カードローンのルール

キャッシングの返済で遅延すると、何日以上からブラックリストに記録が残るのか

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キャッシングの返済で遅延すると、何日以上からブラックリストに記録が残るのか―。これは―。

  • 61日以上
  • 3ヶ月以上

という2つの説があります。CIC(シーアイシー)のサイトで公式に「61日~3ヶ月」と書かれているため、多くのカードローン業者・クレジット会社でもこのルールで記録を残している…と考えていいでしょう。

「61日未満」でも、記録が残る場合がある

内容が悪質な場合、61日以下の遅延・延滞でも、ブラックリストに残ることがあるようです。「内容が悪質」の定義は、たとえば下の通りです。

  • 事前連絡がなかった
  • 再度約束した返済日にも遅れた
  • 督促の電話を何度か連続で無視した
  • 借り入れして、すぐに遅延するようになった

…という風です。要は「誠意が見られない」「確信犯的な印象がある」ということですね。このように、カードローン会社が「内容が悪質」と判断した場合、そして個人信用情報機関もそれを認めた場合「61日未満の短い日数の遅延・延滞」でも、ブラックリスト入りするということです。

遅延した利用者には「延滞者フラグ」がつく

キャッシングで遅延・延滞すると「延滞者フラグ」がつけられると言われています。ある会社では「A」の記号をつけるため、「A」マークなどとも呼ばれます。

延滞者フラグは本当に存在します。クレジット会社や個人信用情報機関によって、フラグのつけかたは違うでしょう。しかし「フラグ」という仕組み自体は、公的機関でも採用しています。

たとえば、私はある市区町村の役場で仕事をしていた時、ある公的保険関連の、「特定個人情報ファイル」を閲覧する機会がありました。

その記録項目は「4000以上」あるのですが、その中で大体300くらいに「○○フラグ」というものがあります。延滞・滞納に関係しそうなものでは―。

  • 遅延フラグ
  • 減免フラグ
  • 弁明書受理フラグ
  • 滞納欠損フラグ
  • 異動フラグ
  • 普通徴収フラグ
  • 特別控除フラグ

…などがありました(単語はわざと変えてあります)。

項目の名前は違いますが、このような「○○フラグ」によって利用者のデータを管理しているというのは、市区町村の役場でも同じなんですね。ということで、クレジット会社でも確実に「遅延者フラグ」はあると言えます。

(クレジット会社やカードローン業者の内部情報は表に出てきませんが、公的機関の情報ファイルだと、結構ホームページにアップされています。興味がある人は、ヒットしそうなキーワードで検索してみてください)

*補足…これら市区町村の「特定個人情報」というのは、「隠すためにあるもの」ではなく「市民に公開するためにあるもの」です。「市民が開示請求をしたら、いつでも見られる書類」なんですね。そのため、ウェブ上でもPDFなどで閲覧できます。

一部のクレジット会社のフラグの付け方

一部のクレジットカードの会社では、フラグを「番号」でつけています。

  • 債務整理…30番フラグ
  • 過払い請求…60番フラグ

という風です。(数字は適当につけたものです)

ここで書く内容は少々変えてありますが、似た内容をあるクレジットカード会社(現在は他社と統合)の証言が、資料として残っています。内閣府のタスクフォース(会議)に参加した時に証言しているもので、内閣府のウェブ上から、閲覧できるようにリンクが貼られているので、興味がある方は探してみてください。

(一応、ここで直接URLを紹介させていただくことは、控えておきます)

クレジット会社の延滞情報の管理

クレジットカードの会社の場合も、消費者金融などのキャッシング業者と、また同じように管理されます。クレジットカードの場合の特徴としては「クレジットカードのステータスによって、延滞率が変わる」ということでしょう。

  • ステータスが高いカード…延滞率が低い
  • ステータスが低いカード…延滞率が高い

…という風ですね。想像はつくと思いますが、低所得で、ステータスが高いクレジットカードを持てない人ほど、よく支払いを遅延・延滞する…ということです。

  • お金がないから延滞・滞納する
  • 延滞するような性格だからお金がない

…という、どちらも正解だと言えますが、これは「鶏が先か、卵が先か」の議論にも似ているでしょう。

(ちなみに、ふざけたWikipediaであるアンサイクロペディアを統治している「ひよこ陛下」は、この議論に終止符を打たれたことで有名です)

*「ニワトリが先か、卵が先か」→「ヒヨコであろう」(by ひよこ陛下)…という終止符です。キャッシングと全然関係ありませんね。

「何日の遅延からNG?」という質問は、コールセンターでも多い

クレジットカード会社のコールセンターで働いていた方のブログを読むと、「何日遅延したら、個人信用情報に記録される=ブラックリストに残りますか?」という質問は、コールセンターにもよく寄せられるとのこと。

性格が激しいオペレーターさんだったら「そんな質問してる前に、早く返済しろよ」と思うかも知れませんが、実際多くの人にとってこれは興味がある(というより、日数によってはかなり困る)ものでしょう。

結論は先にも書いた通り「61日~3ヶ月」なのですが、個人信用情報機関に乗らなくても、それぞれの「社内ブラック」には載っている可能性が大です。

ということで、この「61日」という数字は、あまり意識しすぎない方がいいでしょう。個人信用情報に事故情報・異動情報が載らない…ということはもちろん一番大事ですが、内部ブラック・社内ブラックにもまったく残らない…ということの方が理想ですから…。

CIC(シーアイシー)の公式サイトの記述

先にも書いた通り「61日~3ヶ月」という日数は、ネット上で適当に流されている口コミ・評判ではありません。CIC(シーアイシー)の公式サイトではっきりと明記されているものです。

(引用はじめ)
異動情報とは、「約定返済日より61日以上または3ヶ月以上支払が延滞しているもの」を指します。(引用終わり)
http://www.cic.co.jp/statistical/credit.html

というものです。約定返済日というのは「予定の返済日」のことです。「約束して定めた」という意味ですね。言葉は難しいですが、内容はいたって普通です。

…というような確かな出典・根拠があって「61日以上・3ヶ月以上」という、ブラックリスト入りの基準が主張されているわけですね。「本当にその日数なのか?」と疑っている方のために、引用して紹介しました。


…以上、「カードローンの返済で遅延・延滞すると、何日から個人信用情報に記録が残るか」ということをまとめました。今現在延滞・滞納していて、ブラックリスト入りが不安な人は、ぜひ早めに返済できるようにしてください。

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