借金依存症は、科学的・医学的に解決できるのか―。ここではまず「借金依存症の、科学的な仕組み」を説明します。
それと合わせて、キャッシング規制などの「社会的な対策」がどうあるべきかも、まとめていきます。
目次
- 1.そもそも、借金依存症とは何か
- └ 1-1.医学的には「衝動制御障害」である
- └ 1-2.原因(1)…「前頭前野眼窩部」の異常
- └ 1-3.原因(2)…「セロトニン伝達」の異常
- └ 1-4.なぜ「借金」に依存するのか?
- └ 1-5.借金で「成功体験」を得られる理由
- 2.「簡単に借りられない」ようにすればいいのか?
- └ 2-1.「お金を借りることを面倒」にすればいい?
- └ 2-2.「ヤミ金の利用者が増える」可能性が高い
- └ 2-3.「禁酒法の失敗」と同じことになる
- └ 2-4.「規制だけ」では解決しない
- 3.セロトニンとは何か?
- └ 3-1.脳の「安定性」を保つホルモン
- └ 3-2.「血管の収縮」を調節する
- └ 3-3.名前の由来は「血液の調子」
- └ 3-4.血流を整えたら、脳の調子も整う
- 4.セロトニンの反対は、ドーパミン
- └ 4-1.ドーパミンはアクセル、セロトニンはブレーキ
- └ 4-2.「三大神経伝達物質」は間違い
- └ 4-3.どちらも「適量の分泌」が重要
- └ 4-4.セロトニンが過剰→「セロトニン症候群」
- └ 4-5.ドーパミンが過剰→「陽性統合失調症」
- 5.セロトニン・ドーパミンの元になる栄養素
- └ 5-1.セロトニン…トリプトファン
- └ 5-2.ドーパミン…チロシン・フェニルアラニン
- 6.参考文献&サイト一覧
- └ 6-1.「衝動制御障害」について
- └ 6-2.「借り入れ規制でヤミ金が増える」
- └ 6-3.「三大神経伝達物質」の間違いについて
- └ 6-4.セロトニンの過剰分泌について
- └ 6-5.ドーパミンの過剰分泌と、統合失調症の関係
- └ 6-6.各栄養素を多く含む食材ランキング
- └ 6-7.人文系の出典・一覧
目次
1.そもそも、借金依存症とは何か
- 1-1.医学的には「衝動制御障害」である
- 1-2.原因(1)…「前頭前野眼窩部」の異常
- 1-3.原因(2)…「セロトニン伝達」の異常
- 1-4.なぜ「借金」に依存するのか?
- 1-5.借金で「成功体験」を得られる理由
1-1.医学的には「衝動制御障害」である
「衝動制御障害」というのは、文字通り「衝動を制御できない」という症状です。ポイントをまとめると―。
- 借金以外の衝動も、全て含む
- 動物は基本的に「衝動」で動く
- 人間がそれを制御できるのは「脳の特定部分」の働きによる
- それらの働きが衰えると、衝動が制御できなくなる
…ということです。このように―。
- 脳という「臓器」の
- 「肉体的な欠損」によって
- 「衝動制御障害」が引き起こされる
…ということですね。つまり「心の病気」ではなく「肉体的な病気」ということです。「物理的な原因がある」ということですね。
1-2.原因(1)…「前頭前野眼窩部」の異常
衝動制御障害の原因は、完全にわかっているわけではありません。しかし、1つの説として有力なのが―。
- 衝動の制御には「前頭前野眼窩部」が関係している
- 衝動制御障害の人は、この部位が活動していないことが多い
- よって「ここの異常・未発達」が原因の可能性が高い
…というものです。実際「脳の各領域に、それぞれの役割がある」ということは間違いないとわかっているので、この説はほぼ正しいと考えていいでしょう。
1-3.原因(2)…「セロトニン伝達」の異常
もう1つの原因として有力なのが、「セロトニン伝達」の異常です。「セロトニン」という物質の「伝達がうまくいっていない」ということですね。
セロトニンは、簡単に言うと―。
- 血管を広げる物質
- 血管が広がると「血圧が下がる」
- 血圧が下がると「脳が沈静化する」
- よって「心を落ち着かせる物質」
…となります。「衝動的な行動が多い人」の体を調べると―。
- セロトニンが分泌される時に一緒に出る物質「5-HIAA」が
- 「尿中」でかなり少ない数値になっている
- 「脳脊髄液」の中でも、低い濃度になっている
…ということがわかっています。(切目・白河、2009)
こうした実験結果から「セロトニン伝達の異常も、衝動制御障害の原因」の可能性が高いと言われています。
1-4.なぜ「借金」に依存するのか?
