地方銀行のカードローンでお金を借りるデメリットは―。
- 在住・在勤エリアの制限がある
- 土日キャッシングができない
- 学生が借りにくい
- マイナーな地方銀行だと、専業主婦も借りにくい
- 手数料が無料の提携ATMが少ない
などです。以下、詳しくまとめていきます。
在住・在勤エリアの制限がある
まず、真っ先に上がるデメリットはこれでしょう。もちろん、これは申込者の競争が減るという点で、メリットでもあります。ただ、そのエリアに在住・在勤していない人からすると良い悪いではなく、そもそも借入不可となるので、選択肢から除外される…というわけですね。ある意味デメリットですらないかも知れません。そもそも無関係というか…。
たとえば有名な地方銀行のカードローンの中でも、在住・在勤エリアに制限があるものと、ないものがあります。
- 横浜銀行…神奈川県・東京都・群馬県のみ
- 静岡銀行…制限なし
となっています。(横浜銀行の「群馬県」というのは、「前橋市・高崎市・桐生市」のみです)
というように、二大地方銀行カードローンといわれるこの2つでも、在住・在勤エリアの制限については有無がわかれています。静岡銀行の方は「インターネット支店」で口座開設すれば、全国各地どこにいてもいいんですね。
ということで、すべての地方銀行が「在住・在勤エリアが制限されている」というわけではありませんが、静岡銀行が例外なのであって、ほとんどは制限されています。なので、まずこの点がデメリットというか注意点になるでしょう。
土曜日・日曜日の借り入れができないことが多い
地方銀行のカードローンは大手の銀行カードローンと違って、土日キャッシングができない…ということが多いです。二大地方銀行カードローンである、横浜銀行・静岡銀行すらできません。その他の地方銀行もざっと調べてみましたが、ほぼ全滅です。もしかしたら私のチェック漏れがあるかも知れませんが、あってもせいぜい数件でしょう。
もちろん、この土曜日・日曜日の借り入れというのは土曜日・日曜日・祝日に「スピード審査をする」という意味であってすでに審査に通っている人が、提携ATMなどで「土曜日・日曜日・祝日にお金を借りる」ということはできます。要は「引き出し」はできるということですね。
(キャッシングの借り入れを引き出しと表現するのは、借り過ぎを助長してしまいますが、わかりやすく言うとこういうことです)
ということで、土曜日・日曜日・祝日のスピードキャッシングには対応していない地方銀行が多いのですが、これは大きなデメリットだといえます。(消費者金融だったら当たり前に対応していますし、銀行カードローンでも大手だったら、7割ほどは対応していますからね。その銀行の口座が必要などの条件つきですが)
学生がキャッシングできない
地方銀行のカードローンは、基本的に学生融資不可となっています。ここまで紹介している横浜銀行・静岡銀行もそうです。その他のマイナーな地方銀行のカードローンも、やはり「学生借入不可」という割合が多いです。
これは「土日キャッシング」に比較すると、比較的ましです。つまり「ある程度、学生融資可能」な銀行カードローンもあります。アルバイト収入があるなどの条件ですが。
ということで、すべての地方銀行のカードローンが学生借入不可というわけではありませんが、大手の銀行カードローンや消費者金融と比較すると、だいぶ借りにくいのは確かです。
(そもそも、学生のキャッシングは、大手の銀行カードローンでもかなりやりにくいですからね。三井住友銀行・オリックス銀行・イオン銀行などは、最初から学生融資不可となっています。)
手数料がかかる提携ATMが多い
大手の銀行カードローンは「手数料無料で利用できる提携ATM」が多くあります。まず―。
- コンビニの提携ATMはほとんど無料である
- 提携銀行もいくつか無料である
という風。特にコンビニの提携ATMは無料が基本で、例外としては―。
- みずほ銀行
- 横浜銀行
が有料になる程度です。(横浜銀行は、地方銀行というべきか大手銀行というべきか、微妙な所なのですが)
みずほ銀行カードローンが有料というのは少々意外かも知れませんが、こうした例外を除けばコンビニの提携ATMは全部無料で使える…というのが大手の銀行カードローンの基本です。
(その他の例外とはしては、イオン銀行カードローンBIGがセブンイレブンを使えないくらいです。セブンイレブンとイオンは小売業のライバルだからですね)
銀行で無料になる提携ATMについて
たとえばオリックス銀行カードローンの場合、下の大手銀行の提携ATMが無料です。
- ゆうちょ銀行
- 三菱UFJ銀行
- 三井住友銀行
- 西日本シティ銀行
- セブン銀行
「どうしてこんなに多いのか」と思われるかも知れませんが、下のような理由です。
- オリックス銀行は「ネット専業銀行」である
- つまり、実店舗や自行ATMを、もともと持っていない
- つまり、カードローンだけではなく
- 「普通の預貯金」の時から
- 他行のATMと提携しなくてはいけない
ということで、もともと、たくさん提携しているわけです。なので、そのネットワークがそのまま、カードローンの借入・返済でも利用できるようになっている…ということなんですね。
という風に、大手の銀行カードローンだと「無料で借入・返済できる提携ATMが多い」のですが、地方銀行のカードローンだとこうした提携ATMは少なくなります。そこまで利用者の人数もいないのでコストを投じてまで提携する意味が、特にないからです。
まとめ…地方銀行のカードローンのデメリット
以上、地方銀行のカードローンのデメリット・短所を書いてきましたが、最後に要点を整理すると下のようになります。
- 土曜日・日曜日の借り入れができないことがほとんど
- 学生借入がしにくい(借入不可が多い)
- 無収入の専業主婦も(大手と比較すると)借りにくい
- 在住・在勤エリアに制限がある
- 手数料無料の提携ATMが少ない
なお、同じ地方銀行と言っても、下の2つは大手の銀行カードローンと思っておいた方がいいでしょう。
- 横浜銀行カードローン
- しずぎんカードローン・セレカ
(横浜銀行カードローンは在住・在勤エリアに制限があるので、地方銀行に分類した方がいいかも知れませんが、規模やサービスとしては「大手」です)