みずほ銀行カードローンでお金を借りるデメリットは―。
- 土曜日・日曜日の借り入れができない
- 平日の午前中に申し込みが必要
- みずほ銀行の口座がない場合、スピード開設しないといけない
- ATMの利用手数料がかかることが多い
という4つになります。以下、詳しくまとめていきます。
目次
みずほ銀行は土日キャッシングができない
まず、これがみずほ銀行カードローンの最大のデメリットでしょう。平日のスピードキャッシングはできますが、土曜日・日曜日・祝日のスピード借入はできない…という風になっています。もちろん、審査通過した後で、ATMなどで土曜日・日曜日・祝日に借り入れをするというのはできます。
で、このように「土曜日・日曜日の借り入れに対応していない」という銀行カードローンが他にどれだけあるかというと―。
- 横浜銀行
- 静岡銀行
…だけです。大手の銀行カードローンの中では。その他の大手の銀行カードローンは、みんな「口座が必要」などの条件はあっても、土曜日・日曜日の融資に倒しているんですね。この点は、みずほ銀行カードローンのかなり大きなデメリット・短所です。
もちろん、その分低金利である
もちろん、その分みずほ銀行カードローンは低金利です。大手の銀行カードローン全体でもイオン銀行・ソニー銀行についで三番目の低金利なので、できるだけ安くお金を借りたい…と思っている方にとってはおすすめです。また、土曜日・日曜日の審査などのサービスを削減しているから、低金利を実現できる…ということも当然あります。
なので、必ずしも土日キャッシングができないのが悪いというわけではないのですが、「休日にお金が必要」となった時に、物理的に役立てないのは事実でしょう。
みずほ銀行カードローンは、余裕がある人向け
基本的に、みずほ銀行カードローンはそもそも「一定の余裕がある人」のためのキャッシングなのです。つまり―。
- 大至急お金が必要!
- 土曜日・日曜日・祝日だけど、お金が必要!
というような、思考回路にビックリマークが付いているような人には、あまり融資する気がないわけですね。と書くと冷たいとか差別していると思われるかも知れませんが、そうではありません。
- こういう人に対して融資すると、貸し倒れする
- そのコストは、必ず回収しなくてはならない
- 銀行カードローンだから、当然利息で回収する
- つまり「利息」を充当する
- つまり、貸し倒れにならず、まじめに返済した人の「利息」が
- 返済せずに、貸し倒れになった人々のフォローに使われている
ということなのです。これは税金や公的資金の注入でもよくある破綻ですが―。
- 特定の組織の中に
- お金に関してダメな人が入ると
- 周りの人がみんな「金銭的に損をする」
ということなんですね。こう書くと冷たいようですが、そういう風に「冷たく」しないと―。
- すべての銀行が
- 破綻したら国が救ってくれるし
- 誰からも嫌われたりしないから大丈夫
と思って、ますます腐敗した経営をし始めるのです。(バブル期の投資の失敗だって、立派な腐敗です。信用金庫はあの頃断固として投資しなかったのですから。あと、武富士もしていません。これは武井保雄会長の英断だったのです。その頃の彼は聡明な人だったのですが)
…という風にバブル期の金融機関のような失敗をしても―。
- 金銭的には政府が救ってくれて
- 人間的にも批判されない
となったら、誰がまじめに、危機感を持って仕事をするでしょうか。するわけがないのです。なので、せめて公的資金によって救われたような金融機関に対しては、(震災など、何かやむを得ない事情があったのでなければ)批判をしなければいけないし、彼らはそれを反省して、強くならなければいけないのです。
(彼ら…というか人間が強く正しくなるには、こういう厳しさが必要なのです)
というように「貸し倒れのリスクがある人を排除する」というのは、ある程度までは当然のことなんですね。消費者金融でも銀行カードローンでも、これをやらないと―。
- 毎日真面目に働いて稼ぎ
- 節約し、貯金しているような人たちが
- それを全然しないで、パチンコ・スロットなどで破産した
- …というような人の分まで、「利息で補填」しないといけない
となるわけです。なので、みずほ銀行カードローンにしても、その他の銀行カードローン・消費者金融にしても、一定以下の信用度の人は排除するというのは、当たり前なんですね。大多数の「善良な人」のためにそうしないといけないのです。
お金がない人は善良、というのは勘違い
私は消費者金融や金融機関の研究をするまでは―。
- お金がなくて借金をしている人は
- みんな善良なワーキングプアのような人で
- 消費者金融は強欲に彼らから取り立てる悪人