これは2つの原因があります。
- 何か「別のもの」の依存症になり、そのためにお金が必要
- 借金で「初めて成功体験」を得て、その依存症になっている
という2通りです。ほとんどの場合、一つ目になります。
- ギャンブル
- ショッピング
- キャバクラ・ホスト通い
…などの欲求に対して「衝動制御」ができなくなり、このせいでお金が必要になる…ということですね。ここでは借金はあくまで手段であり、目的ではないということです。
しかし、二つ目の「借金で初めて成功体験を得た」という場合、これは「借金自体が目的」の依存症になります。なぜ「借金によって成功体験が得られるのか」を説明しましょう。
1-5.借金で「成功体験」を得られる理由
当然ですが、普通の人は借金に対して「それほどの成功体験」は感じないものです。理由は「もっと人から承認される内容で、成功体験を得ている」からです。
しかし、世の中には「そういう成功体験がまったくない」人もいます。可哀想ではありますが、子供の頃から親にネグレクト(育児放棄)を受けていた人などは、こうなってしまうのも仕方がありません。
そして、こういう人の場合、キャッシングやクレジットカードの審査を受けて「審査に通りました!」と言われることは、「人生の数少ない成功体験」になるわけですね。
当然ですが、成功すれば人間の脳には「幸せなホルモン」が出ます。そうすれば「生存しやすくなる」ので、体がそういう風にできているわけですね。
それを「借金に感じてしまう」というのが問題なのですが、何はともあれ、この「成功体験」を求めて、キャッシングを繰り返してしまう人もいるわけです。
2.「簡単に借りられない」ようにすればいいのか?
- 2-1.「お金を借りることを面倒」にすればいい?
- 2-2.「ヤミ金の利用者が増える」可能性が高い
- 2-3.「禁酒法の失敗」と同じことになる
- 2-4.「規制だけ」では解決しない
2-1.「お金を借りることを面倒」にすればいい?
「衝動制御障害」の人たちは「面倒なこと」が嫌いです。「面倒なことをやる」=「理性の働き」だから、当然ですね。その理性が働かないのが、この症状ですから。
ということは「お金を借りるのを面倒にしたら」解決するのではないか?というのは自然な発想です。ただ、これは問題があります。というのは―。
- この人たちは、結局「次の楽な道」を探す
- ヤミ金などが、それに付け込んで「誰も融資」を謳う
- 結局、ヤミ金の被害者が増えるだけ
…ということです。
2-2.「ヤミ金の利用者が増える」可能性が高い
キャッシングを規制すると、ヤミ金が増える―。これは2006年の貸金業法改正の直後も、実際に起きた現象です。これは―。
- 「だらしなくて借りた人」もいれば
- 「やむを得ず借りた」人もいるのですが
何にしても「根本的な問題」が解決しない限り「規制しても、結局別の場所に問題が移るだけ」ということですね。
多重債務問題の根本というのは―。
- そもそも、日本全体にお金が回っていない
- 日本人の金融リテラシーが低い
などの内容ですが、これらの根本が解決していない限り「ただ規制するだけ」では問題は解決しないのです。
2-3.「禁酒法の失敗」と同じことになる
この手の規制の失敗で一番有名なのは、アメリカの禁酒法(1920~1933)です。ポイントをまとめると―。
- 酒の「製造・輸送・販売」が禁止された
- 国民の大不評を買い、酒は結局裏で流通した
- 流通量は、禁酒法以前よりも約10%増えた
- 裏の商売なので、マフィアが活気づいた
- 「歴史上最も有名なギャング」アル・カポネも、これで財を築いた
…ということです。「2006年の貸金業法改正は、アメリカの禁酒法の失敗によく似ている」というのは、慶応大学の小林節教授など、多くの学識者が指摘していることです。
2-4.「規制だけ」では解決しない
