自営業者とサラリーマンの在籍確認に違いがあるか―。これは、下のような点が違います。
- 自営業で「自宅が事務所」の場合、自宅にかかって来る
- つまり「家族バレ」のリスクがある
- 一方「職場バレ」のリスクはない(当然ですが)
ということです。もっとも、会社員・OLの場合でも自営業・個人事業主の場合でも、在籍確認によって周囲の人々にキャッシングがバレるということはめったにありません。この点については、安心して下さい。
どちらにしても、個人名でかかって来る
在籍確認は、その業者・ブランドの名前を名乗る…ということはありません。必ず―。
- 個人名で
- 普通の用事のように
かかって来ます。つまり「アイフルですが…」とか「SMBCモビットですが…」などとは絶対に言わないわけです。銀行カードローンの場合も同じです。
ということで、まず「社名を名乗られて、キャッシングバレする」ということはないと考えてください。
「普通の用事のように」というのは、たとえば「尼子ですが、毛利さんお見えですか」というような感じです。
- 「毛利さんという方は在籍されていますか」
- 「毛利さんは、そちらで働かれていますか」
というような、在籍確認見え見えの電話はしない…ということですね。
ということで、自宅にかかって来るにしても、職場にかかって来るにしても、「勤務先への在籍確認によって、職場にキャッシングがバレる」ということはめったにないと考えていいでしょう。
(つまり、自営業でもサラリーマン・OLの人でも、どちらでも安心、ということです)
「自宅への在籍確認」はない
キャッシング初心者の人はよく「自宅にも在籍確認の電話があるのでは?」と思うようですが、これはありません。よほどのことがなければ、カードローン審査で自宅に電話をかける、ということはないのです。
冒頭に書いた通り、個人事業主・自営業・法人代表者の人で、自宅を事務所にしているという場合は、確かに自宅にかかって来ます。しかし、会社員・OL・公務員の人の場合や、フリーター・アルバイト・パートの人などは、自宅に確認電話が来ることはまったくありません。
ということで、キャッシング初心者の方でよくある心配の「自宅に業者・ブランド・銀行からの電話がかかって来る」ということはないので、安心して下さい。
自営業をバーチャルオフィスでやっている場合は?
個人事業主にしても会社経営者にしても、「事務所の住所をバーチャルオフィスにしている」ということはあるでしょう。この場合でも、カードローン審査を受けることはできるのか。
結論を言うと、大体できます。バーチャルオフィスの転送サービスを設定していれば、そのまま電話を取り次いでもらえるからです。
確かに「転送なので少々時間がかかる」という欠点はありますが、普通の職場でも電話に出るのに多少時間がかかることはありますし、別に怪しまれることはありません。
また、万が一転送電話に出られなかった場合でも、「確かにこの電話番号は、この人の会社・事務所のものだ」と納得してもらえます。この時点で「在籍確認完了」となるので、キャッシング審査的には、まったく問題ありません。
確定申告をしていなければ、どの道審査に通らない
ただ、バーチャルオフィスでも自宅住所でも何でも、「確定申告をしている」あるいは「その住所で源泉徴収票をもらったことがある」というのが絶対条件です。
カードローン審査では、自営業・個人事業主・会社経営者などの人は、すべて収入証明書の提出が必須です。借入総額が50万円以下、他社も含めて100万円以下…という条件でも、所得証明書を提出しなければ
クレジットカード審査の在籍確認の場合
参考までに、クレジットカードの審査の場合の在籍確認についてもまとめます。
まず、「在籍確認があるかないか」(必須か、回避できるか)だけでまとめると、下の通りです。
カード会社 | 在確 |
---|---|
JCBカード | 有、無 |
アプラス | |
オリコカード | |
シティカード | |
ジャックス | |
ライフカード | |
三井住友カード | |
三菱UFJニコスカード | |
NTTグループカード | 必須 |
イオンカード | |
クレディセゾン | |
セディナ |
次に、それぞれの詳細を書くと、下の通りです。
カード会社 | 在籍確認の詳細 |
---|---|
JCBカード | クレジットスコアが高い場合は、なしになる可能性もある。JCBは書類の提出が必要な場合がある。 |
アプラス | |
オリコカード | |
シティカード | |
ジャックス | |
ライフカード | |
三井住友カード | |
三菱UFJニコスカード | |
NTTグループカード | VISAならないこともある。Masterだとかなりの確率である |
イオンカード | 自分(本人)あての電話はある |
クレディセゾン | 既にセゾン系のカードを持っていても、在確あり。店頭審査だと無し |
セディナ | 無料の提携カードでも、在籍確認がある |
同じクレジットカードでも、NTTのように「VISAだったら電話確認なしになることが多い」「Master Cardだと、必須のことが多い」というような違いがあるわけですね。
この点は、消費者金融や銀行カードローンと大きく違う所。消費者金融はたとえば―。
- プロミスVISA
- プロミスMaster
- プロミスJCB
というようにブランドが分かれている、…ということはありません。
- 返済計画再編を支援する融資
- 自営者カードローン
- 通常のキャッシング
という風にわかれていることはありますが、キャッシングのサービス自体は一つしかないのです。(審査する母体が一つ、ということですね)
…というのが、クレジットカードの在籍確認と、消費者金融や銀行カードローンの在籍確認の、決定的な違いといえます。それ以外については、共通する部分が多いと言えるでしょう。
クレジットスコアが高い場合の在籍確認について
在籍確認必須となっているクレジット会社やキャッシング業者・ブランドでもクレジットスコアが高い人の場合、在籍確認を省略する(なしにする)ということがたまにあります。
で、その条件ですが、基本的に「サラリーマン・OL・公務員の方が、なしになりやすい」と考えてください。個人事業主・自営業・法人経営者・フリーランスなどの場合、職業の安定性に対する信用度が低いので―。
- 収入
- 借入状況
- クレジットヒストリー
などの諸条件が同じでも、会社員・OL・公務員の人よりも、「在籍確認が必須になる確率が高い」といえます。
というのも、会社代表者・自営業・個人事業主などの独立系の職業と、普通のサラリーマン・OLなどとの在籍確認の違い…と言えるでしょう。
なお、この記事で書いてきたOL・サラリーマンの在籍確認の特徴は、すべてアルバイト・フリーター・パートなどでも当てはまるものです。要は、「雇われている職業の方が、在籍確認に関しては、審査基準がゆるい」ということですね。
最近の日本の「意識高い系」の人の間では雇われないで生きる、というのが一つのキーワードになっていますが、カードローン審査の世界では、雇われて生きる人の方が、とりあえず有利ということです。