カードローンのルール

ノンバンクと銀行カードローンの違いは? ~金利や審査の通りやすさで比較~

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ノンバンクと銀行のカードローンの違い―。まず、ノンバンクの意味は「銀行でない」ということです。しかし―。

  • 信用金庫
  • 労働金庫

などの「金庫」の類は含みます。ということで、「銀行・信用金庫以外」ということですね。

  • 消費者金融
  • 事業者向けの金融業者
  • クレジット会社
  • リース会社

などの貸金業者は、全て「ノンバンク」となります。

銀行系の消費者金融は、ノンバンクなのか?

銀行系の消費者金融というのは―。

  • プロミス
  • アコム
  • SMBCモビット
  • ノーローン…

などです。それぞれ下の銀行のグループに属しています。

  • プロミス…三井住友銀行
  • SMBCモビット…三井住友銀行
  • アコム……三菱UFJ銀行
  • ノーローン…新生銀行

…という風に、大手で銀行から完全に独立しているのはアイフルだけなんですね。レイクに至っては「新生銀行カードローン レイク」ということで、もう完全に「銀行カードローン」となっています。

で、これらプロミス・SMBCモビット・アコムなどの消費者金融もノンバンクというのかは、状況によって変わります。

  • 金利などの「中身」に着目…ノンバンクと定義
  • 提携などの「形式」に着目…銀行系と定義

という風になります。

金利はノンバンクより銀行の方が安い

キャッシングの金利に関していうと、当然ノンバンクより銀行(信用金庫・労働金庫含む)の方が安くなります。

消費者金融やクレジットカードのキャッシングは大体「実質年率18%」、銀行カードローン・信用金庫は大体「実質年率14%」となっています。

事業向け金融業者・リース会社はそれぞれバラバラです。特に事業用は「最大一億円」などの巨額の融資もするので、その場合は当然圧倒的な低金利になります。

クレジットカードのショッピング枠の場合は、大体「実質年率15%」。これは銀行カードローンなどに近い金利です。ショッピングの方が、キャッシングよりも優遇されている…ということですね。

(利用者がたくさん使ってくれた方が、加盟店が増えて、さらにそのクレジットカードの便利さが高まって…という好循環になるからです。

一番安いのは「ろうきんカードローン」

ノンバンクの反対の銀行系の中でも、一番低金利なのは「ろうきんカードローン」。つまり労働金庫が提供するキャッシングです。

ろうきんカードローンの金利は、大体「3.8%~9.8%」。労働金庫はエリアごとに13あり、それぞれで多少金利も違いますが、ほぼこれで統一です。

上限金利だけで比較すると―。

  • 銀行カードローン…14.5%
  • ろうきんカードローン…9.8%

が平均なので、銀行カードローンは3分の2くらい…ということです。

銀行カードローンの中には、オリックス銀行やジャパンネット銀行などのように、上限金利が消費者金融なみに高いというところもあるので、それらと比較すると、ろうきんカードローンの金利は「半分」と言ってもいいでしょう。

ノンバンクより銀行系で借りた方がいい?

これは、その人のキャッシングの利用目的によります。

  • とにかく低金利で借りたい
  • 別に急ぎではない
  • 審査が厳しくても、通る自信がある

…という場合には、銀行系でお金を借りるのがいいでしょう。これらとは逆に―。

  • とにかく急ぎで借りたい
  • 審査が厳しいと、落ちる可能性が高い

…という場合には、ノンバンク(特に消費者金融)で借りることをおすすめします。一番審査が早いのは大手の消費者金融なので、プロミス・SMBCモビット・アコム・アイフル・ノーローンなどの大手のブランドで借りるのがいいでしょう。

リース会社でお金を借りるとは?