基本的に、どんなルールにも抜け穴は必ずあります。「法律に抜け穴がない社会」というのは、たとえばスターリンが粛清をしまくった頃の旧ソ連などですが、これがいい社会ではないことは、言うまでもありません。
政府の統制がかなり厳しい中国でも「上に政策あれば、下に対策あり」という有名な言葉があります。これは割と良い心がけですが、要するに「ルールなど、現場でいくらでも解釈できる」わけです。
で、この「解釈」とか「利用」が、悪い方向に出ると、ヤミ金や禁酒法のギャングのようになるわけです。そうならないようにするには「人間のモラル自体が高まるようにする」しかないわけですね。
「じゃ、モラルをどうやって高めるのか?」というと、これもまた非常に難しいのですが…。確かなことは、多重債務問題に関しては「日本人のお金についてのリテラシーが低すぎる」ということも、大きな原因だといえます。
- 日頃から、お金のことを話さない、考えない
- 特に「借金」に関することは、まったく考えない
- その他、法律的な知識・手続き全般を敬遠する
…という日本人の性格が「お金に関して騙されやすい一般人を、大量生産していると言えます。
「モラルを育てる」というのは難しいことですが「金融教育をする」のだったら、割と具体的で、やりやすいでしょう。
「モラルとか、堅苦しい話はしなからさ。あなたたちが騙されて借金漬けにならないように、これは知っておいた方がいいよ」という金融の知識を、学校で教えるのがいいでしょう。
当の学校の先生たちが「お金の話に対してアレルギーを持っている」ので、実現はなかなか遠いとは思いますが、金融教育が日本人にもっと必要…というのは間違いないはずです。
3.セロトニンとは何か?
- 3-1.脳の「安定性」を保つホルモン
- 3-2.「血管の緊張」を調節する
- 3-3.名前の由来は「血液の調子」
- 3-4.血流を整えたら、脳の調子も整う
3-1.脳の「安定性」を保つホルモン
セロトニンの役割を簡単にいうと、「脳の安定性を保つ」ということ。脳が安定すれば当然、脳から生まれる「感情=心」も安定します。
「心を安定させるホルモン」というと嘘っぽく感じるでしょうが「脳という臓器を安定させるホルモン」と思えば、納得が行くでしょう。
3-2.「血管の緊張」を調節する
具体的にどうやって「脳を安定」させるのか。これは「血管の緊張=収縮度を調整する」ことで、安定させます。
- 血管が狭い→血圧が高くなる→興奮する
- 血管が広い→血圧が低くなる→鎮静する
ということです。そもそもセロトニンは別に「脳・感情を安定させるための物質」ではなく、あくまで「血管の収縮を調節するための物質」なんですね。これは「名前の由来」を見てもわかります。
3-3.名前の由来は「血液の調子」
セロトニンの名前の由来は―。
- serum(セラム)…血清
- tone(トーン)…調子
の融合です。「セラムトーン」→「セロトニン」となったわけですね。ということで、元から「血液の調子を整えるホルモン」なのです。
3-4.血流を整えたら、脳の調子も整う
で、あくまで「血流を整えるだけ」だったのですが、血流が整ったら、脳の調子も自然に整うわけです。で、脳が整えば精神も…ということですね。
マーク・トウェインの名言で「人間は所詮、機械にすぎない」というものがありますが、少なくとも科学的にはまさにその通りなのです。
- 人間の心は、脳から生まれる
- 脳の働きは、血流などの物理的要因で左右される
- だから、人間の心は「物理的要因」から生まれる
- 物理から生まれるなら、それは「機械」である
…ということです。これを呼んで「人間が機械とは何事だ」と思う人もいるかも知れません。しかし、これは裏を返せば―。
- どんな人間でも「物理的問題」が排除できれば、精神が改善される
- だから、これはむしろ「性善説」である
