キャッシングの基礎

金融機関のカードローン~銀行・労働金庫・信用金庫・信用組合・農協・漁協など~

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この記事では、キャッシングの用語の中でも、「借り入れ」などの基本的な用語や、金融機関の種類など(預貯金取扱金融機関など)少々専門的な単語をまとめていきます。

カードローンやキャッシングに関する知識の一端として、参考にしていただけたら幸いです。

 基礎的な用語

 「金融機関」関連

「借り入れ」について

借り入れ(借入・借入れ)とは、お金や物を借りること。一般的にはお金を借りる意味だけで使われますが、国語的には物品を借りることも含まれているわけです。

で、そのように「お金を借りる」が基本的な意味なので―。

などと同じ意味でも使われます。ちなみに、対義語は「貸し付け」や「貸出」です。たまに「融資」が借り入れと同じ意味で使われますが、これは違います。

  • 融資とは「貸し付け」のことで
  • 「貸し手側」の言葉なので
  • 「借り入れ」する側の言葉ではない

ということ。なので、「対義語」なんですね。

…と、国語的な説明になりますが、借り入れとは、こういう用語です。

「借金」について

借金を無条件に悪いものだと思っている人は多いですが、それは違います。借金は―。

  • それを使って、お金を増やせる自信があるなら、いい
  • あるいは、何か「ものすごく大切な何か」のために使うなら、いい

となります。後者については「子供の命を救うための手術」などでしょう。ボランティアなどは省きます。省くべきだと思います。借金してまでボランティアする人は「まず、自分のことからどうにかした方がいい」というのが基本だからです。

中には『マジでガチなボランティア』の石松さんのように、カンボジアの病院建設のために一時的に借金してしまった…ということはあるでしょう。こういう「挑戦して一時的に失敗した結果」というのは、もちろん全然OKです。

そうではなく「本気で挑戦していないボランティアで、一心不乱にお金を稼ぐ覚悟はないのに、偽善はしたい」という理由で借金をするなら、それは間違っています。

つまり、借金というのは「いくらしたか」などの金額も重要なのですが、最終的には「どんな気持ちでしているか」に尽きると思います。「じゃあ、正しい気持ちでしたら、多額の多重債務でもいいのか?」と思われるかも知れませんが、「正しい気持ちで、そういう変な借金をする」というのは、至難の業です。

なので、「正しい借金」「そうでない借金」の定義は、最終的には「気持ち」の問題だと思います。「それを使って、お金を増やせるかどうか」という定義がよくされますし、東京スター銀行のCEOの外国人の方も確かそう言われていました。

これが一番客観的でわかりやすい基準ではありますが、それだと「心臓病の子供を救うための借金」などは否定されてしまうので、やはり最終的には「どんな気持ちで」になると思います。

(ただ、こういうのはポエムと紙一重なので、やはり東京スター銀行のCEOの方が言われるように「明確な基準」を作っておいた方がいいとは思いますけどね。子供の手術などは例外ですし)

「融資」とは

融資とは「お金を貸す」こと。「借りる」ことではありません。これは―。

  • 融資を「受ける」
  • 融資を「お願いする」

などの表現でわかります。借り手の場合は、こういう「受け身」の表現になるわけですね。なので、融資という単語は「貸し付ける」という意味が本来のものです。

「スピード融資」などの単語があるので、段々「キャッシング」と同義語になってきて「借りる」意味で使っている人も多いですけどね。正確には融資とは「貸す」ことです。

「キャッシング」とは

キャッシングとは、下のような定義になります。

お金を貸すこと、借りること。特にATMを使って、業者から借りること。

…というもの。まず「借りること」だけというのは間違いです。というのは、キャッシングに「対応」するという表現があるため。「スピードキャッシング対応」などですね。

箇条書きしていくと―。

  • 「対応する」のは業者・銀行である
  • なので、この「キャッシング」をするのは、業者・銀行である(ここでは)
  • ということは、この時の「キャッシング」は「貸し付け」の意味である

