カードローンのルール[2ページ目]

カードローンのルールとは

「カードローンのルール」は、当然たくさんあります。カードを発行すれば、ぎっしりと文字が書かれた「 利用規約」がついてきます(誰も読んでいないでしょうが。笑)

たとえばサッカーのルールが「足だけで、相手のゴールまでボールを運ぶ」であるように、カードローンの ルールも一言で表現すると、「信用によってお金を借り、期日までに利 息をつけて返済する」ということだけです。細かなルールや法則は、すべてこの「大原則」から派生す るものです。

目次

1.「信用によってお金を借りる」とは?

目次に戻る

1-1.クレジットとは「信用」という意味である

これは金融や英語の世界では常識ですが、クレジットというのは英語で「信用」という意味。つまり、お金 の貸し借りというのは、「人間の信用のやり取り」なのです。

というよりそもそも、貨幣制度自体が「信用」で成り立つの です。それは「信用」が薄い国に行くと、よくわかります。

たとえば私はカンボジアに住んでいましたが、昔のカンボジアは「汚い紙幣は使えない」という不便さがあ りました。「俺は受け取ってもいいけど、次の店が受け取ってくれない かもしれないから、俺も受け取らないよ」ということですね。

しかし、今のカンボジアはもう変わっていて、以前なら断られたような汚い紙幣でも、かなりのレベルまで 受け取ってもらえるようになっています。これは紙幣に対する信用どが 、カンボジア人の中で上がったからです(経済全体に対する信用、といってもいいかも知れません )。

というように、お金の世界は「信用」で成り立つのです。日本人はお金に対する価値観が「かなり偏見に満 ちている」ので「お金と人間の信用は、まったく真逆の場所にある 」と思っていますが、全然違います。「お金の世界は、人間の信 用の世界と、まったく同じ」なのです。

(むしろ言葉のように嘘がつけない分、こちらの方が信用できるかも知れないくらいです)

目次に戻る1章 目次へ

1-2.ローン審査に通るとは「信用される」ということ

カードローンやクレジットカードの審査に通るというのは、人とし て、信用されるということ。「経済的に信用されるだけだろ」という見方もあるでしょうし、それも正 しいですが、私の感覚では「人としての信用」だと思っています。

理由は「お金に関してきっちりした生活をする」というのは「誰に でもできることではない」からです。

たとえば、芸術系の職業など「夢を追っている」人は、お金がありません。これはこれで良いことなのです が、この人たちが「お金にしっかりした生活」をするには「夢を捨てなければ」いけないわけです。

それがいいか悪いかは賛否両論あるでしょう。ただ、「今はサラリーマンとして、堅実に生きている人たち 」も、過去にそういう決断をした可能性があります。

つまり「堅実な人生を手に入れるため、犠牲を払った」とい うことです。これを「つまらない人生」とか「平凡な選択」と否定することも、もちろんできるでしょう 。

しかし、おそらく本人もそういう苦痛を感じつつも「自分の道を決定」したわけです。だから、クレジット カードやカードローンの審査に通るような「堅実な職業・収入」になったわけです。これが人としての信用ということです。

目次に戻る1章 目次へ

1-3.信用を得るには、犠牲を払わなければいけない

漫画『カイジ』の中で、カイジにギャンブルで敗れた利根川が、彼の親分から「焼き土下座」をさせられる 場面があります。

「焼けた鉄板に頭をつけて、10秒間土下座する」というものですが、親分(兵藤)の価値観からいけば「本 当に心から頭を下げているなら、そのくらいできるはず」ということですね。

彼はこの時、「誠意とは、それほど厳しいのだ」という名言 を残します。(暴言かも知れませんが)。この言葉のように「人としての信用は、厳しさの向こうにしかない 」のです。

カードローンの審査に通るような「堅実な人生」を歩むのは、会社勤めでも何でも苦痛の連続でしょう。そ ういう「苦痛に耐えられる人である」という評価は、それがつまり「人として信用できる」という評価、とい うことなのです。

少し長くなりましたが、私が、カードローン審査の評価を「ただの経 済的な評価」と考えない理由は、そこにあります。

目次に戻る1章 目次へ

2.「期日までに利息つきで返済する」ことの本質

目次に戻る

2-1.どうして「利息」がつくのか?

お金を貸す側が「利息」をもらう権利は、下のように説明できます。

  • 彼らはそのお金を「他のこと」に使うのも可能だった
  • 「投資」に回しても良かったし、買い物しても良かった
  • しかし、彼らはそれを「我慢」した
  • その「我慢」の対価として、利息をもらう権利がある

ということです。「我慢くらいでお金をもらうな」と思うかも知れませんが、

  • 「時給800円の仕事は、1時間我慢すればお金がもらえる」
  • どんな「我慢」も「それに対する報酬」がなければ、人間はそれをしない
  • サーカスの動物が「我慢」するのも「報酬」があるから

ということです。人間(というより動物)の行為に「報酬が必要」なのは、当然なのです。(だから、脳に も「報酬系」と呼ばれる回路があります)