のように思っていました。しかし、実態は全然違うんですね。確かに中には善良な多重債務者の方々もいるのですが、90%くらいはそうではなく―。
- 普通の人だったら、我慢して続ける仕事を、すぐにやめてしまう
- 風俗にハマって遊びまくる
- お酒やタバコをやめられない
…など、書き始めるときりがないのですが、「これはもう、本人が悪いだろう」と誰もが思うような人が多いのです。そうだからこそ、途中で「これはやばい」と気づかずに、どんどん借金を増やしていくのです。(普通は途中で怖くなって、真面目になるものです。私もクレジットカードの強制解約になった時、さすがにこれではいけないと思ったものです)
なので、いつでも「急ぎでお金を借りたい!」と脳内でビックリマークが連発されているような人は、人生を根本から改めないといけないのです。それぞれの事情があるかも知れませんが、みずほ銀行などの金融機関が彼らに対してするべきことは―。
- 融資という「麻薬」を与えることではなく
- 「適正な審査」をして「世界とはこういうものである」ということを
- 本人たちに痛感していただく
ということなんですね。ここで銀行カードローンや消費者金融のやっていることは、あくまで「適正な審査」であって、わざと厳しくしているわけではありません。適正な審査をして落ちるのであれば、もう本人の問題なのです(そもそも、消費者金融・銀行カードローンは融資したいのです。そうして初めて彼らも利益を出せるのですから)
…と、少々白熱しましたが、要するに一定の信用度に達しない人を審査で落とすというのは、この上なく正しいことなのです。それが―。
- その他のすべての利用者のためであり
- 借りようとした本人のためでもある
ということなんですね。「今日一日、何も食べていない…」という人もいるかも知れませんが、そうした方には生活福祉資金・母子福祉資金・年金担保貸付制度など、国の融資制度がたくさんあるのです。福祉というのは国の仕事であって、銀行カードローンや消費者金融の仕事ではないのです。(この当たり前のことが、よく勘違いされ、混同されているわけですね)
なので、みずほ銀行カードローンは「一定以上のクレジットスコアがある人向け」のカードローンなのです。だから「休日だけどお金が必要!」というような「やや焦っている人」は、最初から融資の対象にしていない…ということなんですね。
(要は、この段階ですでに「利用者の選別」をしているのです)
平日でも、夜間はキャッシングできない
これも上の「土曜日・日曜日・祝日」と似たような内容ですが、平日でも、夜間になるとみずほ銀行カードローンはスピード借り入れできません。大体平日の午前中に申し込みしないと、スピード借入は難しいと思ってください。
「かなり厳しいな」と思われるかも知れませんが、その通りです。そして、厳しくする理由は、上に書いた通りです。
- 低金利のサービスを維持するためには
- 貸し倒れのリスクを下げないといけない
- そうすれば、貸し倒れコストを利息で補填する必要がないので
- 低金利を維持できる
ということです。消費者金融の金利が高いのは、この逆なんですね。
- 「本当に困っている人」に融資しようとすると
- どうしても貸し倒れを出さざるを得ない
- その分は、利息で穴埋めするしかない
- だから、高めの利息をとる
という風です。ちなみに、「ちょっとだけ、緊急でお金が必要」という人のために初回30日間無利息などの無利息サービスもありますが、当然この分も「利息で穴埋め」しています。
つまり、みずほ銀行カードローン以上の低利息である「無利息期間」については―。
- 短期間で返済する人にとっては、理想的なシステムだけど
- 長期間借り続けている人は
- 「短期間で完済した人」たちが「無利息で借りた分」まで負担している
ということなのです。もしこれで「ひどい!」などと思ったら、少し冷静に考えてください。「要は、短期間で返済すればいい」だけなのです。
- 働いて稼げばいい
- お金を使わなければいい
- 飲み会の誘いを断って、飲み会のお金を浮かして
- その時間も、働けばいい
という、ただそれだけのことなんですね。私もかつて多重債務者だったのでハッキリ言いますが、多重債務者の方々というのは、決して「善良だから」そうなったのではなく、「意志が弱いからそうなった」というケースがほとんどなのです。
これは人間そのものが悪いのではなく―。
- マーク・トウェインやパスカルが言うとおり
- あるいは性悪説の『荀子』が言うとおり
- 人間は「環境や習慣に支配される、ただの機械」であり
- 環境や習慣を正すことで、いくらでも変われる
ものなのです。『荀子』の性悪説というのは、実は性善説なんですね。「生まれつき悪い人間など、いない。環境と習慣の問題だ」と言っているのです。