ということ。もしこれが―。

  • 「キャッシングサービスに対応」だったら
  • 「お金を借りられるサービス」に対応している、ということなので
  • 「サービス」が入っているなら
  • 上のようなケースでも「キャッシング=借りること」という意味でOK
  • しかし、実際には「サービス」が入っていない
  • 「スピードキャッシング対応」などの言葉は、普通に使われる(公式でも)
  • ということは、キャッシングには「貸す」という意味もある

ということです。ちなみに、辞書の定義だと、辞書によってわかれています。

  • 『デジタル大辞泉』
  • 金融機関が個人に対して行う、現金自動支払機による小口金融。
  • 『大辞林』
  • 金を貸すこと。また,借りること。特に、CD や ATM などを利用して、消費者金融などから借金をすること。

参考URL…https://kotobank.jp/word/キャッシング-476246


…という風です。つまり―。

  • 大辞泉…「貸す」方だけ
  • 大辞林…「貸し借り」両方

ということです。ここまで書いた通り、正しいというか「業界の現実に即している」方は、後者の大辞林です。なお、前者の大辞泉が「貸す方」だけ書いているのは、少々意外です。「借りる方」だけ書くことが多いので。

「金融機関」とは

金融機関とは「金融取引に関する業務を営む組織のこと」です。カンタンに言うと金融が仕事の組織ですね。お店屋さん風にいうと「金融屋さん」です。

(花屋さんやケーキ屋さんなら可愛いのに、金融屋さんだと急に怖くなりますね)

一般的な定義だと、「銀行など」となります。銀行・信用金庫・労働金庫…という組織ですね。Wikipediaでも「狭義では」これらを指す、と書かれています。(狭い意味では、という意味ですね)

ただこれら(銀行など)は、正確には「預貯金取扱金融機関」といいます。

  • 金融機関の中でも
  • 「預貯金」を取り扱う組織

ということですね。消費者金融なども金融機関ですが、これらは「預貯金」の業務は取り扱わない…という意味です。

「預貯金取扱金融機関」とは

預貯金取扱金融機関は、「預貯金」の業務を扱う金融機関のこと。具体的には

などが該当します。多くの人が想像するのは、銀行・信用金庫あたりまでだと思いますが、農協・漁協なども含めて、預貯金取扱金融機関は意外と多くあるんですね。

と、普通にキャッシングする分には、まったく知らなくてもいい用語ですが、キャッシングの知識を深めたい方は、ぜひ参考にしてみてください。

「労働金庫」とは

労働金庫は「勤労者の助け合いのための、金融機関」です。要は「働いている人に、融資などのサービスをする」ということですね。こういうサービスをするという点では、銀行などと同じですが「勤労者に限る」というのが特徴です。なので―。

などの「働いていない」(あるいは、労働日数が少ない)などの方は、労働金庫のサービス(たとえばろうきんカードローン)などは対象外となります。

「銀行」のキャッシング

銀行のキャッシングは、大別して2通りです。

  • 銀行カードローン
  • クレジットカード(のキャッシング)

という風です。つまり―。

  • 銀行カードローン…現金の融資だけ
  • クレカのキャッシング…ショッピングもできる

ということですね。銀行も一応クレジットカードを発行しているのです。そして―。

  • そのクレジットカードで「買い物」もできるが
  • 「キャッシング」もできる

ということ。最終的に「お金を借りる」というのは変わりないのですが―。

  • 「それしかできない」か
  • 「買い物もできる」か

という違いがあるわけです。ちなみに、銀行のキャッシングの特徴としては―。

  • 低金利であること
  • 審査が厳しいこと
  • スピード借入がしにくいこと

が挙げられます。

「信用金庫」での借り入れ

信用金庫でもキャッシングはできます。銀行での借り入れと大体同じで―。

  • 「しんきんカードローン」というカードローンもあれば
  • 「しんきんカードVISA」などのクレジットカードもある

という風になっています。銀行カードローンとの違いは―。

  • スピード借入がしにくい
  • 在住・在勤エリアに制限がある
  • ↑(もちろん、自分の地域の信用金庫で申し込めばOK)

