カードローンのルール

キャッシングやクレジットカードの審査で必要になる、健康保険証の種類一覧

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キャッシング審査では「保険証」が重要になります。身分証明書自体は運転免許証やパスポートでもいい(むしろ免許証が一番いい)のですが、別の場面で、保険証が役立つのです。

カードローン審査で保険証が役立つ場面

これは「在籍確認を回避する」時です。勤務先への電話連絡をなしにしたい…という時ですね。

プロミスでは、「どうしても在籍確認できない事情がある」時に限り、信用度が高い人限定で、「在籍確認の代替措置」が認められることがあります。その時の条件の一つが「保険証の提出」なのです。

で、この保険証ですが「国民健康保険証」ではだめです。

  • 組合保険証
  • 社会保険証
  • 共済保険証

などの「職場から発行される保険証」が必要になります。「職場の保険証」=「そこに勤務している証拠」ということですからね。

というように保険証の種類は、カードローンやキャッシングの審査でも重要になります。ここではそんな保険証の種類を解説していきます。

保険証の種類・概要

まず、保険証の種類を大別すると、下の5種類になります。(それぞれ末尾に「保険証」とつきます)

  • 国民健康保険
  • 健康保険組合
  • 全国健康保険協会
  • 共済組合
  • 後期高齢者医療

それぞれ「どんな人が持つ保険証か?」とまとめると、職業別に下のようになります。

種類 対象
国民健康保険 自営業・フリーター・無職
健康保険組合 大企業&その家族
全国健康保険協会 中小企業&その家族
共済組合 公務員・教員&その家族
後期高齢者医療 75才以上

以下、それぞれの保険の違いをまとめます。

国民健康保険

自営業・個人事業主・フリーランス・フリーター・アルバイト・無職・ニート…といった人が加入する保険です。つまり「誰でも入れる保険」ということですね。

(無職・ニートの人などは、親の組合保険などに「扶養家族」として入っていることが多いですが…)

「国民」という名前通り「日本人すべてが保険に入れるようにする」ために生まれたものです。「国民皆保険」というもので、アメリカでは「オバマケア」としてオバマ大統領が公約通り実現しました。

(しかし、猛烈な反発を食らっていて、州によっては以前のままのようですが)

何はともあれ、そのように「誰でも入れるための保険」なので、他の保険証の種類で加入できない個人事業主・自営業などの人は、皆ここに流れてきます(私もですが)。

ということで、社会保険としては「いい制度」なのですが、キャッシング審査・クレジット審査での信用は低いということです(誰でも保険料さえ払えば入れるので)

健康保険組合とは

健康保険組合は、大企業や同業種の中小企業の、連合で作られるものです。なぜ連合するのかというと―。

  • 企業は、社員の保険料を負担する必要がある
  • だったら、そのまま国に納めるより、自分たちで組合を作って運用した方が
  • 資金の使い道も透明(彼らにとって)になり、いいのでは?

という発想が出てくるわけです。そうして、大企業は自社の健康保険組合を持ったり、大企業でなくても、同業種の中小企業が連合して「その業界の健康保険組合」を作ったりするんですね。

具体的に、実在する健康保険組合の名前を上げると、イメージが湧きやすいでしょう。

  • 関東ITソフトウェア健康保険組合
  • 出版健康保険組合
  • NTT健康保険組合
  • シャープ健康保険組合
  • パナソニック健康保険組合
  • 人材派遣健康保険組合

…という風です。「大企業独自の」組合もあれば、「業界」の組合もある…ということですね。

ということで、自分の勤務している会社が、これらの健康保険組合を持っている(あるいは加入している)場合、自分の保険証もそれになります。

全国健康保険協会とは?

中小企業の大部分は、これに加入しています。

  • 自社で健康保険組合を作ることができない(できるのは大企業のみ)
  • 業界の保険組合の参加資格を持っていない

というような状態ですね。あるいは「業界自体が、保険組合を持っていない小さい業界」ということもあります。

(ネットビジネス系などは、まだ歴史が浅く、公的な認知度も低いので、保険組合はあまりないです)

そういう中小企業の場合は、全国健康保険協会に加入するわけですね。で、そこで働いている会社員・OLの方々も、この保険証を利用する…ということです。

共済組合とは?