…ということです。これは「性悪説」を唱えた荀子(じゅんし)も、まったく同じことを言っています。荀子は「人間は教育次第で神にも悪魔にもなるから、教育が重要である」ということを言ったのです。
4.セロトニンの反対は、ドーパミン
- 4-1.ドーパミンはアクセル、セロトニンはブレーキ
- 4-2.「三大神経伝達物質」は間違い
- 4-3.どちらも「適量の分泌」が重要
- 4-4.セロトニンが過剰→「セロトニン症候群」
- 4-5.ドーパミンが過剰→「陽性統合失調症」
4-1.ドーパミンはアクセル、セロトニンはブレーキ
セロトニンと反対の働きをするのが「ドーパミン」です。
- ドーパミン…興奮
- セロトニン…鎮静
…ということですね。血管の動きでいうなら―。
- ドーパミン…収縮(狭くする)
- セロトニン…拡張(広くする)
…ということです。「え?血管が拡張した方が、血流が激しくなって興奮するんじゃないの?」と思う人もいるでしょう。これは「水道のホース」で説明できます。
- ホースの先端を指で抑える
- ホース(血管)が狭くなる
- 水(血液)が勢い良く吹き出す
ということです。つまり「血管が狭くなる(収縮する)ほど、血流は激しくなる」わけですね。
4-2.「三大神経伝達物質」は間違い
セロトニンが「三大神経伝達物質」の1つという情報は間違いです。この「三大神経伝達物質」と言われるのは―。
- セロトニン
- ドーパミン
- ノルアドレナリン
ですが、このうち「ノルアドレナリンが間違い」なのです。理由は―。
- ドーパミンは、ノルアドレナリンの「前駆体」である
- ドーパミンが変化して、ノルアドレナリンになる
- 両者の働きも、ほぼ同じである
- だから、ドーパミンかノルアドレナリンのどちらかを、外さなければいけない
…ということです。この3つを「三大~」として並べるのは、たとえば「世界の三大鳥類」として―。
- ヒヨコ
- ニワトリ
- カラス
…を挙げるようなものです。「カラス」はOKとして「ヒヨコ・ニワトリ」は、「どちらか1つ」にしなければいけないでしょう。
そもそも、一人のブロガーさんが書いただけ
「三大神経伝達物質」と検索してみればわかりますが、ヒットする記事で「信ぴょう性のあるサイト・組織・ライター」が書いた記事は、1つもありません。一位に出てくるページがかなり古いものなので、おそらくそのブロガーさんの記事が「元ネタ」と思われます。↓
マイ レター「三大神経伝達物質」http://kaduno.in.coocan.jp/kaduno02/MyLetter/99kenkouhou/99warau/99shinkei.htm
しかし、このブロガーさんも特にプロフィールはなく、提供されているコンテンツを見ても「プログラマー的な方」なので、「三大神経伝達物質」という分類は、医学的根拠は何もない、と言えます。
4-3.どちらも「適量の分泌」が重要
「中道を歩め」は仏教の主要な教えですが、これは脳内物質の分泌でも言えるようです。
- セロトニンもドーパミンも「多ければいい」ものではない
- 「バランスが取れている」だけでもダメ
- バランスが良くても「両方、大量」だった場合、問題が起きる
- そもそも、人為的にサプリなどを使わない限り、そうはならない(大抵)
- だから、自然に生きることが大事
- 何が自然かは、自分で決める
…ということです。「両方大量でもよくない」ということは、それぞれ「分泌が過剰になった時の症状」を見ればわかります。
4-4.セロトニンが過剰→「セロトニン症候群」
セロトニンが過剰に分泌されると「セロトニン症候群」になります。これは厚労省なども認めて、治療のやり方を通達しているものです。
そのため、とりあえず現時点では「国も認める、公式の症状」ということ。(実は、このレベルまで行かないと、医学というのはわからないことだらけなのです)
4-5.ドーパミンが過剰→「陽性統合失調症」
で、セロトニン症候群より遥かに有名な「ドーパミンが過剰になると、統合失調症になる」という説。実は、これは―。
