地方銀行のカードローンでお金を借りるメリット―。これは一覧にすると―。
- 人によっては、大手より審査に申し込みやすくなる
- 地方で事業をしている方は、今後融資を受けるときなどに有利
となります。以下、詳しくまとめていきます。
人によっては、大手銀行より審査に申し込みやすい
地方銀行は当然、大手銀行より規模が小さいです。ということは―。
- その銀行で利用実績が
- 大手以上に「大きく影響する」
ということなんですね。で―。
- その利用実績が「良いもの」であれば
- カードローン審査でも当然有利に働く
- 悪いものであれば、悪い方に働く
ということです。要は、小さい子供の体ほど、薬の効果が良くも悪くも大きく出るように規模が小さいほど、利用実績の影響が大きくなるということです。なので、ある意味諸刃の剣なんですね。
銀行の利用実績というのは?
ざっと一覧にすると―。
- 口座をいつから保有しているか
- どのくらいの入出金の履歴があるか
- 年金などの重要なお金の振り込み先に指定しているか
- 住宅ローン・マイカーローンなどの目的別ローンを、その銀行で組んでいるか
- 家族もその銀行を利用しているか
…などですね。で、それぞれどのような内容だと有利に働くかというと―。
- 口座の保有期間…長い方がいい
- 入出金の履歴…多い方がいい
- 重要な振り込み…年金・お給料など
- 目的別ローン…その他、教育ローン・リフォームローンなど何でも
- 家族の口座…これは特に影響しないかも
という風です。ちなみに、目的別ローンはただ利用しているだけではなく、当然返済の延滞・滞納がないことが条件です。延滞・滞納があったら、逆に不利になります(当たり前ですが)。
…で、これらの条件は大手銀行でも当然有利に働くのですが、その度合が、地方銀行のカードローンの方が大きいだろう…ということです。ユーザーの人数が少ない分、一人ひとりの利用実績がよく吟味される…ということですね。
事業をしている人は融資を受けやすくなる
中小企業を経営している法人経営者・会社代表者の方々や、あるいは個人事業主の方々だと、地方銀行・信用金庫・信用組合などのローカルな金融機関でお金を借りることが多いでしょう。で、そういう場合に―。
- これまでにカードローンなどの融資の利用実績があって
- その借入・返済の履歴が良好な場合
- 事業の融資の審査も申し込みやすくなる
ということが指摘できます。また、審査に申し込みやすくなるだけではなく、借入枠が大きくなるなどのメリットもあります。なので―。
- 事業をしている
- 今後、地方銀行から融資を受ける予定である
- 個人のカードローンの借入先は、どこでもいい
という場合は、地方銀行のカードローンを利用するといいでしょう。地方銀行のカードローンは、大手銀行のカードローンに比べて、特にデメリットはありません。強いて言うなら―。
- 学生が借りにくい
- 在住・在勤エリアが制限されている
ということくらいですが、事業者の方々の場合、このどちらも無関係なわけです。なので、地方銀行のカードローンのデメリットというのは特にないんですね。なので、上のような条件に該当する場合は今後のために、地方銀行のカードローンでお金を借りる…というのもおすです。
信用金庫でお金を借りるのもあり
さらに言うと、もっとローカルな金融機関として、信用金庫などからお金を借りる…というのもありです。というのは―。
- 地方銀行より信用金庫の方が規模が小さいので
- 利用実績の影響がさらに大きくなる
- そのため、カードローンなどの利用実績を積んでおくと
- いざという融資の時に、借入を申し込みやすい
ということですね。ちなみに、「規模が大きい金融機関と取引していた方が、信用がつく」と思っている方がいたら、そういう見栄は捨てた方がいいでしょう。もちろん、それが事業としてプラスになることが「明らかにわかっている」という場合はいいでしょう。しかし「何となく」という場合は、そういう見栄は捨てた方が事業はうまくいきます。というのは―。
- 誰でも見栄を張りたいし、人から好かれたい