  • お金がなくて困っている人がいる
  • 誰かが彼らに「お金を貸す」必要がある
  • そういう「行動」を誘発するには「報酬」が必要である
  • だから、「利息」というシステムが生まれた

ということです。世間の人は「金持ちが、貧乏人から搾取するため に、利息というシステムを生み出した」と思っているでしょうが、まったく違うのです。

  • 「お金を貸す」のは、誰かがするべき行動だった
  • 金持ちが、リスクをとってそれをした
  • その報酬として、利息が生まれた

…というだけのことなのです。ちなみに「リスクなどないだろ」と思う人がいると思うので、「貸す側」に どんなリスクがあるのか説明します。

目次に戻る2章 目次へ

2-2.ルールを守っていても「罰金」を取られる

「何のことだ?」と思うかも知れませんが、これはいわゆる「過払い金返還」のことです。まとめると 、

  • 「過払い金」は、2006年までの法律では「合法」だった
  • 「合法なルール」の元で、消費者金融は利息をとっていた
  • しかし、この法律が2006年に「違法」となった
  • 「過去に取っていた利息」まで、さかのぼって返還が必要になった

ということです。「2006年以降に、取ってはいけない」とい うなら、わかります。法律が変更されたわけですから。

しかし「今まで合法だった分まで、遡って返還する」というのは、どう考えてもおかしいわけです。これは 別の業界でたとえると、よくわかります。

  • 自動車は「100万円以上」の価格で売ってはいけない
  • トヨタは、今まで「100万円以上」で売ってきた利益を、すべて返還しなさい

…ということです。これとまったく同じことを、消費者金融の各社は「実際にやらされた」わけですね 。

このような「無茶苦茶なこと」をされても「金貸し」という職業だから、世間の賛同は得られない。最悪法 律まで動いて「お金が帰ってこない」というリスクがある…、というのがお金を貸す側の負担です。

  • こういうリスクを背負ってお金を出し、
  • 先に書いた通り「他にお金を使える用途」を我慢した以上、
  • 利息をもらえるのは当然

ということです。これが「利息」というルールが正しい、という根拠です。

目次に戻る2章 目次へ

2-3.いつの時代も「利息」は敵視された

上のように論理的に考えて行くと「利息というのは、まったく正しいシステム」なのです。しかし「心情的 に賛同しにくい」ため、いつの時代も「利息」というシステムは敵視されてきたんですね。

キリスト教もイスラム教も、揃って利息を禁止してきました 。ユダヤ教は「ユダヤ人に対して」は禁止していましたが、他教徒に対してはOKでした。

(だから、ユダヤ人がクリスチャンにお金を貸して、彼らは金持ちになっていったんですね。で、キリスト 教徒の間で、ユダヤ人が嫌われるようになっていくのです)

というように、どの時代・どの宗教でも「利息」というのは嫌われるものでした(仏教が支配した日本でも 、歴代の天皇や幕府がたびたび「利息禁止令」や「徳政令(借金棒引き令)」を出しています)。

漫画『カイジ』でも、「その利息って発想、やめろよ!」と、カイジの仲間の多重債務者の一人が、ギャン ブルの主催者につっかかる場面があります。歴代のキリスト教などがやってきたことも、まさに「その利息って発想、やめろよ」ということでしょう。

しかし、利息という発想は、先に書いたような理由で「正しい」のです。「いやなら借りるな」ということ ですね。こうなると、逆にお金がない人たちが困ります。

目次に戻る2章 目次へ

2-4.政府が利息を制限すると、困るのはいつも庶民

多くの人の発想では「政府が利息を制限すると、金持ち・金貸しが 困る」と思うでしょう。逆です。「困るのは、お金がない人たち」なのです。理由は、

  • 金持ちは「他の場所」に投資すればいい
  • そもそも、生活費はすでにあるのだから、少なくとも「生活には」困らない
  • 一方、お金がない人たちは「生活に」困っている
  • 返してくれないかも知れない彼らに、「無条件で」お金を貸す人などいない
  • ある程度の利息が取れるなら貸すが、政府が制限している以上、貸したくない
  • お金がない人たちは、誰からも借りられなくなる
  • 結果「政府を無視する」悪人(ヤミ金など)から借りるしかなくなる

ということです。「利息を制限すれば、悪徳業者がはびこる 」というのは、金融業の世界では常識です。実際、貸金業法が改正された後も、ヤミ金やクレジットカ ードの現金化の利用者が激増しました。

…と、ここまで書いてきたような理由が「利息をつけて返済する」ことの本質です。一見「金持ちの強欲」 に見えるシステムですが、突き詰めるとこういう理由があるのです。

(余談ですが、私達庶民も、一応銀行に対して「利息つき」でお金を 貸しているわけです。微々たる利息ですが)


以上「カードローンのルール」について、本質をまとめました。

  • 「信用」によってお金を借り、
  • 「利息をつけて」期日までに返済する

ということの本質です。最終的には借りる時も、返す時も、人間とし て正しく生きることといえるでしょう。

目次に戻る2章 目次へ

今日中に融資可能

カードローン一覧

TOP