共済組合は「公務員・教員」のための組合です。先に書いた「健康保険組合」とよく似ています。これの「公務員バージョン」ということですね。

(業界ごとにつるむ、というのが公務員の場合は特別になるわけです)

共済組合には、下の3種類があります。

  • 国家公務員共済組合
  • 地方公務員等共済組合
  • 私立学校職員共済制度

という3種類です。簡単に言うと―。

  • 国家公務員
  • 地方公務員
  • 私立学校教員

…の3種類ということですね。「私立学校」だけ特別視されるのは、「公立学校の先生」=「公務員」だからです。(簡単な理由ですね)

それぞれの共済組合に「貸付制度」があるので、お金に困った場合は、これらの貸付制度を利用してお金を借りる…という方法もあります。キャッシングやクレジットカードのようにスピード融資というわけにはいかず、3週間ほどかかりますが…。

それでも間に合うという場合は、銀行カードローンや消費者金融などよりも断然低金利なので、共済組合の貸付制度を利用する…というのもおすすめします。

*ちなみに、カードローンの情報サイトでは、なぜか「地方公務員等共済組合」の貸付制度ばかりが書かれていますが、「国家公務員共済組合」でも「私立学校職員共済制度」でも、同じように貸付制度があります。

後期高齢者医療の保険証

後期高齢者というのは、75才以上のお年寄りのことです。「後期高齢者」とGoogleで検索すると「後期高齢者は何歳から」という関連キーワードが出てきますね。

75才以上ということで、キャッシング・クレジットカードの世界にはは切りいてハッキリ言ってほとんど関係ありません。消費者金融でも69才までで融資条件が締め切られているし、銀行カードローンは65才までと、もっと厳しい年齢制限だからです。

唯一、日本文化センターのキャッシングブランド「プランネル」が提供する「フリーローン100」という商品なら、79才まで借り入れ可能となっています。

つまり、70代でもOK、75才以上の後期高齢者の方でも借りられる…といことですね。実際に審査に通るのはかなり難しいのですが、もしフリーローン100で借入審査を受けることがあれば、その申し込み者のカタは「後期高齢者保険証」を提出するということです。

(もっとも、めったにないことだとは思いますが…。また、保険証でなくてもパスポートや住民基本台帳カードなどでももちろんOKです。運転免許証は自主返上している方も多いかも知れません)

補足…船員保険証とは?

キャッシングの必要書類を見ていると、保険証が必要な場面で、その種類の一つに「船員保険証」というものがあります。これは、ここまで説明してきた保険証の種類のどれにあたるのか、という疑問もあるでしょう。

結論を言うと、「全国健康保険協会」に入ります。大企業のように自社で保険組合を作れず、業界の保険組合にも入っていない会社が加入するものですね。

(これは規模が小さいと否定しているわけではありません。わかりやすく説明するだけであり、むしろこういう企業の方がしがらみや余計なコストがなく、利益率が高い、ということがしばしばあります)

さて、そういう「全国健康保険協会」に、なぜ船員保険が含まれているのか。たとえば「漁業組合」に入っている人だったら、自分の事務所・会社もそこに加入しているので、そちらの保険でいいわけです。

船員保険に加入するのは、船に乗る職業の中でも漁業組合などの組合に分類されない職種…、あるいは自主的にそういう組合に入っていない、という場合なんですね。

ということで、少々レアケースではありますが、船員保険は「全国健康保険協会」(協会けんぽ)に分類されるということです。


以上、クレジットカード・分割払い・カードローンなどのキャッシング審査で必要となる保険証について、その種類をまとめました。それぞれの業者・ブランド・銀行の公式サイトを見ても、必要書類のページで「各種健康保険証」としか書かれていることが多いですが、この「各種」というのは、こういう分類なんですね。

やや専門的なマネーの知識ですが、参考にしていただけたら幸いです。

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