- 1950年から続く、有名な仮説
- 「ドーパミン仮説」と呼ばれる
- 統合失調症の「陽性」については、確かに当てはまる
- しかし「陰性」についての臨床結果は、当てはまらない
ということで「統合失調症すべて」には該当しないと見られています。なので、正確には「統合失調症の陽性症状」限定と考えた方がいいでしょう。
5.セロトニン・ドーパミンの元になる栄養素<
ここまで書いた通り、キャッシング依存症の原因となる「衝動制御障害」を起こさないためには「セロトニン・ドーパミン」が適量に分泌されることが、重要だといえます。
セロトニン・ドーパミンのどちらも「アミノ酸」から生まれる物質ですが、それぞれのアミノ酸の名前は下のようになっています。
- 5-1.セロトニン…トリプトファン
- 5-2.ドーパミン…チロシン・フェニルアラニン
以下、これらのアミノ酸が多く含まれる食品をまとめていきます。
5-1.セロトニン…トリプトファン
セロトニンの原料となる「トリプトファン」を多く含む食材は、下の通りです。
- かつおぶし
- 小麦たんぱく
- 高野豆腐(こうやどうふ)
- 大豆
- きな粉
- あまのり
- ごま
- カシューナッツ
- 小麦胚芽
- すじこ
…などなど、全体的に「かつお・大豆・小麦系」です。
トリプトファンは、「一日に必要」と言われている量(基準値)が「202mg」ですが、これら上位の食品は、「100g食べた場合」、それぞれ基準値の2倍~4倍のトリプトファンを摂取できるようになっています。
(つまり、上のどれかを50g程度食べているだけでも、十分ということです)
5-2.ドーパミン…チロシン・フェニルアラニン
ドーパミンの原料になるのは「チロシン」と「フェニルアラニン」です。それぞれ上位10個の食材を一覧にすると、下のようになります。
チロシン
- かつおぶし
- 小麦たんぱく
- 高野豆腐
- チェダーチーズ
- プロセスチーズ
- きな粉
- 大豆
- すじこ
- あまのり
- たらこ
フェニルアラニン
- 小麦たんぱく
- かつおぶし
- 高野豆腐
- きな粉
- 大豆
- ゼラチン
- さらしあん
- ピーナッツ
- すじこ
- リョクトウ
この2種類の栄養素を見ても、やはり
- かつおぶし
- 小麦たんぱく
- きな粉
などが上位を占めています。特定の食材だけにこだわる必要はありませんが、かつおぶし・きな粉(大豆)などは、意識的に日々の食事に取り込むといいかも知れません。
6.参考文献&サイト一覧
- 6-1.「衝動制御障害」について
- 6-2.「借り入れ規制でヤミ金が増える」
- 6-3.「三大神経伝達物質」の間違いについて
- 6-4.セロトニンの過剰分泌について
- 6-5.ドーパミンの過剰分泌と、統合失調症の関係
- 6-6.各栄養素を多く含む食材ランキング
- 6-7.人文系の出典・一覧
6-1.「衝動制御障害」について
- 柳雅也、辻井農亜、白川治 衝動制御障害 脳科学辞典 http://bsd.neuroinf.jp/wiki/衝動制御障害 (2015)
- 衝動制御障害の医学的原因が「前頭前野眼窩部」「セロトニン伝達」などにあるとされる点について、参考
- 切目栄司、白川治「衝動性の神経生物学」分子精神医学9(4): 306 -310、2009年
- 「衝動制御障害」と、セロトニン伝達の関係について、参考
6-2.「借り入れ規制で、ヤミ金が増える」
- ダイヤモンド・オンライン「最新データが示す金融庁の失政 法改正でヤミ金“再横行”の実態」
- http://diamond.jp/articles/-/14645
- Wikipedia『アメリカ合衆国における禁酒法』『アル・カポネ』
- https://ja.wikipedia.org/wiki/アメリカ合衆国における禁酒法