だから、多重債務者の方々の人生を否定しているわけではなく、「本気出せ」ということなのです。「何かを人のせいにしてはいけない」ということなんですね。キャッシングをしている時点で、もう成人なのだから、大人なのです。西城秀樹のヤングマンではありませんが「もう大人なんだよ」と、自覚しなければいけないのです。
(多重債務者の方々は、30を過ぎてもこの自覚がない人が、ものすごく多いのですが…。これは『闇金ウシジマくん』の「バイト君編」にも書かれていることです。丑嶋の部下の高田が、「なんつーか、30才ってもっと大人だと思ってました…」とつぶやくんですね。ちなみに、丑嶋は23才です)
…と、少々話が膨らみましたが、こういう理由で―。
- みずほ銀行カードローンが平日の日中しか融資していないのは
- 「利用者の選別」のために、必要なことである
- そして、利用者の選別は、(当たり前だが)正しい
- カードローンの利用者全体のためにも、申込者本人のためにも
- 選別をしなければいけない
ということです。日本人はこういう「厳しさの愛情」を知るべきだと思います。これを知らない教師が、「みんなで手を繋いでゴール」などという、寒いことを考えたのでしょう。
みずほ銀行の口座がない場合は、スピード開設が必要
これはメリットというかデメリットというか微妙な所です。受け取り方次第なのですが―。
- 口座がなくても、スピード開設できる…メリット
- スピード開設しないといけない…デメリット
となります。ゲーテかショーペンハウアーか忘れましたが、下のような短い詩があります。
2人の囚人が、独房の窓から外を見た。一人は泥を見た。一人は星を見た。
…というものです。言わんとすることはわかるでしょう。どんな状況でも、それをどう受け取るかは、その人次第ということですね。
というわけで、みずほ銀行の口座の上の例でも、メリットなのかデメリットなのか迷う所ですが、とりあえず「デメリット」として考えると―。
- 新生銀行カードローン レイクや、三菱UFJ銀行・三井住友銀行だったら
- 口座なしでOKだし、スピード開設もしなくていい
- これら3つの銀行カードローンと比較すると、みずほ銀行は借りにくい
となります。なので、比較する対象次第なのですが、こうして三井住友銀行・三菱UFJ銀行・新生銀行と比較すると、これはみずほ銀行のデメリットということになるでしょう。一方―。
- イオン銀行は「口座が必要」で
- スピード開設はできない(1週間はかかる)
…という風になっています。こうしてイオン銀行カードローンBIGと比較すると、みずほ銀行は有利なわけです。みずほ銀行は、口座なしでも、スピード開設可能!となるわけですね。
なので、結局比較する銀行カードローン次第ですし、その申込者次第ですが、何はともあれ「口座がない場合は、口座開設が必須」という点は意識しておいて下さい。
ATMの利用手数料がかかることが多い
これは間違いなく、みずほ銀行カードローンのデメリット・短所です。(といっても、メリットの方が多いし、メリットがあってこそ生まれているデメリットなので、別に悪いことではないのですが)
で、具体的にどう利用手数料がかかるのかというと―。
- コンビニの提携ATMが有料
- 他の銀行のATMも有料
- みずほ銀行のATMは無料だが
- 時間外手数料は有料
ということ。つまり―。
- コンビニ
- 他の銀行
- 時間外
の、いずれも有料ということです。これがたとえば三菱UFJ銀行カードローン「バンクイック」だったら―。
- 提携コンビニ…無料
- 三菱UFJ銀行…無料
- 時間外…無料
となっています。時間外の手数料について「え?普通の預貯金だと有料じゃない」と思った人もいるでしょう。そうです。実はカードローンの借入・返済の方が、優遇されているのです。
…といっても、頭がいい人は気づいたでしょうが、「利息で補っている」わけですね。ここでも損しているのはやはり「いつまでも完済しないで、利息を払っている人」なのです。繰り返しますが、これは三菱UFJ銀行などの金融機関の側が悪いのではなく「完済という辛いこと」を先延ばしにしているのが問題なのです。
辛いことは、誰だって辛いのです。しかしみんな我慢しているのです。古来から我慢してきたから、「先憂後楽」という言葉があるし、「アリとキリギリス」の童話だってあるのです。(その他、ウサギと亀でも何でもいいですが…)
とにかく、『ドラゴン桜』の言うとおり、こうやって「搾取される」のが嫌だったら、努力するしかありません。生まれを嘆いても仕方がありません。私は今カンボジアにいるので思いますが、日本に生まれたというだけで、大多数のカンボジア人より、経済的には遥かに有利です。日本人が「努力をできない」というのは言い訳だと思います。
実は、利用手数料がかかるみずほ銀行の方がいい?
