要なことなので、頑張ってください。
(それだけで、何十万円も戻ってくる場合があります)
1-3.JCCO・無料相談窓口の連絡先
JCCOの無料相談窓口は「多重債務ほっとライン」といいます。連絡先や受付時間帯は下の通り。
- 電話番号…0570-03-1640
- 受付曜日…月曜日~金曜日(祝日・12月28日~1月4日は除く)
- 受付時間…午前10:00~12:40、午後2:00~4:40
そして、各地のセンターは下の通りです。
1-4.JCCOのセンター・相談室の一覧
JCCOは、全国の主要都市13ヶ所に、センター・相談室を設けています。電話ではなく、対面で相談したいという場合、これらの相談室を訪れてみてください。
- 仙台
- 福島
- 新潟
- 東京
- 横浜
- 静岡
- 名古屋
- 金沢
- 広島
- 高松
- 福岡
- 熊本
- 沖縄
(ちなみに、大阪・神戸・北海道などにはまだ相談室がありません)
1-5.日本クレジットカウンセリング協会の評判
「日本クレジットカウンセリング協会」と検索すると、トップで出てくる関連キーワードが「評判」でした。調べてみると、これは「まったく問題ない」といえます。理由は―。
- 「All About」「ITmedia」などの信ぴょう性の高いサイトで紹介されている
- 検索結果を数ページ見ても、悪い評判が出る気配もない
- 「公益法人」として設立されたのが「1987年」と、長い歴史がある
ということです。多重債務になる人は「これまで人に騙されて来た」ことが多いので、疑ってしまうのはよくわかります。
(というより、疑うべきです。『資本論』で有名なカール・マルクスも、「すべてを疑え」という名言を残しています)
だから疑って全然OKなのですが、JCCOに関しては、評判も実態もまったく問題ない、と考えてください。
2.任意整理の費用・料金の相場は?
「任意整理が無料でできる」といっても「そもそも、本来の任意整理は、いくらが相場なのか?」というのも気になるでしょう。ポイントをまとめると―。
- 貸金業者1件あたり3万円~5万円
- それプラス、過払いや減額で成功した分の10%~20%
…ということです。以下「任意整理 相場」で検索して出てきた、上位のサイトの情報をまとめます。
2-1.借金総額320万円の過払い請求で、19万円(例)
『ファイグー』に書かれている体験談だと、下のような内容&費用でした。
- 借金総額…320万円
- 借入件数…6件
- 整理内容…過払い請求・集団訴訟
- 整理時期…2011年~2012年
というのがキャッシングの状況で、費用・料金は―。
- 手数料…1社あたり『42000円×4社』=『16万8000円』
- 事務手数料…全部で『21000円』
- 合計…『18万9000円』
…という風です。この任意整理の時は、JCCOや法テラスなどからではなく、最初から弁護士事務所に直接相談されています。「日本で五本指に入るほど、有名な弁護士事務所」ということで、比較的新しいデータです。
ということで「大手で申し込む時は、大体この金額」という目安にしてください。(あくまで目安ですが)
2-2.利息カット1社3万円(成功報酬10万円)
「任意整理 相場」で2番目にヒットしたのは「saimuseirihiyou.com」というサイト。ここによれば、「利息カット」の場合、下のような料金相場になっています。
- 着手金…1社3万円前後
- 成功報酬…10万円前後
…という相場です。先ほどの「ファイグー」の例の場合、「1社あたり4万2000円」だったので、少し高いように見えますが、過払い請求でかなりの金額を取り戻せたようなので、相談者さんは満足されていたようです。
同じ任意整理でも、「利息カット」と「過払い請求」では、費用も違うということは、当然ですが、意識してください。
2-3.任意整理の「種目別」の費用相場
次は『教えて!任意整理』のデータ。ここは1社あたりの手数料、3万円~5万円と書いています。これも上の2つの例と重なります。
一口に「手数料」と言っても、下の2通りがあります。
- 着手金…「最初」に払う
- 報酬金…「成功」したら払う
というもの。で、それぞれの費用相場が―。
- 着手金…大体「2万円」
- 報酬金…大体「2万円」
ということで、合わせると「大体4万円」ということですね。ただ、これは両方「大体」なので、幅としては「3万円~5万円」になるということです。
減額報酬・過払い報酬の相場
「借金の減額」「過払い請求」を依頼した場合、さらにそれぞれの料金も必要になります。その相場は―。
- 減額報酬…「減額できた金額」の「10%~15%」
- 過払報酬…「取り戻した金額」の「20%前後」
…という相場です。あくまで目安ですが、これらも参考にしてください。
2-4.過払い請求の報酬は「返還金の21%」が上限
「借金整理・債務整理.com」というサイトでは「過払い請求の成功報酬」が、さらに詳しく書かれています。「過払い請求で戻ってきたお金の、21%が上限」ということで、とりあえず「これ以上取られない」という金額はわかります。
過払い請求をする弁護士事務所は、半分くらいが「完全にお金のためにやっている」(あとの半分くらいは、債務者のためにやっている)ということで、一時期、日弁連でも問題視されました。
そして、成功報酬の上限金利が設定されて、悪質は弁護士事務所に対しては「会員資格喪失」を言い渡しています(実際、いくつかの弁護士事務所が除名されました)。
その他、このサイトに書かれている相場は―。
- 着手金…1社あたり「5万円」程度
- 報酬金…1社あたり「2万円」程度
と書かれています。また「弁護士事務所によってまったく違うので、いくつかの事務所を回って、相場を把握するしかない」とも書かれています。
実際「サイトを見るだけではわからない」ものです。どんな商売でもそうですが「実際に申し込みに行ったら、話が違った」というのはよくある話です。ということで確かに一番確実なのは「実際に回ってみる」ことです。
(で、サイトに書かれていた金額と明らかに違う事務所は、やめておきましょう)
参考文献&サイト一覧
- JCCO「協会概要」「カウンセリングの流れ」「センター・相談室一覧」など
- http://www.jcco.or.jp/
- 当記事で紹介した内容を、参考
- ファイグー(キャッシングのまとめ)「ネットで弁護士に依頼。任意整理費用の相場、郵送のやり取り【体験談】」
- http://camatome.com/2012/10/niniseiri-hiyousouba-yusou.php
- 任意整理(過払い請求)にかかった弁護士費用が書かれている。
- 弁護士事務所の公式サイトだと「実際より安く書かれている」のが普通なので、こういう体験談の方が当てになることも多い
- 債務整理費用※安い方法は?-着手金・成功報酬とは?-
- http://saimuseirihiyou.com/
- タイトルが少々SEOっぽいサイトだが、情報は正確と思われる
- 教えて!任意整理「任意整理の弁護士費用の相場はいくら?」
- http://saimu4.com/niniseiri/227/
- デザインも綺麗で、信ぴょう性が比較的高いサイト
- 借金整理・債務整理の方法「債務整理の弁護士費用、相場はどのくらい?」
- http://借金整理・債務整理.com/price.html
- 弁護士事務所の宣伝のためのサイトだが、情報自体は確かと思われる
- 浅尾大輔(2013)『新解 マルクスの言葉』バジリコ
- P.8に「すべてを疑え」の出典・由来として「マルクスは、娘のジェニーから『好きな言葉は?』と問われて『すべてを疑え』と答えた。」と書かれている。