となっています。金利や限度額与信枠などの条件面では、それほど違いはありません。

「信用組合」のキャッシング

信用組合でもキャッシングはできます。これも信用金庫銀行と同様に―。

  • シンプルな「カードローン」もあるし
  • クレジットカードもある

という風になっています。信用組合のクレジットカードというと少々意外かも知れませんが「しんくみピーターパンカード」というものがあって、全国各地の信用組合が、これに加盟しています(すべての信用組合ではありませんが、かなりの数が加盟しています)。

なので、特に銀行や信用金庫などとの違いはありません。違いがあるとしたら―。

  • 信用組合は、地域や業種など
  • 「一定の条件」で集まった人々の金融機関なので
  • その条件に合致している人しか、利用できない

という点があります。しかし、合致していない人は、そもそも最初から信用組合を利用しようと思わないでしょう。なので、この点は問題ないです。

「漁協」での借り入れ

漁協でもお金を借りることができます。漁業従事者の方々だけしか借りられない…と思っているかも知れませんが、そうではありません。漁業従事者でないと借入不可なのは―。

  • 漁業近代化資金
  • 日本政策金融公庫資金

という2通りの融資です。これ以外の「各種ローン」であれば、一般人でも漁協でお金を借りることができます。最もわざわざ漁協でお金を借りようとする人はいないでしょうけどね(笑)。

で、その各種ローンというのは何かというと―。

  • JFマリンバンクという、漁協の銀行が提供するもので
  • 住宅ローン、教育ローン、マイカーローン、カードローンがある

カードローンは、通常の消費者金融などと同様、繰り返し何度でも借入・返済できるもの(規定の借入可能金額の範囲内で)

という風になっています。実は、普通のプロミス・アコム・アイフルなどの消費者金融や、あるいは銀行カードローンでは、漁業従事者の方々は少々不利と言われています。天候や海の様子に左右される(つまり、自然条件に左右される)職業であるため、安定収入と言いがたいわけですね。

安定収入は「お給料」という意味もあるのですが、もう一つ「その職業・業界自体が安定している」ということも、重要な要素です。その点で、漁業従事者は普通にお金を借りるだけだったら不利なのですが、漁業だったら、比較的審査に申し込みやすくなる(職業に対する理解がある)と考えていいでしょう。

なお、漁業の事業のために資金調達が必要なのであれば、先に書いた通り漁業が「漁業近代化資金」などの融資を提供しています。また、「近代化」でなくても、漁業関連の融資は漁協が一番受けやすくなっているので、消費者金融のビジネスローンなどを借りるよりは、そちらの方がいいでしょう。

(もっとも、そのようなことは漁業関係者の方なら百も承知で、おそらく「漁協で借りられない事情」があるから、消費者金融の事業者向けローンなどで借りようとしているのでしょうが…。しかし、そういうケースでは、消費者金融でも審査に通るのは難しいと思って下さい。)

「農協」での借り入れ

農協でも、漁協と同様にキャッシングができます。JFマリンバンクよりJAバンクの方が有名なので、こちらの方が一般人の方が借りる機会も多いでしょう。

農協でもやはり、漁協と同じく―。

  • 普通のカードローン
  • 目的別ローン(オートローンなど)
  • クレジットカードのキャッシング

という風に、主に3通りの方法で、現金での融資をしています。利用目的が明確に決まっている場合は目的別ローンで、それ以外の場合は普通のカードローンで借りる…という使い分けでOKでしょう。

(クレジットカードについては、単純に「今すぐお金を借りたい」という場合には、まったく不要だし、JAバンクでも大抵スピード発行はできないので、キャッシングだけが必要な方であれば、クレジットカードは無視してもいいでしょう)

また、これも漁業従事者の方々にとっての漁協と同じように、農協も、農業従事者の方々にとって理解があります。なので、農業従事者の方々がお金を借りたい時は、できるだけ農協を利用した方がいいかも知れません。

(後日、農業の事業性資金が必要になった時も、融資の相談に乗ってもらいやすくなりますしね)

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