と、また精神論になりましたが、借入超過にならないためには何よりも精神が重要なので、度々こういう話を挟んでいます。そして、上のように考えると―。
- 利用手数料がかからない三菱UFJ銀行などのカードローンより
- 実は利用手数料がかかるみずほ銀行の方がいいかも
という考え方ができます。というのは―。
- 三菱UFJ銀行カードローンのようなタイプの場合
- 夜間に返済しない人は、コンビニの提携ATMなどを使わない人でも
- その分のコストを「利息」として払わされている
- 一方、みずほ銀行はそういうサービスがないから
- その分最初から低金利
- 時間外やコンビニの提携ATMなどの返済をせず
- 時間内で、みずほ銀行のATMで返済すればいい
ということです。これが先に書いた実はメリットでもあるということなんですね。ちなみに、、三菱UFJ銀行とみずほ銀行の実質年率を比較すると―。
みずほ銀行カードローン | 3.5%~14.0%(実質年率) |
---|---|
三菱UFJ銀行カードローン「バンクイック」 | 1.8%~14.6%(実質年率) |
となっています。この金利差がまさに「手数料」の分だと考えていいでしょう。ちょうど金額的にこのくらいですからね。
なので、個人的にはみずほ銀行カードローンのこの「手数料がかかる」というのは「デメリットではなく、むしろメリット」だと思っています。その分低金利なわけですからね。これで三菱UFJ銀行と同じ金利だったらデメリットですが。
メリットとデメリットは、常に一体である
ここまでの話で何となく気づくと思いますが、メリットとデメリットは、実は相反するものではないのです。「禍福は糾える縄の如し」という言葉もあるように、「2本の紐が編まれて縄になる」ように、実はメリットとデメリットというのは、両方が一緒に編まれて、一つの縄になっているようなものなのです。なので―。
- 「いい部分」だけもらって
- 「悪い部分」は受け取らない
なんてことはできないんですね。つまり―。
- 低金利なら審査が厳しい
- 審査が甘いなら、高金利
- 手数料が無料なら、高金利
- 低金利なら、手数料がかかる
という風に「どれか」「どっちか」は引き受けないといけないのです。これは当たり前のことで―。
- 低金利なのに審査が甘いというカードローンがあったら
- 誰でもそこで借りたい
- だから申込者が殺到して
- 業者・銀行が用意したお金は、すぐになくなる
- だから、審査が厳しくするか
- 新規の申し込みの受付を中止するか
というどちらかになるわけです。で、完全に中止するのは「早い者勝ち」で不平等なので「審査が厳しくする」というふうになるわけですね。当たり前の力学です。
キャッシングのメリット・デメリットに限らず、世界というのはなんだかんだでよくできているんですね。「落ち着くべきところに、落ち着いている」ということです。
みずほ銀行カードローンのデメリット・まとめ
と、だいぶマインド的な話を盛り込みましたが、最後にみずほ銀行カードローンのデメリットをまとめます。
- 土曜日・日曜日の借り入れができない
- 平日の夜間審査もできない
- 手数料がかかる(みずほ銀行でも、時間外はかかる)
- 口座なしの場合、スピード口座開設が必要
という風です。上に書いた通り結局、メリットと思うかデメリットと思うかはその人次第なので、そういう意識を持って、他の銀行カードローンと比較していただけたらと思います。