- https://ja.wikipedia.org/wiki/アル・カポネ
- 小林節(2008)『国家権力の反乱』日新報道
- 「貸金業法改正と、禁酒法の失敗が重なる」ことについて、参考
6-3.「三大神経伝達物質」の間違いについて
- マイレター「三大神経伝達物」
- http://kaduno.in.coocan.jp/kaduno02/MyLetter/99kenkouhou/99warau/99shinkei.htm
- おそらく、この説が広まる元となったサイトさん
- Wikipedia『ドーパミン』
- https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%89%E3%83%BC%E3%83%91%E3%83%9F%E3%83%B3
- 最初の1行で「ノルアドレナリンの前駆体」と明記されている
6-4.セロトニンの過剰分泌について
- Wikipedia『セロトニン症候群』
- https://goo.gl/8DWyiW(*短縮URL)
- セロトニンの過剰分泌=セロトニン症候群の弊害について、参考
- 厚生労働省「重篤副作用疾患別対応マニュアル―セロトニン症候群」
- http://www.info.pmda.go.jp/juutoku/file/jfm1003003.pdf
- セロトニンは「あくまで適量であるべき」ことを、厚労省も認めている(当然だが)
- ロケットニュース24「【新事実】幸せホルモン「セロトニン」は腸から出てることが判明! カレーを食べるとドバドバ出るらしい(笑)」
- http://rocketnews24.com/2014/01/06/401937/
- 「セロトニンの95%が腸で分泌されている」
- 「カレーなどの食品でセロトニンをドバドバ出せば、心身ともに健康になれる」
- …などの間違った情報が書かれている。
- 越田治療院「セロトニンに関する誤解」
- http://goo.gl/9JfGMz(*短縮URL)
- 上記のロケットニュースの記事の、科学的な誤りを指摘している
6-5.ドーパミンの過剰分泌と、統合失調症の関係
- Wikipedia「統合失調症 # ドーパミン仮説」
- https://goo.gl/T0onXf
- ドーパミン仮説について「近年は批判が多い」ことを指摘
- せせらぎメンタルクリニック|精神科・心療内科「統合失調症の原因、ドーパミン仮説とは」
- http://seseragi-mentalclinic.com/schizoprenia-cause-dopamine
- 「4.ドーパミン仮説の限界」で、「陽性のみに当てはまる」と指摘
6-6.各栄養素を多く含む食材ランキング
- 以下、すべて「フードポケット」より
- 『チロシン』http://foodpocket.jp/eiyou-seibunn/chiroshinn/
- 『フェニルアラニン』http://foodpocket.jp/eiyou-seibunn/feniruaraninn/
- 『トリプトファン』http://foodpocket.jp/eiyou-seibunn/toriputofann/
6-7.人文系の出典・一覧
- マーク・トウェイン著、中野好夫・訳(1973)『人間とは何か』岩波書店
- 「人間は、環境に支配されて、欲望のために動く機械に過ぎない」と主張する、マーク・トウェインの晩年の名作
- 守屋洋(2014)『荀子 性悪説を基に現代人にこそ必要な「礼」と「義」を説く』PHP研究所
- 荀子の性悪説は「教育・環境を重視する」教えである、という点について参考
- 手話de仏教「中道について」
- http://www.k5.dion.ne.jp/~junsei/kouza_asa10chudo.html
- 中道とは「ただ真ん中を取るわけではない」ことが、書かれている