これは完全に「事業用」です。それも、飲食店・美容院などの「実店舗」をかまえる人、あるいは工場・倉庫などを経営・運営する「企業」のための融資だと思ってください。

こうした実店舗・会社を経営する場合は、当然「設備投資」が必要になります。その設備投資の資金を借りるというのが、リース会社での主なお金の借り方です。

ということで、普通の個人が「今月生活費が足りない…」とか、「友達の結婚式で、急に3万円必要…」という時にスピードキャッシングする…という感じのものではありません。

リース会社の具体的な社名

リース会社から借りるというのがどういうことか、実際に具体的な社名を見ると、イメージが湧きやすいでしょう。

  • JA三井リース
  • 東京センチュリ―リース
  • 三菱UFJリース

…という感じです。これらのリース会社の社名はほんの一例ですが、メガバンクのような最大手の金融機関や、JAのような半ば公的な組織も、絡んでいるということですね。

実際には融資は「現金を渡す」とは限らない

リースと言う言葉を聞いて「レンタル」を思い浮かべる人も多いでしょう。「トヨタレンタリース」という名前もありますし、実際のところ「設備のレンタル」が多いのです。

つまり、キャッシングや事業用融資のように「現金で借り入れる」のとは少々違うのですが、実際には現金を借りるのと同じ効果があります。

なぜ、同じ効果があるのか?

たとえば、カフェの開業資金が「500万円」かかるとします。普通の事業融資・ビジネスローンの場合―。

  • 1.500万円借りる
  • 2.500万円で、設備を整える
  • 3.毎月50万円ずつ返済していく

…という風です。最後の「毎月50万円」というのは、もちろん「たとえば」です。

で、これが設備を「リースする」場合はこうなります。

  • 1.設備を借りる
  • 2.この時点で、借金はゼロ
  • 3.毎月50万円ずつ、「レンタル料」を払っていく

という風です。つまり―。

  • 毎月の出費は同じ
  • 借金は作らなくていい
  • 設備は、まったく同じものがある

ということです。こうして単純比較すると「リース会社の方がいい」という結論になりそうですが…。

リース会社はその分、金利が高い

借金というリスクを背負わなくていい―。ということは、逆に業者側から見れば「融資という金のなる木を、相手に所持してもらうことができない」となります。つまり、彼らにとっては利益が小さいのです。

だから、その分をカバーするために、リース会社は通常のビジネスローン・事業融資よりも高い金利をかけます。というのがリース会社を利用して事業を始めるデメリットですが、「借金を背負わなくていい」というのは、精神衛生上、非常にいいものです。

この辺は経営の話になるので、普通の人のキャッシングにはまったく関係ありませんが、とりあえず「リース会社とは何?」という疑問の、参考にしていただけたら幸いです。

事業融資は、専門の貸金業者がある

事業用の融資というと、多くの人が想像するのは、銀行や信用金庫などの「銀行系」でしょう。そして、ノンバンクの場合も「消費者金融のビジネスローン」が多いかも知れません。

消費者金融ではプロミス・アコム・アイフルなどの大手が事業者向けローンを提供していて、それを宣伝などで見る機会もありますからね。しかし、これら大手のように「本業は個人向けカードローン」というスタイルとは違う「事業融資専門のキャッシング業者」というのも存在するのです。

たとえば、一番有名なのは「ビジネクスト」です。名前の通り完全にビジネスローンを提供しているわけですね。不動産などの担保が必要なコースもあれば、不要なコースもあります。

そのため、店舗や土地などを持っている、大規模なビジネスを展開している人でも、そうした資産を持たない、立ち上げたばかりの自営業・個人事業主の方でも、お金を借りることができる…ということです。

ノンバンクの中でも、このように「個人でなく事業者」を相手にしているカードローン会社もあります。


以上、ノンバンクと銀行系のカードローンの違いをまとめました。基本的に普通にお金を借りる分には―。

  • 消費者金融
  • クレジットカードのキャッシング
  • 銀行カードローン

という3つの選択肢を持っていただければOKです。事業をしている方で、設備投資のために費用を必要としている方は、リース会社も参考にしてみてください。

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