キャッシングの一括返済をする場合は、店頭窓口がいい―。と以前はよく言われていましたが、今は店頭窓口以外で一括返済しても、また問題ありません。
まず、以前「店頭窓口がいい」と言われていた理由は下の通りです。
- ATM返済だと、利息の計算が正確でないことがある
- 一括返済した後でも、手違いで口座引落されることがある
というものです。しかし、今のキャッシングのシステムでは、このようなことは大手ではほとんどなくなっています。ということで、一括返済したくなったら―。
- 銀行振り込み
- ATM返済
- インターネット返済
という、どの方法でしてもかまいません。
ATMでも、リアルタイムで正確な借入残高が出る
今の消費者金融のATMは、特にそれぞれの自社ATMの場合、正確な借入残高が一円単位で出ます。しかもこれはリアルタイムで更新されるので、返済した直後にもう一度残高照会すると、すでにさっき返済した分が減っている…という風です。
ということで、ATMでの一括返済もまったく問題なくできます。実際私はアコムで借り入れしていましたが、最後の返済も完全にATMでしました。
そして、その後アコムに電話して、退会したいという旨を告げました。一括返済しても、その場ですぐ解約できるわけではなく、解約は別途連絡が必要ということです。
アコムのオペレーターさんの対応
アコムのオペレーターさんは丁寧に対応してくださり「解約いただくと、今後の再審査・契約が難しくなるかも知れませんが、よろしいでしょうか」と訊かれました。
当時の私は、もうキャッシングはこりごりと思っていたので「はい、それでお願いします」と答えました。アコムのスタッフさんは一呼吸置いて「かしこまりました。では退会の手続きを取らせていただきます」と言われました。
多分、この「一呼吸置く」というのは、マニュアルがあるのだと思います。すぐに「かしこまりました」だと、まるで解約を歓迎しているみたいですからね。
何にせよ、その時の私は念願の借金完済ができて、本当に晴れ晴れした気持ちでした。借金を抱えるのは辛いですが、完済する時の喜びは、陳腐な例えですが、マラソンのゴールのように、本当に嬉しいものでしたね。
今、こうしてアコムを完済した時のことを思い出して、今後も仕事を頑張ろうと、急に気持ちが新たになりました。過去に頑張った成功体験というのは、いつまでも力になるものですね。
(成功体験といっても、借りたお金を返済しただけの話ですが…。笑)
口座振替の手違いは、完済の時期によって中小業者ならある
口座振替の手違いについては―。
- 口座引落の期日間近で完済した
- 契約していたのが中小の消費者金融だった
という場面では確かに起こり得ます。今はもうほとんどなくなりましたが、昔はたまにあったようです。
引き落とし間近だと、すでに手続きが終わっている
たとえばクレジットカードの返済の場合、10日引き落としだと、月末には「来月、これだけ引き落とします」という予定金額の連絡が来るでしょう。
これが意味するのは、クレジット会社の場合、月末には来月10日の振込手続きが終わっているということです。
もちろん、その連絡が来た後に大幅に繰り上げ返済(任意返済)すると、利息を引き直す計算をして、再度連絡してくれます。
(追加で買い物する分には、翌月以降の利息になっているので、追加の支払いはありません、基本)
何にせよ、口座引落はこのようにある程度早めに確定しているので、引き落とし日の間近で全額返済をした場合は、確かに「間違ってさらに引き落とす」という手違いもあり得ます。
ただ、SMBCモビット・アコム・アイフルなどの大手の消費者金融では、まずあり得ません。全額返済・一括返済に関するこのような注意点は、あくまで中小業者のみ…と考えてください。
インターネット返済での一括完済のやり方
大手の消費者金融ならインターネット返済が使えますが、インターネット返済で一括完済をするにはどうすればいいのか―。
これは特に難しいことはありません。
- 会員ページから、正確な借入残高を把握する
- その金額をオンラインバンキングから振り込む
というだけです。普通のインターネット返済と違うのは、最初に「正確なキャッシング残高」を確認する必要がある…ということです。普段だったら「どうせまだ完済までは行かない」ということで、適当に「2万円」とか「5万円」という風に返済できます。
しかし「一括完済の時だけは、借入総額以上のお金を振り込むわけには行かないので、最初に正確なキャッシング残高を把握する必要がある…ということですね。違いはこれだけで、後は通常どおり、それぞれの銀行のオンラインバンキングから、Pay-easy(ペイジー)などを経由して返済するだけです。
クレジットカードだと、全額返済できない場合もある
知っている人も多いかも知れませんが、クレジットカードの場合、そのカード会社のシステムによっては、「全額返済できない」ということがあります。まとめると―。
- 一括払いの分は、ATMでは返済できない
- リボ払いでも、まだシステムに反映されていないものは、ATM返済できない
ということです。たとえばあなたの利用残高が―。
- 一括払い分…3万円
- 1週間以上前に使ったリボ払い分…15万円
- 2日前に使ったリボ払い分…2万円
という風だったとしましょう。この場合―。
- 一括払いの3万円
- 2日前の2万円
は、ATMでの一括返済ができません(あくまでクレジットカード会社のルールによりますが)。
一括払いはどの道利息がかからないからいいですし、2日前の分については、たとえば「My JCB」などの会員ページではすでに反映されていても、ATMでの返済はまだできない…という風です。
これについては、「わざと返済を遅らせるために、そういうシステムにしているのでは?」という勘ぐりもあるかも知れませんが、単純にデータが膨大なので、すぐには反映できないということでしょう。
…というように、クレジットカードだと一括完済できない場合もあります。しかし、消費者金融の場合はシステムがもっとシンプル(加盟店などがない)な分、このような複雑さがありません。
美智子様の名言で、「私達は、複雑さに耐えて生きていかなければなりません」というものがありますが、消費者金融のキャッシング残高の一括完済については、複雑さは不要…ということです。