- そのため、人から好かれるような場所・仕事には
- 自ずと事業者が殺到する
- つまり、競争が激しくなる
- 融資する金融機関や、仕事を発注する大企業の側は
- 「相手を選べる」ようになる
- つまり、彼らは「貸し渋り・貸し剥がし」をしたり
- 「取引先を買い叩く」ことがしやすい
ということです。実際、有名な大企業の下請けがよく買い叩かれる…というのは有名な話です。これはウェブの世界でも同じで、有名な企業との取引は、誰もがしたがるので、彼らと取引しようと思うと、自然と競争が激しくなり、買い叩かれます。なので、そういう会社と取引しているベンチャーほど、大体儲かっていないと思っていいでしょう。
(ごく稀に数十億円の資金調達に成功する…などがありますが、そういうものはレアケースです。世の中では、うまくいったレアケースばかりが目立って報道されますが、それは「犬を噛む人間」がニュースになるのと同じです。ニュースになるということは「現実にはそれはめったに起きないし、起こすのは難しい」ということです)
…と、少々事業の話になりましたが、こういうことで「小さい事業者は、取引する金融機関も会社も、規模を問わない」方がいいんですね。あくまで「問わない」だけであってこの事業は、絶対にここと組むべきであるという相手が、たまたま大企業だったら、それはそれでいいでしょう。その場合―。
- 向こうにとっても、あなたは「替えの効かない存在」なわけでだから
- 買い叩くことはできない
- だから、お互い良好な関係を築ける
ということです。なので、要は相手を「規模の大小」で選ぶのではなく―。
- 自分は何をやるべきなのか(やりたいのか、ではなく)
- そのために、誰と組むのが最適なのか(もっとも社会やお互いにとって良いのか)
を考えるべきでしょう。ちなみに、人気の職業や、大手との取引、名門大学、一流企業などを目指して「激しい競争」をすることは、社会のためになりません。
- 競争を激しくしても、他の競争相手を疲弊させるだけで、これは社会のストレス源になる
- また、こういう「大衆が誰でも理解できるもの」というのは、要するに「もう陳腐」なので
- イノベーションが起きない場所である
- そこに「貴重な能力・労力」をつぎ込んではいけない
ということです。『僕は君たちに武器を配りたい』という2010年のベストセラーの中で、投資家の瀧本哲彦氏は大学生の就職したい企業ランキングは、投資家からすると「もうすぐ潰れそうな企業ランキング」と書いています。もちろん、「潰れそう」は半分冗談として書かれていますが、大体それらの企業が5年後か10年後に倒産したり、深刻な経営不振に陥る…というのはよくある話です(昨今の日本の製造業を見ていてもそれが、よくわかるでしょう。過去には山一證券の破綻など、こういうことは本当によくあるのです。山一證券の社員さんなど、自社の株価が急落していても「こんなにうちの株が下がるのはおかしい」と、チャンスだと思って買い込んでいた…というくらいです)
…と、少々話が膨らみましたが、このように「世間のふわふわした感覚」はすべて無視した方がいいんですね。「ネットのニュースサイトの編集者」などのように「彼らを利用する」ためn彼らの動向をチェックするならいいのですが、「踊らされる」のは間違っているわけです。(クリスマスという、一番ホテルの値段が高くなる時に、ホテルを予約するなどですね。こういう道楽は、超大金持ちになって初めてやるべきだと、私は思います)
…ということを考えると、事業者の方が融資を受ける金融機関は、地方銀行よりさらに小規模にして、信用金庫などにした方がいいかも知れない…というわけです。この辺は、その会社のこれまでの歴史や沿革・付き合いにもよるでしょうが、何にしても「小規模な金融機関」には、こういうメリットがあるわけです。
以上、基本的に事業者の方々向けの内容ではありますが、これらが地方銀行のカードローンでお金を借りるメリットだといえます。銀行カードローンでキャッシングすると決めていて、大手で借りるか地方銀行で借りるか迷っている方は、ぜひ参考にしてみてください。